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今からじゃとてもじゃないが間に合わないんじゃないかと今さらながら思った話

こんにちは。ボツイチ・ボッチしあわせ研究所の研究員Mと申します。
とある街にあるニッチな研究に取り組むちいさな研究所、
という設定でやらせていただいています。

アラフィフのボツイチ・ボッチの私、研究員Mが発見した
自分で自分をしあわせにする方法を研究結果として記録しています。


マッチングアプリに初挑戦してみた

学生時代からの長くの友人であり、シングルへ舞い戻り組の大先輩に
勧められて人生初のマッチングアプリというものに手をだしてみた。
私が結婚前の最初のシングル時代にはそんなものはなかったし
なんだか自分をショッピングカタログに商品として掲載して
選ばれるなんていやだなあとナナメにみていた私が。
まさかこんな日がくるなんて!
新しいことにチャレンジする自分を誇らしく思っちゃったりもした。

2月のある日。何度もためらった後、えいやっとアプリをダウンロードし
なかばやけくそで登録を完了。
話があう、仲良くご飯を食べられる相手がほしいな、と言う気持ちが
いい歳して恥を晒してるんじゃないかという自意識を上回った。


うん、ともすん、とも言わないアプリにあーあ、やっぱりこんなの
始めなきゃよかった、とすね始めるも
「明日になったらきっとマッチすると思うよ」という友人の言葉に
慰められ就寝。
翌日、ばかすかマッチングしていた。
今から思えばあれば新入り特需。
日本人は初物が好きだから。

永遠に会える気がしない

私が試したのはお互いがOKなら余計なやりとりなしで
すぐ初デートへ進むというもの。
デート場所はレストランで、運営側が予約をしてくれる。
仲良くご飯が食べられる相手がほしかった私にはうってつけだ。


お誘いを受けるかスルーするかを選択しないと先に進まないので
新入り特需という極めて恵まれた環境にいることも知らない私は
さっさとスルーして次、次と見ていった。
そしてマッチした人とデートの約束をとりつけたときに
最初の試練が待ち受けていた。
どちらかが有料会員でないとお店の予約に勧めないのだ。
マッチして日程調整してはボツになり、を3人繰り返して
だめだ、こりゃ。となった。
永遠に会える気がしない。


こっぱみじんに砕かれた私の矜持

その間にも自分に子どもがいたら息子でもおかしくないよう
なふた周りも年下のメンズからや、現役を退いたおじいちゃまからの
お誘いばかりが続き余計に自信が喪失。
私、最寄りの駅で歩いているだけでナンパされるし、
なんなら魚売り場で魚みてるだけで声かけられるんだから
デートくらいすぐにできるさ、という自信があったが
そんな矜持はすぐさまこっぱみじんに砕かれた。

そんな中、運良く一人だけスムーズにレストランの予約も完了し
実際にお会いすることができた。
アラフィフにはここまでこぎつけるのも至難の業だ。
この年齢を受け入れる側が少なすぎる。
ここまでくると新入り特需は過ぎ去っていた。


やっとこぎつけた初デート

約束の日。5分前にお店に到着すると、彼はまだ到着していなかった。
大きなコの字型カウンターに男女のカップルがずらり。
同じようなデートをしている人がほとんどなのか
それとも本当につきあっているカップルなのか。
見ただけでは判別はつかない。
待っている間、本当に彼は来るのかなと心配になる。
このカップルだらけの環境ですっぽかしをくらったらキツイなあ
と思うと緊張のあまり吐き気がしてきた。


彼は時間ぴったりにカウンターに滑り込んできた。
ひとつ歳下のファミリービジネスをしている方。
さきほどの緊張がまだ収まらず乾杯をする手が震えた。

二人の仲は大して盛り上がらなかったが、とても誠実に
いろいろと質問をしてくれたのはありがたかった。
誰も会いたがらない私にごちそうすること前提でデートを
申し込んでくれたただ一人の人。
神・・・。


初めて気づいた自分の気持ち

彼も言っていた
「俺、オンナなんかすぐできるとおもっていたけどむずかしいね」
彼女じゃなくてオンナとか言っちゃうのはちょっとなあ、と苦笑いしつつ
「私も」マッチングアプリの難しさを同世代同士で噛み締めた。


どうしてアプリに登録したの、と聞かれて、うーんと考えてから
「一人で生きていけるのか不安だったけど生きていけることがわかって、
一人で何でもできるようにもなったけど、全部一人で決めるのに
疲れちゃった。そろそろ誰かに甘えたくなったのかもね。」
「それって仕事やめたいってこと?」
え?どうしてそうなる?と思ってああ話が通じないなと思った。
誰かに生活の面倒を見てもらおうなんてさらさら思ってないのに。
さらに彼は続けた。
「なんだかとっても強く生きてそうだけど」
そりゃそうだし、そう思われても仕方ないけどさ。
ごろにゃん、って甘えたいときだってあるじゃない。
甘えたい、だけでは通じないのか、と説明する気も失せてしまった。
ひとつよかったことは、ヒアリングをしてくれてそれに回答したことで
自分の気持ちを初めて言語化して認識できたことだ。


私は結婚は今は考えていないけど
味方でいてくれる彼氏が欲しいし、更にいうと
安心してセックスできる相手が欲しいんだな、と。


焦ったほうがいいんじゃないか、という気づき

それから数週間アプリを使っているが未だに
次のデートにはつながらない。
今やりとりしている人は延期、延期と引き伸ばしてくる。
連絡が来るたびに私の心は冷めていく。
きっとよりよい相手とのデートを優先しているのだろう。
仕事だというけどあやしさ満点。
でも連絡くれるだけ誠実なのかもとも思ってしまう・・・。
大人になったからか、恋人ではないからか別に腹も立たない。
書いててますます心が冷めてきた。
最初とてもいい感じだったんだけどなー。
お互い、とりあえずキープ、ってことで。


今は結婚するつもりはないけど、なんて悠長なこといって
ご飯を食べにいく新しい相手すらみつからないという
現実を受け入れなくてはならない。
「いつか」は結婚したいならもう動かなきゃいけないのではないのか。
今からで間に合うのか・・・?
結婚する気がないうちから結婚したい相手探さないといけないの??
それって相手に失礼じゃない?
いや、今からじゃとてもじゃないが間に合わないんじゃないかと
今さらながら思った、というだけの話でした。
私が恋愛でしあわせになるのはどうやらずーっと先のことのようです。

ま、私はいまのままでも十分しあわせなんですけどね。
負け惜しみではないですよ。
ただもう少ししあわせに幅をもたせたいだけ。
この研究はもうちょっと継続してまいります。















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