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#431 アルバム論15|BLUE BLOOD / X(1989)

アルバム論も15回目まで来ました。


今の所ハイスタ(5作)、ミスチル(1作)、GLA1Y(1作)、LUNA SEA(6作)、X(1作)と、かなりバランスが悪い感じで作ってしまっています。
ミスチルの他のアルバムも語りたかったりしますし、逆にLUNA SEAは語りすぎました笑
そしてXも必要以上に語ろうとしてますし、なかなか小中学時代の音楽から逃れられない影!何かに追われるよう!!

てわけでX期に突入した感じですが、
Xのアルバムで一番普通のアルバムとも言われている「BLUE BLOOD」を紹介しましょう。



BLUE BLOODがリリースされた時のX

Xが一番尖っていた時期です。
やっぱ僕はこの時期のXが一番好きですね。
YOSHIKIは自由の女神ヘアーで攻撃的でしたし、ずっとソバージュの印象があるPATAもこの時期は赤毛のモヒカンです。HIDEもこの頃からカッコいいし、TOSHIも怖えーし、TAIJIはオネエっぽいですね笑

前回のVANISHING VISIONのリリースに成功し、レコード会社からオファーが殺到!
そして待望のメジャーデビュー1発目の1stアルバムで、インディーズ時代の頃からの曲を含む、狂気に満ちた12曲が収録されています。
ブルーハーツしかり、やはり1stの初期衝動はエグいですね。

このアルバムも、ラストライブで演奏された曲も6曲くらいある訳ですし、愛されたアルバムですね。
次作Jealousyの曲なんて本当に愛されなかったですからね笑


BLUE BLOODとの出会い

多分、中1か中2の時期だったと思います。
その辺でLUNA SEAとかBOOWYとかZIGGYとかブルーハーツとかユニコーンを遡って聞いており、それに倣ってXも聞くようになりました。
元々X singlesを買ったんですが、そこからハマってアルバム収録曲も聴きたくなって、本作も買った記憶がありますね。

B.BLUE、I'M GETTING BLUE、MAYBE BLUE、TRUE BLUE etc…
この時期のバンドは「BLUE」を使うフシがありましたが御多分に洩れず、XはBLUE BLOOD(青い血)という一見カルトな、レベルE的なタイトルを掲げ、更にはサイケデリック・バイオレンス・クライム・オブ・ビジュアル・ショックというキャッチフレーズを掲げて、シーンに殴りこみました。

一見イロモノであり、紅とかXとかはまさに見た目通りのエッジの効いた曲ですが、ENDLESS RAINとかUNFINISHEDとかのしっとり系の超絶バラードも用意する大谷翔平も驚く二刀流。
当時はさぞセンセーショナルだったでしょう。

個人的には次作のJealousyの方が好きなんですが、ライブでの定番曲などがバラエティ豊かに収録されており、YOSHIKIの満足度も一番高かったアルバムかと思います。


BLUE BLOOD全力の全曲解説

1. PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM)

1曲目はインストで、雄大で荘厳な重厚感を持った、ワールド・アンセムのタイトルに相応しい曲です(カバーらしいですが)。
このリフを聞くだけで国歌のように高揚感を覚え、テンション上がります。
そして演奏終了後、2曲目のBLUE BLOODへに繋がるナレーションが始まるんですが、これライブで聴いたらめっちゃ上がりますね。


2. BLUE BLOOD

そしてアルバム名にも冠された超攻撃的ナンバー。
YOSHIKIはこの曲が一番叩きたくない曲だとかです笑
とにかくリフからラスサビまで終始ハイテンションで、前作VANISHING LOVEに通じる感じの曲ですね。
全体的にかっこいいですけど、ラスサビの「青い涙は」のところが一番好きですね。


3. WEEK END

YOSHIKIが作るXの曲は「すげー速い」「すげーゆっくり」のどっちかなんですが、このWEEK ENDはロックナンバーではあるものの、そこまで早いわけではない中間に位置する曲で、3rdシングルとしてもリリースされ、解散までセットリストに残って愛される曲でした。
ライブではコーラスとか、サビとかで盛り上がれる要素が多く、ライブで盛り上がる曲です。
「手首を流れる血を」のところはすごく好きですね。


4. EASY FIGHT RUMBLING

この曲は前昨VANISHING VISIONの「PHANTOM OF GUILT」の続編的な曲とのことです。
「見失いかけてた夢の欠片 探し続け彷徨い続ける」みたいな、綺麗な歌詞が初々しい一方、「お前の顔見てると、イライラ吐き気がするぜ」という暴力的なフレーズもあり、サッカー部の友達がこのフレーズが好きでよく言ってましたね笑


5. X

そしてXの代表曲、Xです。
以前も紹介した記憶もありますが、東京ドームでこの曲Xが演奏され、Xジャンプが行われた際には、文京区が揺れるくらい、盛り上がる曲です。
僕はこの曲のイントロが一番好きだったりするんですけど、なんか特撮の主題歌みたいでカッコいいと思ってます。途中のベースソロも◎。

とにかくXで一番ライブで盛り上がる曲と言っても良いでしょう。


6. ENDLESS RAIN

この曲も初めて聴いた時にはなかなか衝撃でした。
なんちゅー優しい曲なんだと、感動すらした記憶があります。
まだこの曲をリリースした時は世間的な知名度はそこまで無かったでしょうし、この曲をラジオとかで先に聞いて「ええ曲や」と思い、メンバーの写真を見た人はさぞ驚いたでしょう笑
なんだこのキテレツな奴らは」みたいな笑

僕はSAY ANYTHING派ではあるんですが、それでもこの曲はXを代表するバラードですね。ちなみに僕はピアノを弾ける友達にこの曲のピアノを教えてもらい、4小節だけピアノ弾けます。


7. 紅

Xのデビューシングルにして、最も有名な曲なんじゃないですかね?紅です。
VANISHING VISIONではタイトルがKURENAIで全部英詞なんですけど、今作は「紅」と漢字表記となり、歌詞も日本語になりましたが、日本語の方がいいですね。
個人的にはストリングスが入っているアルバムバージョンより、ストリングスのないシングルバージョンの方が好きだったりするんですが、まぁこの曲は本当に死角がないというか何というか。
優しいアルペジオと導入部、そして貯めて貯めて・・・「クレナイ、ダァァーッ!」で大爆発。そしてそこからの構成もかなり理想に近い。

本当にこの曲はカッコいいですね。


8. XCLAMATION

これも前作のGIVE ME THE PLEASUREに通じるインストですね。
TAIJIのスラップベースがかっこいいのなんので、とにかくリズミカルでゴキゲンです。Xのイントロは基本的にかっこいいですね。
「X」「ENDLESS RAIN」「紅」とグレートな曲が3連続で続くので、ちょっと一休みのイメージですね。


9. オルガスム

そしてこのアルバムで最も最速、最狂のナンバーです。
オルガスムは「オーガスム」とも呼ばれ、日本語で行くと「イク」の意ですね。英詞verもあり、この曲はそっちの方がカッコいいです。
とにかくBPM早く聴いていて楽しい曲ですが、ライブバージョンはコール&レスポンスでクソ長くなるのも有名ですね。


10. CELEBRATION

このアルバムで唯一HIDEが作詞作曲した曲で、次作のJOKERに通じる楽しい曲ですね。HIDEの真骨頂って感じがします。
もう歌詞もメロディも、とにかく楽しいハッピーな曲ですね。
YOSHIKIがシンデレラになったり、HIDEが魔法使いになったりのPVも楽しいです。
そして、hideにも愛されて、ソロライブでもhide verとして演奏していたようですね。


11. ROSE OF PAIN

この曲は後にリリースされるX史上最大の問題作Art Of Lifeにも通じるタイプの曲ですね。組曲のような曲で、このアルバムで一番長いんですよね。
歌詞の世界観はSADISTIC DESIRE風で「女を吊るす」的な感じの歌詞です。今の時代だとコンプラ的に許されないでしょう笑


12. UNIFINISHED…

そして、アルバムの最後を締めくくるバラードソングです。
前作のVANISHING VISIONのラストに収録されているバージョンは曲名通り「未完成」だったんですが、本作の収録曲は完成バージョンになっているみたいです。
優しい曲で、このバラエティに富んだアルバムBLUE BLOODは締め括られます。


まとめ

もう35年前と考えるとすごいですね・・・
今聞いても普通に最先端でかっこいいですし、この曲を聴いてバンドに目覚める中高生とかもいまだに一定数いそうですね。
とにかく、多感な時期にこのアルバムを聴いて、僕はロックンロールに魅力されていきました。

ではそんな感じで次回はJealousyを紹介しましょう。

あと最後におまけですが、このコピーめっちゃ上手いです。


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