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『サイバーパンク;エッジランナーズ』非常に良かった

さてどうにかこうにか週末にたどり着いた。

今週は卓球世界選手権団体戦があった。
先ほどの男子団体準決勝で日本は中国に敗れはしたが、エース張本智和が2本取るなど大躍進を遂げた。
女子団体決勝では中国が日本に完勝。早田ひなはまたベンチ、かなり体調が悪いという噂。


それ以外で今週やったことは、『サイバーパンク エッジランナーズ』の鑑賞。確かにこれは面白い、神アニメと言われるだけある。

大量のバグ、重すぎなどで大炎上したオープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』のスピンオフなのだが、ゲーム世界の前日譚ということなのでプレーしてなくてもアニメは十分楽しめる。またアニメで登場する舞台をゲームの中で訪れる聖地巡礼も流行っているらしい。

地獄の沙汰も金次第という超絶資本主義格差社会ナイトシティで貧しい生活を送る少年デビッドは、偶然にも軍用のインプラントを手に入れる。これを脊髄にインストールして傭兵というか産業スパイとして、格差社会を駆け上がる覚悟を決める。

稼ぐためには強くないといけない。強くなるためには全身を義体化しなくてはいけない。しかし急激な義体化はサイバーサイコーシスの危険を伴う。

だが精神に異常をきたすとしても、持たざるものは破滅を覚悟で突き進まなければならない。この疾走感がこのアニメの最大の魅力である。死を覚悟できるのがオスの強みだということがよくわかる。

物語のもう一つの軸はルーシーとのロマンスである。恋愛感情と破滅願望のまま突っ走るデビッドを見つめるルーシーの視線が優しくも切なくて泣けてくる。

エリートリーマンになってほしいという亡き母の願いを捨てきれずにいるデビッドに、ルーシーはそんなの他人に押しつけられた夢じゃないかと唾棄する。

だが我々は気がつくのである。ルーシーの夢のために死闘を繰り広げるデビッドを見て、誰かに夢を託されるのは幸せなことではないかと。

月に行くことはルーシー自身の夢だったが、いつしかそれはデビッドから託された(押しつけられた)夢になる。デビッドがいなければ夢への推進力は得られなかったのである。

私は恋愛感情をこんなに美しく描いた作品を見たことがない。

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