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書評:「予想」のいらない株式投資/泉田良輔

著者の方がマケデコのセミナーにご登壇されるとのことで読みました。

私が読んで大事だと思った点を箇条書きします。

  • 安定して純資産を拡大していく企業は複利の効果が期待できる。そのような企業の株は時間をかけて株価が数倍にもなるため投資価値がある。

  • こういった企業がなんらかの理由で過去のPERやPBRに比べて過小評価されている時に買い集めるのがよい。

  • 減益は買い増しのチャンスだが、赤字は純資産を棄損するため良くない。この書籍ではそのような銘柄は投資対象としていない。

  • ROEはそのパーセンテージの分だけ純資産が拡大していく指標とみなせるため重要である。ROE25%を維持できれば3年で株価が2倍(≒1.25の3乗)になる。純資産が拡大していってもROEを維持できるかが重要。

  • PBR = ROE×PER と分解し、企業の成長性について評価できる。PBRを切り上げるために、ROEを維持してPERを上げるのか?PERを維持してROEを上げるのか?またはどちらも上げるのか?

  • 「予想」しない投資のためには過去の水準と比べてPBRがどの位置にいるか把握(バリュエーション)し、割安なPBRがPERやROEの改善により切り上がる余地があるならなら投資すべし。

上記に基づく具体的なスクリーニング方法は,本書の記載をご一読ください。

暴落時にはもう一度この本を読み直し,良い銘柄を仕込んでいきたい。

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