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米国生債券を売却した件について

最近になって、米国生債券を売却しました。
結局どれくらいの利益が出たのか・・・
期間としては、22年末の手前くらいで買ったので、おおよそ2年の保有期間となります。
最終的には、おおよそ5%以下・・・(円換算リターン)
2年で5%もないので、全く面白くないリターンで終わりました・・・(涙目)
ゼロクーポン債なので、金利も一切ありません・・・(さらに涙目)

以前のゼロクーポン債についての記事です。

まあ、今見返すと当たっているところもあれば外れているところもあり、なかなか相場は難しい、という話を実感します。
こういう振り返りは、ある意味で残酷なくらい結果が分かるので、なかなかいいと思います。
さて、なぜ売ったのかというと、結局は「為替で利益が全部吹っ飛ぶのではないか」という懸念が大きくなってきたからです。
正直、為替を気にしなくていいなら、このまま保有し続けます。
せっかくの利下げ確実なタイミングなので、さすがに長期金利2%までは望めないにしても、3%近くならあり得るかもしれません。
しかし現在、ここまで円安になって、そこからの円高への揺り戻しはまだまだ道半ばと言った感じです。
また、米国株は割高、米国ETFは日本の投資信託化が進んでくると、もう米ドルを持っているから有利な投資、というのがなくなってきました。
結局は日本在住の日本人であり、投資の最終リターンは日本円換算で決定されます。
米ドル保有自体の意味が薄れてきたことが、生債券売却の大きな理由であります。

もう一つの理由としては、結局は証券会社が手数料でぶっこ抜いている、ということです。
これは最初からツイッターなどで指摘してくれる人もいましたが、買った後なのでどうすることもできず、保有しつづけるしかありませんでした。
もっと利下げすれば、もちろんもっとリターンは出るので、手数料で取られても余裕でリターンが出そうですが、やはりブラックボックス化している手数料が高すぎると思います。
この手数料が5%くらい乗っているそうなので、手数料がなければ、それなりのリターンになったと思いますが、今さらそれを言っても遅いですね・・・
やはり透明性の高いETFの利用がいいと思います。

そして繰り返しになりますが、為替リスクがあまりにも高くなっています。
利下げして債券価格上昇しても、その分ドル円が下落すれば、全く無意味です。
YouTubeの動画では、円安を前提とした米国債券投資について語られていることが多かったですが、こういうのを見ていてすごく疑問に思っていました。
みんなが一斉に円からドルに移動しているときは「永遠に円安になる、円安は長期的だ」と思いがちですが、そんなことはなく、暴力的な為替と市場原理によって大半の人が痛手を被ることは、歴史的に何回も繰り返されてきています。
こういうの、リーマンショック時も繰り返されましたから・・・
ちなみにそのユーチューバーの方は「日本は構造的に円安だから」と言っていましたが、僕は「それって個人の予想ではないのか・・・?」と感じていました。
もちろん、今になって後知恵で批判する意思は全くなく、むしろ合理的な思考だと思うし、自分もある程度は円の無価値化については対策をしておくのは有効だと思います。
為替ヘッジは円高にならなければ、ヘッジコストで痛んでしまう、とはよく言われることですが、日銀側が0.25%へと利上げしただけであの衝撃が走ったのですから、米国側の利下げはもっと強烈なものになるでしょう。
正直、日銀の利上げでああまで株や為替に永強が出るとは完全に予想外でした。一回くらいの利上げなんて、とうに織り込まれていると思ってましたから・・・
米国側の利下げで、一体どれだけ為替に影響が出るのか、全く想像もつきません。
米国の利下げ具合では、日銀側はもう利上げしないと思いますが、それでも米国側の利下げは、けっこう継続して利下げしそうです。
もう今のリスクは「利下げで米国債の価格が上昇しても、為替で全部負けるのでは・・・?」というところに移っていると思います。

米国債への投資法としては、他に2621の米国長期債券為替ヘッジ付きを紹介していましたが、こちらの方がもはや安全だとすら思えるようになってきました。
また、買っている量もそこそこあるので、もうこちらだけでいいだろう、あとは為替リスクを抑えるためにも、もう生債券は売却でいいだろう、と言う結論になりました。
結局のところ、金利はある程度の方向性は予測できるとはいえ、それでも予測は難しいし、為替はさらに予測が難しく変動も激しいので、その両方が乗っかった外国債券は想像以上の難易度になる、という貴重な教訓を得たことが、一番のリターンではないでしょうか・・・
日本で金利が復活するなら、日本の債券でもそれなりに金利が発生するので、安全資金の逃避先として利用できるようになるかもしれません。

結局のところ、利上げする前に短期債(為替ヘッジはなしで)を仕込んでおいて、そのままずっと短期金利をもらいながら為替の上昇気流にも乗る。
そして長期金利のピーク付近で長期債に乗り換えていく、というのが最適戦略であり、これ以外では勝てなかったな、と言う感じです。
(これならドル建てで買っているので、ドル高になっていようとも、そのまま乗り換えるだけでいいですから)
最初の時点でつまづいていたようなので、もうここからは為替ヘッジコストを払いながら、ヘッジ付き債券ETFでゆるゆるやっていこうと思います。
あとは、このヘッジ付きETFをどこかで処分していくだけです。
金利をもらいながら、タイミングを見計らって・・・一気にやるとうまく行くとは思えないので、そこは分割しながら売っていこうと思います。
少し前の記事で、「トレードの才能がない」ことは自覚しているので、売る時も急いで売ることはせず、慎重に売っていこうと思います。
とりあえず、債券投資はそろそろ終わりが近づいていると思いました。
できればヘッジ付きETFは、しっかりリターンを出して終わりたいですね。


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