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元ぼったくりバー店員の記録 第二章 その1 宿命


あれは私が、まだ東京を離れていた頃。
知らない人物から話がしてみたいと連絡がありました。不審に思いながらも好奇心旺盛な私は話を続けました。
そうすると、なんと私の友人の後輩でした。しかし、その友人からは何も聞いていなかった為、驚きました。

ですが、なかなかに楽しい男で話していくうちに音を置き去りにする速度で打ち解けていきました。

また、お互いに連絡を取り合い1ヶ月ほど経った頃に仕事の話になりました。私はその時違う仕事をしていましたが、飽きており、面白い事がしたいと伝えました。

そうすると、その後輩、名前を垣と言います。その垣から一緒に仕事をしようと言われました。同じマインドを持った人が、仲間が足りないと伝えられました。(ワンピースのような展開ですが、実際に好きだったそうです)

上述の通り私はこの時の仕事に飽きており、面白い事が好きなので帰る事にしました。
渡りに船でした。

ぼったくりバーでした。




なんてこったいって感じです。どうあがいてもこの世界からは抜け出せないようです。
しかし、やるからには全力を出します。

この時、前回の上層部の逮捕から1年余りが経っていました。
また東京が私を呼んでいました。
再び私の目の前に現れた欲望の渦巻く街、六本木。

お楽しみに。


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