【Y.S.C.C.】ステーキとダービーは熱くあれ~J3 第1節 vs SC相模原(2020.06.27)~
はいどうもこんにちは。
これから毎試合、Y.S.C.C.の試合を振り返るレビュー記事を書いていこうと思います。
まだまだJ3の知名度は低く、ましてY.S.C.C.となるとなかなかご存じな方も少ないのでは?と思いますが、ちゃんとしたJリーグのクラブです。
皆さんに是非その存在を知ってもらい、応援していただけるように、少しでも多くの人に届いて欲しいと思います。
※Jリーグに登録されているクラブ名は「Y.S.C.C. 横浜」ですが、そもそも本来のクラブ名の「Y.S.C.C」の4文字で「横浜スポーツ&カルチャークラブ」を表しており、2014年のJリーグ参入時に「クラブ名に地域名称を入れなければならない」という規定によって仕方なく「横浜」をくっ付けています。したがって、今後全ての記事で「Y.S.C.C.」と表記します。
・・・という前置きは置いといて。
【明治安田生命J3リーグ 第1節 SC相模原 vs Y.S.C.C.】
SC相模原 0 - 0 Y.S.C.C.
得点経過 なし
スターティングメンバ―(Y.S.C.C.のみ)
GK 1 大内 一生
DF 2 花房 稔
DF 3 宗近 慧
DF 5 池ヶ谷 颯斗
DF 25 西山 峻太
MF 4 土館 賢人
MF 7 宮尾 孝一
MF 21 山本 凌太郎
MF 6 佐藤 祐太
FW 9 大泉 和也
FW 11 宮本 拓弥
SUB
GK 16 佐川 亮介
DF 23 船橋 勇真
MF 26 植村 友哉
MF 8 吉田 明生
FW 18 音泉 翔眞
FW 28 オニエ オゴチュクウ
FW 41 安彦 考真
選手交代(Y.S.C.C.のみ)
28分 DF 2 花房 稔→DF 23 船橋 勇真
H.T. DF 25 西山 峻太→FW 18 音泉 翔眞
56分 DF 5 池ヶ谷 颯斗→MF 26 植村 友哉
74分 MF 21 山本 凌太郎→MF 8 吉田 明生
74分 FW 11 宮本 拓弥→FW 28 オニエ オゴチュクウ
コロナの影響で実に4ヵ月近く遅れた今シーズンの開幕戦ですが、無事に開幕できたことが何よりの収穫です。
神奈川ダービー!
熱くなれ!アツアツになれ!いき〇りステーキばりにアツアツのダービーになれ!
というわけだったんですけど、やっぱリモート観戦だとテンションも半減ですね。悲しいかな。
正直、今季の相模原の補強動向を見た時、「J2ライセンスさえ取れれば昇格もありそう」と感じてはいたんですが、蓋を開けるとそれ以上だった気がします。マジでヤバかった。
ビクトルがJ3とかあり得ないだろ。
そもそも相模原の戦力そのものがJ2に半分足突っ込んでるようなものです。こんなチームと開幕でいきなり神奈川ダービーしなきゃいけないっていうからこっちも、「負ける訳ねぇだろ!」「相模原なんか蹴散らせ!」とか散々言いながら、内心ではほんと恐怖でしたね!
で、片やY.S.C.C.はというと、負けじと今シーズンの補強はだいぶ豪華です。
確かに主力2トップとしてY.S.C.C.の躍進を支えた進昂平(→群馬)と浅川隼人(→熊本)が退団し、さらに予想外なことに河野諒祐、奥田晃也(→いずれも水戸)までステップアップを果たし、随分大きな穴が各セクションに空いた印象がありました。
しかし、池ヶ谷 颯斗(←鳥取)を皮切りに、花房稔(←琉球)、大内 一生(←横浜FC/レンタル)、宮本 拓弥(←水戸)、山本凌太郎(←横浜FC)と、立て続けに5人のJリーガーを補強。また、地域リーグレベルの補強では音泉翔眞(←東京23FC)のみに留まったものの、高卒ルーキーとして他のJクラブ(伏せます)からも声がかかっていたオニエ オゴチュクウ(←高知中央高)、大卒ルーキーではピーダーセン 世穏(←慶應義塾大)を獲得しています。高卒・大卒含めて即戦力クラスを補強しまくってて、例年のY.S.C.C.にはない大型補強ともいえるのではないでしょうか。
で、開幕戦のメンバー。
概ね予想通りでした。ただし、まさか明生さんがベンチスタートとは思わなかったですね。
スタートのフォーメーションは3-4-2-1。
右から花房-宗近-池ヶ谷の3バックに、中盤が大泉-土館-宮尾-西山。シャドーに山本と佐藤が入り、1トップは宮本。対する相模原がオーソドックスな4-4-2を敷いてきており、シンプルなロングボールやスルーパスでサイドの裏を突かれた場合はどう対処するのかとか、経験豊富な富澤が統率する最終ラインに対してアタッカー陣がどう対処するのかが気になるポイントでした。それから、こういうメンバーを揃えてきた相手に対し、進と浅川の抜けた新生攻撃陣はどこまでシュタルフ・アタッキングを見せられるかも大事なポイントでした。
立ち上がりは本当に完璧でした。
持たされるのではなく自主的にボールを持ち、単調さと奇抜さを織り交ぜたパスで大胆に揺さぶっていき、相模原に前に前にと出させ、その裏を大泉と西山の両サイド、そして宮本が突く。さらにシャドーの2人の飛び出しと、アタッキングサードでの素早いパス回しも効き、だいぶ相模原の守備陣を焦らせることはできました。This is シュタルフ・スタイル。
言うならば、この時間帯でゴールどころかフィニッシュにつなげられない場面が多く、立ち上がりの早い時間で決められていればという気はしました。
その後、25分くらいまではやや拮抗しつつも相模原に最後までやり切られるシーンが増え始め・・・アクシデントは26分でした。
花房、負傷。続行不可でそのまま交代退場。
まさかという感じでした。今季の守備の要ともいえる花房の交代により、安定感がガクッと落ちたのは否めません(代わって入ったのは花房と同じく今季新加入の船橋)。去年までの不安定で観てるだけで内臓がひっくり返るような守備がカムバックしました。
誰が悪いわけでもない。あの時間帯で守備の要が負傷退場し、代わって入ったのが大卒ルーキーでプロ初経験の選手ともなれば、まずは試合自体を落ち着かせつつ、あのえげつない緑色の前線軍団を黙らせ、前半を守り切る方法を模索し体を張って0に抑えることができれば万々歳です。
見事にやり切りました。この嫌な流れの中、前半を終えて0-0は完璧です。
さぁここから再び攻撃に転じよう、というわけでハーフタイムに西山を下げ、音泉を投入。ここで宮本との2トップ気味になったわけですが。
そううまくはいかない、相模原の一方的なペースになります。
相模原は、前半からちょいちょい厄介になってた三島がハーフタイムで下がってとりあえずは一安心ですね。ところで9番のガタイの良いブラジル人誰?
後半開始後、とにかく殴られる展開になり、耐える時間が続く。必然的に全体の重心が後ろへ後ろへ・・・そしてパスもなかなか繋がらなくなり、攻撃的サッカーが完全に影を潜めました。
さらに前半の花房に続き、今度は池ヶ谷まで負傷交代。
それでも55分過ぎからチャンスを作る機会が増え、点々としたチャンスを創るようになってきます。
速いカウンターからチャンスを創り出し、いいところまで入り込み、突いた!ぺナ入ってあとは決めるだけ拓弥ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!(ガクッ)
いいぞ、孝一から大泉の連携完璧、そこからいいクロス上がった決めれるよっしゃ行け音泉ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ・・・・(沈黙)
単発ながら隙を見てシュタルフ・アタッキングが発動するものの、なかなか枠に飛ばなかったり最後の場面で僅かに合わないシーンが続きます。ビクトルなんか変なビーム出してない?
そんなこんなでやや打開に苦しんでいた74分、ここでシュタルフ監督、2枚替えを敢行。山本と拓弥を下げ、明生さんとオニエを投入。
オニエ!オニエ!オニエ!オニエ!
もうボールを持つだけで興奮します。爆発的なスピードを持つ彼がボールを持つと、何もしてないのにここから何かしてくれそうな気になる。今ならマジョルカファンの気持ちが分かる。彼らにとっての久保 建英がまさに、僕らにとってのオニエ オゴチュクウなんですよ。
ただ残念なことに、この交代後、ほとんどの時間を相模原に支配され続けました。徹底的にボールを持たれ、後半立ち上がりと同様にボールを持てない時間が続きます。とにかく耐える。耐えるしかない。
やってる側も観てる側も苦行だったと思います。あれだけの相手にあれだけ攻め込まれ、流石にもう無理じゃないかと思うシーンもありました。ゴールライン上でのクリアで失点を回避したときはマジで泣くかと思いましたね。
結果的にアディショナルタイムの3分も乗り切り、何とか0-0で終えることができました。しかし正直失点してもおかしくないシーンが少なくとも3,4回あったのは否めないですね。
それでも、攻撃陣とフルメンバー時の守備には昨年以上の期待感がありましたし、なによりこの試合でプロ初のピッチに立った選手たちからなんの恐れも引けも感じなかったことが一番大きな点です。
今季は攻守が噛み合えば間違いなく上位に入れるのではないかという期待を持たせる試合になりました。
次が富山戦で、まあ厳しい相手が続きます。しかも花房と池ヶ谷を欠いて、どう対処するのか、開幕戦早々にしてシュタルフ監督に修羅場ともいえる試練が訪れたのではと思います。
次回は、その富山戦のレビューを書いていこうと思います。正直書きたくないのが本音だけど。
※正直、アビさんの出場に少し期待してましたが、そんな余裕もない展開になってしまって残念でした・・・
Thank you for your support! 是非このnoteを楽しんでいただけると嬉しいです、