たぶん、ねそべってる
封印を解きましょう。
さざめ降りしきる雪のほんの
奥まったところから。
あなた未満のところにいつも停留して
ゆったりを繰り返している。
しわの感触のない指が悴んで、
暖かな空気で充たされた部屋の隣に
耳を当てることしかできない。
時計の針が前屈みになる。
・封印。あなた未満。悴む指。・
(2023.1.24)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2023.3.20
『すべての、白いものたちの』を読了し、『雲をつかむ話』(多和田葉子、講談社文芸文庫)を読み始める。昨年同収録の『ボルドーの義兄』は読んだが、『雲をつかむ話』は未読。今回は読める気がして借りてきた。冒頭をすこし読んでみたがいけそうな気配。浸り楽しみます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?