元ぼったくりバー店員の記録 その6 ドリンクオーダー
アポを取りながら見張りからの連絡を待ちます。
「合流」の連絡があったのでサロンを巻き支度をします。
ビルに入った、上がった、入る。
ついに来ました。お客様。いらっしゃいませの声と同時に、鶴田が「入店」と見張りに連絡します。
ここから接客がスタートです。私が席に行きいらっしゃいませと声がけ。冴えない社会人でしたのでこれはイケると思いました。
オーダーを取ります。男性はビール(¥980)、女性はキティ(¥1,580)です。
キティは赤ワインにジンジャーエールを入れ、氷を入れた物です。
まあ、ここではぶどうジュースなんですが。
ここがぼったくりバーの恐ろしい所です。女性に本物なんてほぼ出しません。なぜなら経費もかかりますし、お酒を飲むと女性もダウンする為です(=売上が落ちる)
酔わせて持ち帰りたい→飲ませる→永遠に酔わない→ 持ち帰りたい→飲ませる→永遠に酔わない=高くつくという負の連鎖です。
ただ、何事にも例外はあります。それは客が女と同じものを注文した時です。単品だと見破られませんが、2つ並べるとバレる可能性があるので本物を出します。(ちなみにお酒好きな子には常に本物を出していました)
また、偽物を出す時はグラスの淵に本物を垂らします。匂い付けです。
ちなみに、飲む量ですが女の子によっては1人で10杯飲む子もいました。1,580×10×1.23≒19,500
もちろん全て偽物ですが、流石にキティだけでは怪しまれるので似たカクテルのオペレーターも注文させていました。
オペレーターは、白ワインをジンジャーエール割った物です。キティの白ワイン版ですね。こちらも1,580円。白ワインの代わりにマスカットジュースを入れていました。
量はこのくらいです。男性であれば2口ほどで終わります。私が男性側でしたらもうたまったものじゃないですね。少し風変わりな貯金箱のような感覚に陥るでしょう。
また、お客様に出すお飲み物は基本的には本物ですが、少し表記を盛っています。
生ビールは缶を移し替えたものですし、ショットも場合によっては少し薄めました。ショットではないですね既に。
そしてお通しも出します。これはこういった小さい小鉢にチョコレートを入れた物です。意外に美味しいです。
このチョコレートはAmazonにありますので良ければ是非。
このバーの中で最も美味しいと言っても過言ではありません。
これを食べればあなたもぼったくりバーのお客気分を味わえるはずです。
ちなみに座るだけでも4,000円かかります。
お通し代500円×2人+テーブルチャージ1,500円×2人=4,000円
いるだけでこの値段。ぼったくりバー恐るべし。
※下記に実際に使用していたセットを載せてきますので、もしよろしければこちらもどうぞ。
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