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「地球の健康を見つめる」ということに気がつくまでのお話し /Vol.1謎の液体との出会い

皆さん、こんにちは。
「環境大善株式会社」の代表取締役社長の窪之内 誠です。

弊社は2020年3月1日に「株式会社環境ダイゼン」から「環境大善株式会社」へと商号変更いたしました。

カタカナを漢字にしただけじゃ。。。

いえいえ、そんな単純なことではありません。
コーポレートアイデンティティ(CI)、そして会社名変更にいたるまで2年の歳月を費やしました。

私達がどのような決意でCI・会社名変更に至ったのか?
その経緯を複数回に渡って綴ってみたいと思います。

第一回目は、弊社がどのような成り立ちかをご説明したいと思います。

1.謎の液体との出会い

話は平成10年に遡ります。

私の父で創業者、そして現取締役会長の窪之内覚は、当時地元北見市の「ホームセンターダイゼン」で店長をしていました。
ある時、父のところに従兄弟で酪農家の福田さんがフラッとやってきました。手には何故か焼酎のボトル。しかし、その中身は焼酎ではなく、茶色の液体が入っていました。

「おう、これこの店で園芸の資材として売ってくれないか?」

いきなりなんだ!?と思ったそうですが、すぐに断るのもかわいそうなので、話を聞いてみることに。

この茶色の液体の正体はなんと「牛の尿」。
それもただの牛の尿ではなく、牛の尿を微生物で発酵させて無害化した液体だそう。

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何故そんな液体を作っているのか尋ねると、福田さんの家のすぐ近くに川が流れていて、大雨が降ると尿溜めに溜めてあった牛の尿が溢れてしまい、川に流れ込んだり、土に染み込んで地下水を汚染して困っていたそうです。

当時、常呂川(北見市を流れる河川)が家畜のし尿で汚染されているとテレビで取り上げられ、肩身の狭い思いをしていました。

その公害を防止するために国や北海道、農業団体が補助金を出すことになり、福田さんは微生物発酵を利用した処理施設をつくることになりました。

しかし、処理施設を作ったからといって簡単にはいきません。発酵させるはずが、腐敗してしまう。
福田さんは見えない微生物の活動を感じ取り、様々な困難を乗り越え無害化することに成功しました。

通常は河川へ放流する液体ですが、「牛の尿は元々肥料になるし、微生物で発酵させているなら作物に良いものになっているかもしれない」と思った福田さんはこの茶色の液体を畑に散布していました。
福田さんの読み通り、散布すると作物の生育が非常に良く、連作しても収量が落ちない。「これは家庭園芸でも役立つかもしれない」と思い、会長のところに持ち込んできたそうです。

しかし、会長は北海道の園芸のシーズンは非常に短いので「園芸用品としてはあまり売れないので断ろう」と思ったそうです。
当時家庭園芸は化成肥料全盛。撒いて即効性のある資材を使うことで失敗を減らし、収穫を楽しんでいただく。この成功体験をすることで翌年もまた家庭園芸にチャレンジしてくれる。長くホームセンターに勤めていた会長はこの流れを知っていました。有機資材は効果が出るまでに時間がかかるので、使うのが難しく、素人園芸ではあまり使われない傾向でした。

2.消臭液としての可能性。そして「きえーる」誕生

会長はふと「あの臭い牛の尿が無臭になるなんて。微生物がいい働きをしているのかもしれない。善玉菌の効果でアンモニア臭や腐敗臭が消えるのであれば消臭液として販売できるのではないか」と思ったそうです。

何故そんな突拍子もないことを思ったか。

実は福田さんが「茶色の液体」を持って来る以前に、常連のお客様から「この店で扱っている消臭剤では外で飼っている犬のトイレの臭いが消えない」と叱責をされたことがありました。
その後、様々なメーカーの商品を試してみましたが、やはり消えるものがなかったのです。

「試してみよう」

ペットボトルの空きボトルに茶色の液体を小分けにして、社員や出入り業者さんに持って帰ってもらい、試してもらいました。

これが、非常に効果があったのです。
排水溝や外犬のトイレもすっきり消臭できる。
本当に驚いたそうです。

こんなに悪臭がすっきり消えるなら、

「この茶色の液体を消臭液として販売してみよう」

そう思ったそうです。

ホームセンターの社長に相談したところ、是非販売しようということになり、許可が出ました。

では名前をどうする?という話になり、

「消えない悪臭を消すのだから名前はわかりやすく「きえーる」にしよう」

というこうになり、まずはホームセンターダイゼンで「きえーる」の販売を開始しました。

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こんな偶然が重なって「きえーる」が誕生し、「ホームセンターダイゼン環境商品事業部」ができた訳です。

その2へ続きます(いつか書きます。。。)




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