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【memo】誰も読まなくていい話。S6E3課長研修、&経団連との協業

【シーズン6エピ3】
新任課長研修、新任リーダー研修

企業における階層別研修の優先順位一位はマネージャー研修だ。

古き良き時代昭和では、頑張るビジネスパーソンを、うまくまとめてチーム力を最大化するリーダーと、いざという時に的確に判断し、尻拭いするマネージャーという責任者が、組織の基本だった。

手作業がメインの時代は、
素早く的確な判断で、仕事を切り盛りする責任者ね。

正直、日常は係長や主査、主任と言われる現場のリーダーがガンガン回すことで、組織力は強まった。

マネージャーは、組織の取りまとめ役、部長は社内政治家といったところだ。

これが、業務のシステム化でバランスが崩れ始めた。

現場の仕事は、システム化によって、とてつもなく大量処理が可能となったのだ。

例えば社内稟議を紙やワープロで書いてていたら、とても連続では作成できない時間感覚なわけ

ところがシステムは必要な項目を入れれば、情報をガンガン付加して処理を進める。

例えば引越しの申請をするとしよう、
まずメニューから転居申請を選ぶ。
社員番号を入れれば、ほぼ全ての実用項目は出てくる
もしこれが、ワープロならベタ打ちが必要だ。

そして移転先の住所を投入する
すると交通費や通勤経路が自動検索されセットされる。

あとは、関連する申請書の一覧が出て、選んでいけばもれなく処理が完了する。

一時間仕事だったものが今や数分で片付く。

これこそがシステム導入効果。
実際は、さらに投入ミスのチェック等もあり、もっと効率化できる。

これで、現場のビジネスは加速するわけだ。
問題は次のステップ。
どんなにシステム化されても
BPRが伴ってなければ、無駄は無くならない

特に大企業においては、多重のヒエラルキーが存在する。
どんなに小さなことも、担当、係長、課長、部長、隣の課長、そのまた先の課長、最後に総務課長と、課長祭りになる。

どのシステムも基本的に課長の承認を、持ってオッケーとするように設計するからだ。

完全なるボトルネックじゃん、課長が休んだら終わりだ。
このお役所的な形式主義が当たり前に仕様化されるのは、単に楽で早いからだ、その仕様検討に、実際にオペレーションをする課長は呼ばれないのが通常なのだ。

日本のシステム作りは、ここに大きな欠陥を持っている、、だけど困るのは課長層だし、当たり前になってるから、課題にもならない。

システム作りはインプットとアウトプットの見える部分だけ最適化されるからだ。

例えば交通費の申請と、支払いをシステム化するとしたら
業務側の主管は何と「経理部」とかになる。

このシステムが経理的な業務だからだ、この時点で終わってる。
経理部は終着点でしかない、だから完全なアウトプットを求めることしか考えないからだ。それはインプット側に皺寄せがいくことを表す。
やたら経理用語が使われるなど、非効率甚だしい。

この事例は
10年システム部にいた私には、本当に気が重い話だった。
確実に使いやすくならないことが決定するからだ。
主管である経理部がやりやすいというところに、予算配分が高まるわけね

交通費投入する側の全社員は我慢しろとなる、いや使いやすいかどうかもわからないままだ。

こうして評判の悪いシステムが出来上がる。
構築したシステム部やベンダーは、必ずいう
「仕様通り」ですと。

かくして、使いにくいシステムが量産される。
まーその前に、実際に使い始めないと、本当の使いやすさはわからないという問題があるけどね

いまは、こういった課題を解決するために、UXや、カスタマージャーニー、アジャイルといった、構築に関わる部分にさまざまな手法やツールを組み合わせて、対応している。

しかし、お金と時間は限られているし、主管が経理だったら、期待はできない。

私でも投入画面はそれでいいよと言うだろう、アウトプットは何回も調整を繰り返すけれど。

日記ふうに書いたら本題に入れなかった🤣

続きはまた

【参考】

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