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人間関係がある限り鬱は治らないのかもしれない

今まで平和にこなしていたアルバイトでついにトラブルが起きた。
発端は帰宅前に行う作業のうち、行わなかった作業があったからだ。

翌日出勤する朝の担当は神経質で他人の落ち度に異常に厳しい為、突っ込ませるスキを与えないように仕事をこなしていたが、同じシフトのバイトがほとんど仕事をしない人間な為、行うべき作業を放棄して「作業は終わった」と言ってきた。
普段は俺が全体的に作業を行って、サボる彼にはフラフラしてもらっていたので問題が起きなかったが、その日は彼が珍しく動き回っていた為、「珍しいこともあるもんだな」と感心しつつ疑いもせずに額面通り報告を信じてしまった。
そもそも彼は2年ほど俺より先輩なので俺がチェックを行うのは気が引けるし、一人で全ての部分を隅々まで確認する余裕は当然ない。
その後普通に帰宅…

謝れない大人。矮小なプライド。


そして翌日。職場のグループラインで社長が先輩と俺を名指しで叱責。

青天の霹靂。事実の確認もせずにスタッフ全員が見るLINEで「やる気がないなら辞めちまえ」「何が悪いかはてめえで考えろ」「他のスタッフの邪魔をするな」など、鬱じゃなくとも気が滅入るような内容を投稿されてしまう。
全く身に覚えがなく、その場で反論しようと考えたが、文章で反論する場合、相手も熟考してから粗探しをし、立場を使って高圧的に封殺してくる可能性を危惧し、グッと堪え、直接あって舌戦をすることに決めた。

そして今日、腸が煮えくり返るような気持ちで出勤し、いつも通り他のスタッフがくっちゃべっている中掃除に勤しんでいると、お待ちかねの社長が現れた。
事前に他のスタッフから集めた情報を元に、LINEで投稿された内容について弁明、反論。どうやら昨日に先輩が行った仕事がほとんど終わっていなかったらしい。それで俺まで戦犯扱いされたと言う訳である。

今までの人生で立場が上のクズどもに舐められて主導権を奪われ、辛酸を舐め続けてきた経験から、負け犬にならない為には、思いっきり胸を張って大きな声で喋り、なるべく顔を近づけ、目を見つめ、常にプレッシャーを与え続けることが大切だと理解していた為、意識しつつ先制攻撃で社長の前に立った。

社長は「全体LINEで他のスタッフに見えるように送ったのは誤送信で、もともと個別で送るつもりだった」「勘違いしていたところもあった」と言いつつ、
「せやけど君最近少し腑抜けてるんちゃう?みんな言うとるで。仕事なんて適当にやっても変わらないってみんなに言ってるんやろ。知っとるで」と謝りもせず事実無根の虚偽を並べてきた。

は?である。こいつは何を言ってるんだと思った。俺の職場は口が軽い人が多い為、俺は自衛のために間違ってもそんなことは言わない。

全く意味不明な為、俺はそんなこと言ってない。と言っても「みんな」がそう言ってるんだと会話にならず、「みんな」とは一体誰の事かと聞くと、「知らんがな!!お前が聞けばええやろ!!」完全に意味不明の返答をキレながらしてきた。
これ以上は全く話にならない。間違いを認められない矮小な人間とは対話は成り立たないのだ。「言った言わないの問題ちゃうねん」等と宣っていたが、「みんな」とは彼が自分の非を認めたくない為にでっちあげた「みんな」なのだろう。

俺は最後に、「あなたが仰っているような事実は全くなく、意図的に仕事をサボっている事実もない。みんな言っているということについても、他スタッフは何もしないで突っ立ってそのまま帰宅する者もいる。そんなことを言われる筋合いはない。ただ、もしも態度として言外にそのような事を感じさせていたなら、気を付けるようにします」と譲歩を行った。

彼は何かモゴモゴ言っていたが、俺は頭に血が上っていた為聞き取れなかった。

勿論気が抜けていたかもしれない瞬間については思い浮かぶ限り正直に謝ったが、今回の件とは正直関係が薄いものばかりだった。
常識として、自分の非があるならば謝るのは当然である。
そして、今後も良い関係を築くならば、お互い譲歩をし、歩み寄ることが必要だ。
俺は最後、相手のプライドの高さを鑑みて、譲歩を行ったが、結局彼は謝罪をすることもグループラインの公開処刑投稿を削除することもしなかった。

しかし、戦わずに負ける惨めな負け犬だった今までとは違い、可能な限り抵抗して相手の嘘のメッキを剥し、そして自分を曲げずに信じ切って理不尽に立ち向かえたことは素直に自分の成長として褒めたい。

閑話休題。さて、グループラインや朝礼の場で個人を叱責することは、例え事実だとしてもパワーハラスメントである。皆の前で叱責されたスタッフは強い精神的苦痛を伴うし、職場雰囲気を悪くさせる。個別で言葉を選んで行うべきであることを、立場を濫用して不適切な場所と表現で行うのは許されないことである。
経営者として偉そうにしているのにその程度のリテラシーも無く、矮小な精神性の持ち主の支配する会社で働くことに強い嫌悪感を感じる。

これはどうしようもない。幸いこの男は毎日職場に来るわけではない為、ストレスではあるが憎しみを覚える頻度は少なくて済む。
給料を受け取る為、挨拶くらいはするがそれ以外ではもう関わらないようにし、自分の精神を守らねばならない。

裏切り。保身に走る惨めな人間。

今回の件でもう一つ大きく不愉快だったのは、仕事を放棄してこのトラブルを起こした原因の先輩アルバイトだ。
彼は公開処刑LINEの後、裏で他の社員と連絡を取り、自身の保身を図る為に、何と「仕事を放棄したのは僕ではない、俺さんの担当だった」と連絡。

彼は当初から軽薄で、虚言癖があり、怠け者で頭が悪く、自尊心が高かった為、スタッフから腫物扱いされていた男だった。が、最近は幾分マシになったように感じていた為、油断していた。
まさか保身の為にこんな嘘をついて同僚を売るクズとまでは流石に思っていなかった

今まで黙っていてあげていた先輩の勤務中の行いを覚えている限り社員さんに開示し、先輩の主張は虚偽と認められ、シフトから追放されることとなった。
同僚を売るようなことをしないで、「お互いの連係ミスだった、申し訳ございません。」とだけ言っておけば丸く収まったのに、他人を裏切り自身の事しか考えないクズは社会から排除されていくんだろう。


今回の件で

前の職場でもそうだったが、俺は他人のとばっちりを受けて不快な目にあることが多い。まあ、前の職場はクソ中のクソだったので、俺が悪くなくとも粗探しされて無理やり俺も悪いみたいに言ってきて精神がおかしくなったけど。
で。一つ思ったのは、やっぱり立場の強い人間が密集しているタイプの職場は今回みたいなクソおじさんが沢山いるということになり、何かある度に頭が固くてプライドの高いオジサンと舌戦をしないといけなくなり、精神的に非常に苦しい思いをせざるを得なくなる可能性が高い。

幸い、今の職場にオジサンは一人なので舌戦になってもまだ対応できるが、今後仕事を探す上で、立場だけ高いオジサンが上につっかえてる旧時代の企業では確実に鬱が悪くなることが分かったのは一つ大きな学びだと思う。

しかし同時に避けられない問題として、上記のクズどもはどのような会社にも必ず一人は存在し、メンタルヘルスに対して重篤な影響を与える可能性を常にはらんでいる。
人間関係がある限り、このような人間と関わらざるを得ないし、そうなると俺の鬱は治ることはないのかもしれない…

こういうことがある度に、しっかりとした職業につくことが恐ろしくなる。
今回のことは絶対に許せない。


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