アトレーいじり#05 超突貫な車中泊ベッドの製作
そうだ車中泊、行こう
今年の夏は、車中泊の旅をするぞ! と急に思いついた。
準備にかけられる時間はあまりないけど、ベッドだけは作るとにした。
昨夏、車中泊旅をしたときは荷室に直にマットを敷いて寝たのだけど、脇に荷物を積み上げてから寝る感じが面倒だったので。
このとき思ったのは、私の場合荷室では寝るだけで座って何かをすることはないな、ということ。
飲食や休憩などは車外でするし、車内で何かしたくても助手席が一番快適。
そんなことを前提に突貫工事で作ってみた。
ポイント
1 とにかく短時間て作る
2 寝れるだけでいい(座れなくていい)
3 キャンプ道具、撮影機材、旅行用品など積載した荷物をそのままにして寝ることができる
この手のものづくりは、実際の加工作業よりもカラクリを考えることに時間をとられてしまう。今回は前に乗っていたステップワゴン用の車中泊ベッドキットの残骸を活用して、あまり考えずにとっとと作った。
ベッドの組み付け
完成したベッドを組み付ける手順は次の通り。
アトレーの後ろの座席を収納すると、きれいに平らになる。
後部の両サイドには棚板を差し込む溝がついている。
1 メインの梁の設置
溝の一番前側にメインの梁を差し込む。
中央に荷重を支えるための支柱を立てる。支柱の上部は梁につなげてあるが、下側は固定していない。
2 サブの梁の設置
後部にもサブの梁を同様に設置。
ベッド側の後部座席の座面だけ持ち上げる。
いつもは濡れたり汚れたりしたものを突っ込めるように、右側も同様に持ち上げていることが多い。
3 支柱の設置
後部座席の背もたれを畳んだまま上に支柱を置く。
4 ベッドの設置
ベッドの板を載せる。
走行中はこんな感じで助手席を後方に下げておける。
5 支柱のはめ込み
前側の支柱をベッドの枠の内側にはめ込む。
かなり雑な仕事だけどズレなければいいので…(汗)
6 ベッドの固定
3本の M6 ネジでメインとサブの梁にベッドを固定。
後方からサブの梁にビス2本で、メインの梁はベッドの中央付近をビスで1本で固定する。
7 吊しベルトの固定
助手席を一番前に移動してから、ヘッドレストを外してベッドの先端に付けた D カン付きのナイロンベルトを、ヘッドレストのシャフトに通して固定する。
8 完成
これで組み付け完了。
マットを置くとこんな感じ。
後方に少し出っ張るけど、バックドアを閉めるとちょうどぴったり。
片側の後部座席を使うことも可能。
これで荷物が満杯でもそのまま寝ることができる。
ベッドの高さは床から 50cm 程度。
マットを膨らませた状態でもたためないことはない。
各部材の内容
パーツの具体的な内容は次の通り。
1 メインとサブの梁
溝の間にベッドを支える基礎になる梁。
1×2材と1×4材で製作。上側にベッドの板を固定するため、爪付きナットを取り付けた。
どちらも中央付近に橋桁になるような板を付けている。折りたためるようにしたが、加工時間短縮のため蝶番は使わずナイロンベルトをタッカーで留めただけ。
板の厚さは 19mm。クルマ側の溝は奥ほど狭いテーパになっていて、一番深いところは 13mmだったので先端をくさび状に加工。
2 スタンド
2箇所の梁だけではベッドを支えきれないため、後部座席のあたりで支える支柱。見たままのもので、なんの芸もないけど。
3 ベッド
ステップワゴン用のベッドは二分割になっていた。それをつなぎ合わせて一つにした。
ステップワゴンの車中泊ベッドキットの内容を知りたい方は、こちらの動画をどうぞ。
ステップワゴンでは軽量化を意識して作ったが、支えがしっかりしていればこれでまったく問題はなかった。
ただつなげて固定するだけだと助手席シートを一番前にスライドしておかないと収まらないので、移動時は折り曲げる構造にした。体重がかかるところなのでここは真面目に作った。
実地試験は北海道の予定
かなり雑に作ったし、耐久性がどんなものか若干の不安はあるけど、試しに寝たり起きたり揺すったり(笑)した感じでは大丈夫そう。
これで北海道に行ってみようと思う。
これは暫定的なものなので、帰ってきたらその評価もふまえて運転席側に真面目な車中泊ベッドを作ってみるつもり。
2024 / 7 / 4
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