見出し画像

元ぼったくりバー店員の記録 その3 キャストの役割


まず、給与形態は基本的に完全歩合制でした。
計算式はかなり複雑だったので覚えていませんが、ぼったくればぼったくるほどその日の時給が上がりました。もちろん現金手渡し。

店のオープンしている時間は夕方から夜中くらいでした。その日の客の入り具合で変わります。
キャストはシフト制で、普通の飲食店と何ら変わりありません。
ただ、仕事内容と時間と給料が分かれていました。

見張り

バーテン(メインとサブ)

の3つです。

•見張り
見張りは、その名の通り見張ります。
時間は昼〜ラストです。
昼はアポを取り夕方から見張りです。

女と客合流→女が店に連れていく→空いてる時間はアポ取る→解散までです。
理由としては、私たちも最速でアポを取り最速で客を入れて最速で解散させたい為です。回転率を上げたいんです。そのために指揮系統として見張りがいます。

なので合流したら「合流」、店に入ったら「入店」、解散したら「解散」というメッセージを流します。
ただ、やはり勘繰る客もいるので途中で解散になる事もあります。その場合はそれは捨てて次のアポに入ります。
イメージとしては客のストックでしょうか。同じ時間に3人客を確保しておけば、もし2人捨てたとしても入店させられる為です。

•バーテン
バーテンダーはお酒を作ったり、料理を提供したりして接客をします。
後は客の勘繰り具合や店内の状況を見張りに伝えます。
怪しい客であれば即退店させる事も多々ありました。
また、時間のある時はアポ取りもします。
メインバーテンは昼はアポ取りをして、夜はバーテンをやります。
サブバーテンは夕方〜ラストで接客のみします。暇な時は裏でアポも取ります。

•女
女はもうキャバ嬢です。そのままです。
場を盛り上げて飲ませて、ぼったくる。これにつきます。
ちなみに一番給料がよかったです。稼ぐ子は一日で2万とか行ってました。

全体として前半、後半に分かれていて、女の子1人に対して前半1人、後半1人なので1日働くと2人を接客する流れでした。
それで女の枠が3人でしたので、全体で6人回します。
ちなみに前々半という1時間コースもありました。
回数は多くなかったですが。

というのが全体の流れでした。
やっている事は大して普通の飲食店と変わらないですね。

次はアポ取りについて説明します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?