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【Y.S.C.C.】「もう一歩」のその先へ行きたいからこそ~J3 第8節 vs ブラウブリッツ秋田(2020.08.02)~

 はいどうも。毎度ありがとうございます。

 早速振り返りを・・・と言いたいとこですが、冒頭ちょっと色々言わせていただきたいです。

 お前らガイドラインもロクに読めないの?

 ビジターサポの来場は控えろってガイドラインに書いてありますよね?そもそもビジター席用意されてましたっけ?

 1人2人ならともかくですよ、なんでメインスタンドの半分でビジターサポが好き勝手してんすかね。

 バス待ち?応援行為?お前らマジで何しに来たんだよ。

 この試合に先立ち、秋田の応援団体『BLUE+ AKITA』の皆さんが、秋田から横浜への来場を控えるように、ガイドラインを守るようにと何度も懸命に呼びかけられていたようですが、関東に住んでるなら行って何してもOKなんてどこにも書いてねぇよ。

 団体の、秋田の「真の」サポーターの皆さんにとっては非常に不甲斐ない、かつ望んでもいないことだったと思います。こういう輩をサポーターと呼ぶことも失礼なのは重々承知です。そして秋田の「真の」サポーターからすれば、「いやいや分かってんなら一緒にすんなよ!それで秋田のサポーターを一括りにしてこんなとこでクラブをとやかく言うなよ!」と思うかもしれません。

 ですが、これだけコロナ感染で試合中止になったり、挙句U-19の代表合宿も中止になったりという時世の中で、ルールも守れない、そして守らせられないというのが果たして許されていいのか。そしてクラブはこの件について何も触れなくていいんだろうか。黙ってやり過ごすつもりは勿論ないと思いますけどね。

 『BLUE+ AKITA』の皆さん、そしてほとんど大部分の良識ある秋田サポーターの皆さんには、ガイドライン遵守のために力を尽くしてくださり、心から敬意を表します。今回起こった事態も非常に不甲斐ない、不本意なことでしょう。

 しかし、あえて言わせていただきたい。

 首位だからって「サポーター」を名乗ってなにしてもいいわけねぇだろ。

 この試合で好き勝手やってた秋田サポは二度と三ッ沢に足を踏み入れんな。そして、クラブも当然この件についてきちんとした説明を公にするんだろうから楽しみにしておくよ。

 さて、振り返りに入りましょうか。みんなルールは守ろうね!

【明治安田生命J3リーグ 第8節 Y.S.C.C. vs ブラウブリッツ秋田】
Y.S.C.C. 0 - 1 ブラウブリッツ秋田
得点経過
54分 失点

スターティングメンバ―(Y.S.C.C.のみ)
GK 16 佐川 亮介
DF 23 船橋 勇真
DF 3 宗近 慧
DF 26 植村 友哉
MF 7 宮尾 孝一
MF 4 土館 賢人
FW 25 西山 峻太
FW 6 佐藤 祐太
FW 11 宮本 拓弥
FW 10 柳 雄太郎
FW 9 大泉 和也

SUB
GK 31 谷 俊勲
MF 19 和田 幹大
FW 14 金子 大晟
FW 15 ピーダーセン 世穏
FW 18 音泉 翔眞
FW 27 古山 蓮
FW 28 オニエ オゴチュクウ

選手交代(Y.S.C.C.のみ)
HT
FW 9 大泉 和也FW 15 ピーダーセン 世穏
67分
FW 25 西山 峻太FW 18 音泉 翔眞
81分
FW 10 柳 雄太郎→FW 28 オニエ オゴチュクウ
85分
DF 26 植村 友哉FW 27 古山 蓮

 FW5枚!?しかもベンチにもFW5枚!?そしてベンチにまたDFいない!?いやこれは首位で7試合1失点の秋田相手に火力を全力でブチ当てて壁を崩壊させるという意思の表れか?いずれにしてもとんでもないですね。そして前節左腕を負傷しながらも逆転勝利に大きく貢献した大内がベンチ外。やっぱ左腕ダメだったっぽいですね。代わりに佐川が今シーズン初出場。前節はベンチスタートだった柳がスタメンに名を連ねています。そういえば明生がいない。ここまでメンバーだスタメンだポジションだ入れ替わると、見ている方も楽しいですね。相手からすればどこで誰使ってくるか分からないから怖いでしょうし。

 しかしビビらせはしたものの、スタートのフォーメーションはいつも通りに3-4-2-1。十分それでやれるという自信があってのこのフォーメーションなんだろうと思いますが、福島戦を観た感じではこれでもやれるんじゃね?とは思いました。
 並びはオーソドックス。右から船橋-宗近-植村の3バックに、中盤が西山-土館-宮尾-大泉。シャドーに柳と佐藤が入り、1トップは宮本。目が慣れてきたからこれがベースになるのかもしれないですね。対する秋田は4-4-2で、とにかく守備の堅さと一瞬の隙で素早くアタッキングサードに侵入し、堅実に仕留めるのが今シーズンの最大の持ち味。前節の秋田-相模原を視察したんですが、徹底して相手の攻撃を跳ね返し、カウンターからスペースを活用して一瞬でゴールを沈めるサッカーなんですよね。開幕したあたりはバコスコ点取って圧勝してたイメージがあったけど、実際長野戦、富山戦はウノゼロだし、藤枝戦も2-0で勝利してます。

 ロースコア、そして難しい試合になることは十分覚悟したうえで、さあ試合開始。

 まあ予想通りの展開でした。前半の10分間、基本的には秋田のペース。むしろここで失点さえ避ければチャンスは十分あると思ってました。

 とにかくエリアに近い位置に何度もボールが入ってきます。ロングボールで裏を取られるたびにオフサイドで難を逃れたり、中央に入ってきてもギリギリのところでクリアしたりと、非常に紙一重の防御が続きます。

 ヒリつく展開の中、12分にはようやく攻勢に出てチャンスを創ります。孝一のパスを受け、ペナルティーエリア右から祐太が撃つ!・・・も、これは左側に逸れていきました。うーん、角度的にファー狙ったのは厳しかったか?

 これで主導権を握れるかと思ったものの、ここから立て続けに秋田のチャンスが生まれます。それにしてもある程度敵陣には入れているのに、肝心のシュートに持ち込めないもどかしい展開が続いており、もう少し前線の選手たちがゴール前での選択肢を増やした方がいいよなぁ・・・と思いましたね。いや正直藤枝戦や福島戦でもそうだったんですけど、もう少しゴール前での選択肢が増えれば攻撃の形としてのイメージが増えてチャンスの数も増えるし、もう少しゴール数伸びるんじゃないかなぁ・・・簡単ではないけど。

 それにしても秋田の場合、こっちのサイドに早いボールが入ってくると怖いですね。ちょっと長めのボールでも、前線は一瞬で追いつけそうな選手が多い。特に両サイド。これだけポンポン効率よくチャンスを創られて際どい所に走られると、まあどのチームもそのうち決壊するわな。

 フリーキックやコーナーキックから際どいボールが入ったり、立て続けに頭に合わせられて枠外に飛んでくれてラッキー!なシーンがあり、いやいつ入ってもおかしくないなという覚悟が固まってきて、いや固めんなや。どんな覚悟固めてんねん。

 30分過ぎまではマジで心臓に悪いシーンをいくつも見せられたものの、気づいたらなんと30分経っても無失点!ギネス!ギネスだよこれ!

 ここから一気に主導権が傾きます。Y.S.C.C.、一気に攻撃のギアが上がる。31分に一本のフリーキックを獲得してから、ペナルティーエリア付近でのチャンスを創れるようになりました。

 一番惜しかったのは34分、拓弥が丁寧なタッチでグラウンダーパス、中央で受けた柳はこれを躊躇なくダイレクトシュート!したものの、これも枠の外。でも全体的にちょっとずつだけどシュートの意識が上がってきてんじゃない?

 44分にも柳がアイデアの溢れる浮き球のパスを出し、これを祐太がジャストミートでシュート!したものの、これは相手のブロックに遭い、ゴールならず。

 前半、終わってみればスコアレスドロー。え、悪くないやん。

 確かにチャンス自体は割と作られてたんですけどね、それでもしっかり0で終わらせて、しかもシュート数では相手を上回ることにも成功した点では十分OKだと思います。何よりも秋田が前半のアディショナルタイムに選手を入れ替えてきたのは、プランが想定通りに遂行できてなかったということでしょう。ただし後半こそはこっちがしっかりゴール決めてくれ。惜しいじゃどうにもならんから。

 それと、FW扱いになってる5人、前からよく走って秋田の狙ってるパスを全部潰しに行くんですよね。パスも潰すしパスを出せるスペースも潰しに行く。前線3枚に加えてサイドの2枚も忠実にそれを実行するから、秋田はいつものスペースを使った速い展開のサッカーが出来ずにさぞかし苦しんだでしょう。

 でもあのズッタボロに負けた長野戦を境に、と言ってもこれ2試合目なんですけど、シュートに対する意識が上がってきた選手が多いなぁ・・・柳も祐太も、撃ってるからゴールに繋がってきてると思うんですよね。この前半でもそういうメンタリティなのが伺えてました。

 あとは最後の質ですね。ちょっと雑なんだよなぁ終わらせ方が。もう少し枠に飛ばせるようになれば脅威になるだろうミドルやダイレクトシュートも、宇宙開発で終わってしまってて勿体ない。

 さて後半。ハーフタイムに和也を下げてなんと大卒ルーキーのピーダーセン。君もこの展開このタイミングで試合に出れるような選手になってきたみたいだね。僕は嬉しいよ!!!!

 しかしいきなりバッチバチですね。開始早々に船橋と相手の接触で相手にカードが出たり、オーバーチャージで相手にカードが出たり、船橋が一瞬の隙で許したカウンターをペナルティーエリアのギリギリ外側で食い止めてカード貰ったり、うーんとにかく激しい。

 といいつつ、前述の船橋のファールで際どい位置からのフリーキックを与えました。角度的にも距離的にも十分入る位置。正直スポットにキッカーの江口が立った時点でちょっと予感はあったんですよね・・・これ入るんじゃね?って。

 助走。蹴る。わーめっちゃ真っすぐの速いボールが来た。無理でしょこれ、コース的に。見えないって。

54分 Y.S.C.C. 0-1 秋田

 いや、船橋よく止めてくれたよ。あの位置で一気に侵入されて決められるよりは全然いい。

 正直セットプレーからの失点はいくらでも改善できるとか、ファールは減らせるとか言いますけどね、そんな簡単な話じゃない。特に直接フリーキックとPKは無理。

 というわけで、まあここからもう1回いい流れを創ろう!と言いたいとこなんですが。が。

 今季の秋田、当然ながら全試合先制点を取ってるわけですよ。そして勿論先制した試合の勝率は文句なしの100%。失点はわずか1。

 さあこうなったら自陣に引いて様子を窺うわけにもいかないんですけど、実際秋田のブロックが整いすぎてて、後ろで回してチャンスを創る方法を考えるしかないんですよ。レッツ・シンキングタイム。

 とはいえ、個人技ではY.S.C.C.も十分負けてないですからね。祐太の仕掛け、いいドリブルからのルーズボールに反応した孝一がシュート!これはGK田中の正面で処理されます。

 こうやって祐太みたいに自力で仕掛けようとする選手がいるかいないか、孝一みたいにいち早く反応してシュートを撃てる選手がいるかいないか、これって本当に大きいですよね。

 どんなにブロックを敷かれてても、ミドルシュートや個人技で一気に崩すことができるし、相手のブロックを少しでも前進させることでバイタルにスペースが生じる可能性は増えます。しかも、攻撃に掛ける人数、しかも最後の場面でのプレーの質が高い選手が何人も入ってくると、それだけで一気に相手選手のマークが狂いますしね。

 このワンプレーで試合がまた活性化しました。

 撃たれる。撃ち返す。侵入される。侵入する。

 THE・一進一退。

 選手交代も活性化します。秋田が2枚替えして数分後、峻太を下げて音泉を投入。さぁどんどんFWが増えるぞ(笑)

 この時点でなんとこの試合のFW登録されている選手がなんと6人ピッチの上に立ってます。圧巻でしょ。

 70分過ぎ、ここまで一進一退が続いていた試合展開がY.S.C.C.に傾きます。前半同様、攻撃のギアを一気に上げてきました。

 柳が自分でドリブルしてシュートまで持ち込むも、これはしっかり相手ディフェンダーにブロックされます。いや柳、10番ってそういう仕事するんだよ。良く分かってるプレーだよそれ。マジ愛してる。

 というかさっきも言ったじゃないですか、柳と祐太の意識がチームの攻撃のギアを1つ高いところに上げてるんですよ。マジで攻撃の流れを変えるときって大体この2人が絡んでる。

 敵陣での支配が続き、点取れそうな予感もしていた80分、思わぬ事態が生じます。

 ボールを取られ、秋田お得意の速いカウンターが発動。ペナルティーエリア内に入られ、一気に危険な体勢になった相手を孝一が足を掛けて止め・・・PK。

 ちょっと攻撃の時間が続きすぎて、平和ボケでもしてたんでしょうね。一瞬でやられました。

 仕方ない、孝一を責めることはないです。さあPK、佐川ここ止めてみろ。

 キッカーの林容平、割とPKは外さない印象がありますが、途中投入されたばっかでちょっと硬いかな?と思った瞬間、助走、キックが大きく枠を外れる!!!!失点回避!!!!

 とりあえずトドメの2点目を刺される事態は回避できました。このドタバタ劇の間にいつの間にか柳に代わってオニエが入ってます。

 実はオニエに見習ってほしいのは柳なんですよね。仕掛けるのはもう高卒ルーキーとは思えないほど立派なんですけど、シュートって点ではもっと積極性を持って欲しい。柳は仕掛けてから自分でフィニッシュするイメージを持ってるから、実際に打開できるプレーが多いんですけど、オニエにはその辺見習ってほしいんですよ。そうすればゴールが生まれるはず。

 さて、再びY.S.C.C.ペースになります。完全に支配出来てるのに、なんで最後が雑になんねん。フィニッシュまで行ってフィニッシュが雑になるなら分かるんですけど、撃つ前にペナルティーエリア内で雑なパスを出してゴールラインを割ったり易々とクリアされてるんで、ほんとに勿体なさすぎるんですよ。

 だからこそ最後のピーダーセンのボレーは魂が揺れた。入らなかったとはいえ心が揺れました。

 撃って終わる意識、撃つところまで持っていく意識、これを持ってる選手が増えてきました。いやマジで間違いない。あまりにも消極的過ぎて2本しかシュートを撃てなかった試合もあったことを考えれば、秋田と同数の11本のシュートを放ったことは、意識の変化を表しています。

 ただ、結果は0-1の敗戦。負けは負け。結果は変わりませんし美化できません。それでも、首位秋田を相手に、今後の試合に向けた希望を見出しすことができたのも事実です。間違いなく言えるのは、秋田にとって今シーズン最も苦しんだゲームだったことは間違いないと思います。

 それに、全勝の首位相手にFWをメンバー18人のうち10人も入れたシュタルフ監督の強気の采配には、「俺は何にも屈しない」という意思を痛烈に見せつけられました。

 いい流れだったとはいえ、ここから2試合は大阪のU-23チームとの試合です。もうJ参入7シーズン目、しかもプロ選手だっている。プライドがあるならば、たとえJ1クラブのアンダーチームだとしても、ユースや2軍の選手たち相手に負けることは許されないはずです。

 セレッソにはJ1でも十分やれそうな若手タレントが揃ってますし、ガンバには唐山翔自やタビナスジェファーソンをはじめとした、今後のJ1や日本を代表するであろう選手が揃ってます。しかし今現在これらのチームよりもY.S.C.C.が劣っているとは正直考えられないです。

 特に昨年、ガンバには0-6で惨敗しましたからね。リベンジ必須でしょう。

 と言いつつも、まずはセレッソ戦、中5日。しっかり勝てるように、いや必ず勝つために、マインドを切り替えていい準備をして臨めるようにして欲しいです。

※ルールは守ろうね!


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