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Jリーグの試合中止になったのでHPVワクチンの講演会きいた

本日は業務終了後、川崎フロンターレ対セレッソ大阪の試合を見ながら勉強していた。ながら勉強最高である。

フロンターレが当然圧倒するものと思っていたが今季からセレッソに復帰した大久保嘉人のすごい2ゴールでまさかのセレッソリードでの前半折返しとなった。
後半も見たかったが、19時にガンバ大阪VS名古屋グランパスのキックオフだったのでここでお終い。グランパスは前節、新加入の柿谷曜一朗が良い働きをして勝利しているので楽しみな一戦だ。

しかし、DAZNのチャンネルを切り替えたら、開催中止とかなってた(゚Д゚)ハァ?

新型コロナウイルス感染症の検査で、弊クラブの選手4名・スタッフ1名に対する陽性判定、および選手1名・スタッフ1名のJリーグの基準による濃厚接触疑い者が発生しました。同一クラブにおいて複数名の陽性者および濃厚接触疑い者が発生したことから、昨今の社会情勢に鑑み、感染拡大防止の観点から、本日3/3(水)開催の、2021明治安田生命J1リーグ 第11節 名古屋グランパス vs ガンバ大阪(19:00キックオフ/豊田スタジアム)に関して、本日の開催は中止となりました。

なんでこんな雑魚ウイルスのために多くの人間がかかわっているイベントを中止しなければいけないのか理解に苦しむが、感染症は世界観なのだと言い聞かせて怒りをこらえた。

しかたないのでフロンターレ・セレッソの後半を見つつ、株式会社MSD主催のHPVワクチンの講演会を見ることにした。ながら勉強最高。

HPV、ヒトパピローマウイルスは様々な悪性腫瘍の原因になるウイルスで、20-30代を中心に毎年3000人の女性が亡くなる子宮頸癌が代表的なものだ。だからこれは雑魚ウイルスではない。しかし10代のうちから(正確にはsexual debut前から)このウイルスに対するワクチン(HPVV)を接種すれば、子宮頸癌などのHPVに関連する悪性腫瘍を限りなくゼロに近づけることができる。

ところが先進国の中では日本だけ接種が全く進んでいない、というのはご案内のとおりである。学生のときからずっと日本はワクチン後進国だと小児科や感染症の専門家たちに聞かされてきたが、HPVVに関してはそういうレベルではないくらい立ち遅れている。

今日の演者は、いかにHPVV反対派が非合理的か、初歩的な統計学の知識でもって一生懸命説明していた。メディアに対する怒りも静かな口調で露わにしており、これだけエビデンスレベルが違うものを両論併記するのはおかしいだろうと強く批判していた。

HPVV接種の積極的推奨が中止されてすでに8年、子宮頸癌だけで約12000人の死ななくて良い人が死ぬと推計されており、あと3年この情況が続けば東日本大震災の死者数に追いついてしまう。日本でも少ないながらもHPVVを接種している人はおり、そうでない集団と比較すると子宮頸癌の死亡率にものすごい差がついてしまうだろう。こんな非人道的なフィールド研究をいつまで続けるのか?

私はこの演者の怒りを共有するものであるが、さりとて、なんらかのワクチン接種後に亡くなった人がいたときにそれがワクチンと関連するかどうかについての判断を保留できる人間は少ないのである。

また接種後に死人がでないワクチンなどないことは常識で考えたらわかるのだが、雑魚ウイルスで大騒ぎする社会では無理なことなのだろう。感染症は世界観なのだからしょうがない。

まあ私の子供たちにはHPVVはちゃんと接種させるので別にいいけどね。とりあえずそんなことよりも今日のガンバの試合中止になったのはハラタツノリ。

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