人文知は必要だったのに、、、

こちらの小山(狂)さんの記事はたいへん面白かった。

小山さんは人文書ばかり読んで、意識高い系の書籍を敵視していたらしい。私は両方好きだけどね。

人文書を好む人達(の一部)がなぜ意識高い本を嫌うかって話なんだけど、人文学の真髄は所与とされている価値観を批判的に吟味することだからだ。そうすると世間で当たり前とされる価値を追求する意識高い系を敵視するのは理解できなくはない。

そういうわけだから、人文系の人々にはこの2年半については期待するところがあったんですわ、私はね。

価値判断について批判的に検討するのが人文系の価値なのだから、昨今の日本を席巻するお命至上主義を批判するのは人部系の人々が先頭に立つべき、立ってほしいと思ったのだ。

ところが彼らの多くは日本政府の自粛要請を受け入れた。喜々としてオンライン授業を始めた人文系アカデミアもいた。大学人とは自治を重んじる人々だと理解していたので、これには本当に驚いた。


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