見出し画像

池田義博『人生が変わる 大人の独学記憶術』読んだ

池田義博さんというのは記憶力競技のガチの達人らしい。

記憶競技の達人たちのえげつなさを知ったのは、この本であったか。

何百桁もの数字を即ったりとかシンプルにすげえなあと思ったものである。

ところで最近、ラテン語の指示代名詞の格変化がどうしても覚えられず悩んでいた。
そうしたおり、池田義博氏のことを知り早速著書を手に取ったのであった。

手に取るというか、Kindle Unlimitedでした。

そもそも人間は忘れやすい生き物である。入ってくる全ての情報を覚えていたら脳はすぐに満タンになってしまい、注意散漫となる。だからメモリを節約しようとして、余計なことを覚えないようにしているのだ。

記憶術の原則はいかに脳にサボらせないか、これは大事な情報なのだと認識させるかが肝要である。

例えば、覚えるときは無音で、空腹状態のほうが集中力が高まってよい。逆にアウトプットするときは音があったほうがいい。

また、感情や具体的な経験と結びつけることで脳に大事な情報だと錯覚させられる。紐付けられるエピソードの多いことで有利になる、つまりおっさんが若者に対して有利な面もある。

さらに、動作と結びつける、五感をフル活用する。ダジャレもありだ。

当然のことながら、お勉強におけるたった2つの鉄則、分散学習とテスト効果は記憶術においても必須である。

こうして記憶力が高まるとメンタルにも良い影響があるらしい、また創造力も高まるようだ。

そして記憶競技のトップアスリートたちが凄いのは、ただの数字の羅列のような、感情、エピソード、イメージと結びつけにくい事柄も、無理やりなにかと関連付けるテクニックを身に着けていることである。おそらく練習を積み重ねることで誰にでも習得可能なスキルと思われるが、かなりの訓練が必要みたいだ。


私はなんだかこの著者のことが好きになってしまったので、立て続けに著書を読んだのだ。

まあどれも似たような内容だった。

一冊だけおすすめするとしたら、最後にあげた『記憶力日本一が教えるライバルに勝つ記憶術』だ。具体的な記憶術について記載があるのがいい。
なお"ライバルに勝つ”とタイトルにあるが、著者はもちろん他人と比較してはいけないと強調している。

Youtubeのチャンネルもあるが、本を読んだほうが早い。

パッと見は普通のおじさんですね。1時間で2000桁以上の数を記憶する、100桁くらいなら即れるようには全然見えません。


ところで、肝心のラテン語の格変化については具体的にどうしたらいいかはわからなかった。。。男性単数主格の指示代名詞hicは、酔っ払ったおっちゃんが一人でヒックとかいいながらなんかしてるところを思い浮かべるといいのだろうか、、、

サポートは執筆活動に使わせていただきます。