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葉隠に入門するにあたり

昨日も述べたように、葉隠を読まないといけないなあと思っているのである。

ところが葉隠は候文と文語文の入り混じった、現代人には非常に読みにくい日本語で書かれており躊躇していた。

ところが便利なことに漫画があった。


全2巻でさらっと読めるし、しかもKindle Unlimitedである。

というわけで読みました。要点はつかめた。
当たり前だが無闇やたらと死ぬことをすすめているわけではない。

そして現代語訳の縮約版も発見した。

これもKindle Unlimitedだ。

武士が死ななくなった時代にどういうときに死ぬべきか、どういうときは死ぬべきではないのかなどが書いてある。わりとこの時代の武士は死にたがってたようで、死ぬことを戒める記述も多い。

主君に必死で仕えることを説いており、主君のためになるときだけ躊躇わずに死になさいということだ。

でもまあ何故に主君のために奉仕しなければならないかは書いていない。そもそも山本常朝と田代陣基は一部の人にしか読まれないと思って書いていたので、そんな基本的なことまで説明するつもりはなかったようだ。
ところが百年単位で大勢に読まれることになってしまったのである。可哀相。

現代ならは共同体のためとか、家族のためとか、自らの主義主張のためとかになるんだろう。

ここまでわかったら原典を読んでもいいのかもしれないが、原典は無理して読まなくていいと『独学大全』にも書いてあった気がする。

だからこんなものを購入してみたのだ。

三島由紀夫が葉隠について想いをぶちまけたこの本、読まないわけにはいかないだろう。

これでようやく葉隠に入門できるのであった。

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