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#685 広報論33|メディアリレーションについて

本日は広報スキルにおいて、もっとも難易度が高く、この経験が多ければ多いほど重宝されるとも呼ばれている「メディアリレーション」について紹介します。


メディアリレーションとは?

メディアは言うまでもないでしょう。
今回の場合はTV、新聞、大手ポータルのネットニュースなどを対象としますが、無料・有料問わず不特定多数に情報を発信する、いわゆるマスメディアですね。
以前にも紹介しております。

そうしたメディアリレーションというと、新聞記者やテレビ番組のプロデューサーなど、そうしたメディアの権力者たちと関係を持っておくことですね。
これは大事なんですが、なかなか難しいんですね。


メディアリレーションを構築するメリット

1.メディアに掲載してもらえる機会が増える

これに尽きます。
企業が新製品や新サービスを作ったとしても、宣伝するのはお金が掛かるんです。

お金を使う宣伝の「広告」は、極論金を出せば出すことができるんですが、広告ってみんな見ないんですよね。新聞でも広告は飛ばされ、雑誌でも飛ばされ、TVだとトイレに行く時間になってしまいます。

なので、TVでいう特集などのメインコンテンツとしてその製品やサービスが出てくる場合はガッツリ見てしまう。
その場合はお金を使う広告ではなく、お金を使わない宣伝「広報」となるケースがほとんどであり、やはり今でもTVや新聞などのメディアの力は強いので、そうしたコネクションがあればあるほど有利なんです。

なのでメディアリレーションを構築するメリットは、これに尽きます。
懇意にしてくれる記者やプロデューサーがいれば、大事な関係性を築いていきたい所ですね。


メディアリレーションを構築する難しさ

とは言え、言うは易く行うは難し。
メディアリレーションを形成するのは難しいんです。


1. メディア側のメリットがある存在でなければならない

これなんです。これが難しい。
広報担当にとって、リレーションを築ける記者やプロデューサーはオンリーワンの存在なんですが、貴社やプロデューサーにとって、はワンオブゼムなんです。これは力関係がある以上致し方ないんですね。

なので「**ネタだったら**さん」とか、その地位にいれればメディアリレーションとしてはOKなので、特定のジャンルで尖って第一人者になることが、メディアリレーション形成の近道なのです。

ただ、この状況でも盤石ではないので、そのジャンルで二番目、三番目に並んでいる連中も一番目目指して必死でしょうから、抜かれないように意識しておく必要はありますね。


2.待つだけじゃダメなので攻めの姿勢を

いくらメディアリレーションを築いたとしても、広報して貰えるタイミングが無ければ当たり前ですが意味はないので、このメディアリレーションの構築は即効性は無かったりします。
なので、どんな頻度で関係性を構築すればよいのか?この辺のバランスが難しいんですよね。

メディアも慈善事業ではなく商売でやっているので、視聴率や反響が無い企画は不要なんですね。
故に、こちらから企画を持ち来むというやり方をメディアリレーション構築のために行うケースは非常に多いので、どんどんネタを作って提供していくのがベターでしょう。


3. 熱意・誠意を見せましょう

そして当たり前ですが、何もやらなければなにも生まれないという事を念頭に置きながら、熱意あるアピールと、礼節をしっかりするビジネスマナー、そして菅原文太さんも言っていました通り、誠意が大事ですね。

まとめ

そんな感じでメディアリレーション構築は一日にして成らずなんですが、その分のメリットは大きい事も事実です。

自社の製品やサービスをちょっとしたニュースの特番とか、ワールドビジネスサテライトとかで取り上げられた日には、問い合わせ、問い合わせ、問い合わせ!とかなりの特需を得ることができるので、頑張ってメディアとは繋がれるよう頑張っていきたいところですね。

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