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私は日本へ子供たちはデイケアへ

 私たちが住んでいたケンブリッジは基本的には公立小学校がK-5gradeまでの区切りで幼稚園年長となる年からKindergarten、というカテゴリーで学校に入ることになる。そしてそのまま同じ校舎で小学校1年生となり、5年生になるまで同じ学校。つまり小学校にいるのは日本と同じ6年間だが入るのも出るのも1年早くなる。2014年8月当時、娘は当時5歳で、本来なら9月から公立のKindergartenに入れるはずだったが、いきなり2人が別々の学校に行くのは嫌だ、という4歳の息子の強い強い意向で、まずは2人揃ってデイケアに行って英語に慣れさせよう、ということになった。
 デイケアは保育園である。だから学校が休みの時でもデイケアは子供を預かってくれる。そんな訳で大学が多いケンブリッジでは街中がまだ夏休み気分の8月後半から子供たちはデイケアへ行くことになった。その頃、ちょうど私はまだ日本でやることが残っていたので単身で1週間くらい日本に帰らなければならず、残念ながら彼らの初登校を一緒に体験してあげることができなかった。
 夫から携帯に送られてきた初登校の日の写真は先生のひざに座った娘とその横で所在なげに斜め左方向を見て立っている息子の姿だった。先生は両腕にタトゥーが入っていて鼻にもいくつか丸いリングがぶら下がっているファンキーな見た目の先生だったが、まずは娘がひざに乗せてもらっている時点でなんとかうまくいきそうな予感がした。その時は。

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