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ボツイチ・ボッチしあわせ研究所 開所のお知らせ

はじめまして。ボツイチ・ボッチしあわせ研究所の研究員Mと申します。
とある街にあるニッチな研究に取り組むちいさな研究所、
という設定でやらせていただいています。

研究員はいまのところ私一人です。
本当は所長と兼務なのですが、研究員が一人なので所長の部分は
省きましょう。と、脳内の所内決裁会議で決定しました。
ちょっと偉そうですしね。
ということで、本日ボツイチ・ボッチしあわせ研究所を開所しますのでお知らせします。

ところでボツイチってなに?バツイチのタイプミス?
いいえ。そうではありません。
配偶者が亡くなった、ということです。
漢字で書くならば没イチです。ボッチはひとりぼっちのボッチです。
DINKSだった私が夫に先立たれましたので、ボツイチ・ボッチなわけです。なんだか湿っぽくなりそうですが、しあわせ研究所なので明るく参りましょう。

私がボツイチ・ボッチになったのは4年前。
40代なかばのことです。
40代というとだいぶ大人のように思われるかもしれませんが、
私達には子どもがなく、お互いがお互いの子どもみたいなところが
ありましたし、やさしい夫に甘えきって当時の私はお子ちゃまな上に、
お姫さまでした。
このままではろくな老後にならないよ、と神さまや仏さまが相談して
私にあえて早めに試練を与えたのかもしれないとさえ思います。

このしあわせ研究生活もこの冬に5年目に突入しました。
当初は真冬の冷たいアスファルトに裸のままで投げ出されたかのような、
恐怖・不安・絶望などの渦中にぽつん、と置き去りにされたような、
焼けた石を飲み込んでしまってどうにもできなくてもがいているような、
泣くこともできずただただ、ただれるような思いに身をよじらせる
毎日でした。


それでもやらなくてはいけないことだけはたくさんあって。
そしてそのどれも初めての知らないことばかり。
誰かに相談したいのに一番相談したい夫がいない。
それどころか夫が亡くなったからこんなことやってるんじゃないか・・・とここまでがいつもの一連の流れでした。

時間の経過とともに、日々の奮闘を記録しておこうかな、と言う気持ちに
なり、そこから二の足踏みまくってました。
うどんの上で踏んでいたならだいぶコシのある麺にしあがったことでしょう。
いろいろなことがあって、やっと行動に移してみようかなあ、、、
と重い腰をあげるところまできました。

さて研究テーマの「しあわせ」ですが、私研究員Mの場合それは生活に
根ざしたささやかなものです。
冷蔵庫にほぼ空っぽなのに新メニュー開発できておいしかったとか、
ものすごい重くて大きな家具でも頭を使ったら一人でも粗大ゴミ置き場に
移動できた(これはすごく誇らしかった!)、とか、
その大きな家具がなくなったら、部屋が広くなった、とか。
まあ、なんて地味なんでしょ!


アラフィフのボツイチ・ボッチの私、研究員Mが発見した
自分で自分をしあわせにする方法を多少誇らしい気持ちをもって
研究結果として記録していきます。

記録は私を助けてくれます。
悲しみに引きずり込まれる理由を教えてくれますし、
自分の頑張りを改めて気づかせてくれます。
私はたまに手帳をながめて、自分を「よくやったね!頑張った、えらい!」と声に出して褒めてあげます。
頭もなでてあげますよ。だってもう誰も褒めてくれないし、
頭もなでてくれないので。
そういう意味でこのnoteの記事は手帳の延長であり、
私の日々の奮闘の記録です。


記録は自分のためではありますけど、この研究の道中や結果が
同じような気持ちでいる人に「うん。そう、そう。」と思ってもらえたり
したらうれしいです。
もちろん今現在ボツイチでもボッチでもない人に「へえ、そうなんだ。」
って思ってもらえるだけでもうれしいです。
それでは本日よりどうぞよろしくおねがいします。

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