BostonBag

19世紀の後半、ボストンバッグは仕事場へ、短い旅へ、ちょっとしたものを詰め込こめる便利…

BostonBag

19世紀の後半、ボストンバッグは仕事場へ、短い旅へ、ちょっとしたものを詰め込こめる便利なバッグとしてボストニアンだけが使っていたそう。それから100年以上の時を経て、たまたまボストン近郊で暮らすことになった私のちょっとしたものを詰め込んでおく場所としてここを開きました。

最近の記事

友達への手紙が自分に届く

アメリカに引っ越して来て1ヶ月くらいたった頃、旅立ちを見送ってくれた子供のお友達に手紙を書いた。2人は少しふるえているようなおぼつかないひらがなとイラストを駆使して伝えたいことを紙一面に描いた。それを私は丁寧に折り畳んで封筒に入れ、郵便局へ行って国際郵便用の切手を購入し、ベロンと舌の上に乗せたあと、封筒の表面に貼り付けて投函した。切手の裏の味は日本の切手とあまり変わらない気がした。 手紙が日本に到着しても、お返事を書いてそれをまたポストに投函して我が家に届くまでは結構時間が

    • Boston Children's Museum

       小学生以下の子供なら半日は余裕で飽きずに遊んでいられるのがココ、Boston Children's Museum。正直なところ大人にとっては、あっちこっちに走り回る子供を見失わないように追いかけ回すか、楽しそうに遊んでいる自分の子供が他の子供に迷惑をかけないかヒヤヒヤしながら目を離せずにいる、という疲れ果てる半日になるのだが、楽しい子供にも疲れる大人にもチケットは平等に20ドル(2022年現在)かかる。8年前当時は確かメンバーシップを買っていた。今ミュージアムのウェブサイト

      • Boston Common

         こちらへ引っ越してきて間もない頃は、時差ぼけ解消も兼ねて朝からストライダーとお弁当を持って電車に乗り、ボストンコモンへ何度か遊びに来た。  ボストンエリアには何かと”アメリカで最古の”と枕詞の付くものが多いがこの公園もその一つで、アメリカで最古の市民公園、なのだそうだ。1634年に周辺に住む清教徒のための共有地"The Common Land"として使われ始め、最初は住民たちの家畜の放牧地として利用されていたらしい。1630年代の日本といえば、3代将軍家光が治めている江戸

        • Next Stop Wonderland

          ボストンには4本の地下鉄が通っている。Red, Green, Orange, Blue Lineである。そしてBlue Lineの北側の終点がWonderland駅であり、1906年から1910年まで、実際にWonderland Amusement Parkという当時では最先端のアトラクションが集結していたと言われる遊園地が存在していた。当時は夜この辺りの道を運転することが多く、時々Wonderland行きのバスとすれ違った。バスは薄暗くてどんな人が乗っているかまではよく見

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          私は日本へ子供たちはデイケアへ

           私たちが住んでいたケンブリッジは基本的には公立小学校がK-5gradeまでの区切りで幼稚園年長となる年からKindergarten、というカテゴリーで学校に入ることになる。そしてそのまま同じ校舎で小学校1年生となり、5年生になるまで同じ学校。つまり小学校にいるのは日本と同じ6年間だが入るのも出るのも1年早くなる。2014年8月当時、娘は当時5歳で、本来なら9月から公立のKindergartenに入れるはずだったが、いきなり2人が別々の学校に行くのは嫌だ、という4歳の息子の強

          私は日本へ子供たちはデイケアへ

          2014年8月10日

           日本は本州に台風が直撃で飛行機が飛ぶか飛ばないか微妙な状況だったが、とりあえず成田から私たちを乗せた飛行機は無事ボストンへ着陸した。子供たちはお友達から別れ際にもらったお揃いのコインドットのバックパックにお気に入りのガラクタをめいっぱい詰め込んでご機嫌だった。「知らない街に住む」ということをまだ知らない4歳児と5歳児はただただ力強く前進していく。その後ろ姿を見ながら未知の未知って偉大だなぁ、と思ったのを覚えている。  ボストンに着いたのは夕方の7時前だったと思うが外はまだ明

          2014年8月10日