高村薫『地を這う虫』読んだ
やっと週末だ。まあ今週は一営業日少なかったのでそんなにしんどくはなかった。だからお片付けが捗った。
というわけで実家のお片付けシリーズ。
これは読んでないな。高村の数少ない短編集だ。
表題作を含む4つの短編が収められており、いずれも主人公は元刑事である。
退職はしたが長年の職業生活で身についてしまった所作から、大小問わず様々な行動に出てしまう様が面白い。というか高村氏の文体がいいんだよな。
それらの意外な行動は、滑稽であったり、痛切な悔恨に満ちていたりして、私のガラスのハートは上下左右に激しく揺さぶられるのであった。
とはいっても短編なのでさらっと読んで、スッキリできる。
もっと重たい気分になりたいのであれば、代表作である『リヴィエラを撃て』、『マークスの山』、『照柿』などの長編を読んだほうがいいだろう。
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