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#243 蹴球論25|2001年 フレンドリーマッチ 〜サンドニの悲劇〜

気づけばサッカー日本代表もW杯7大会連続出場で、過去2大会ではグループリーグも突破し、往年のナイジェリアとかメキシコとか、その辺と匹敵するくらい、ここ数十年で日本サッカー代表はレベルをあげた感がありますが、そんな日本代表が「惨敗」した記憶・・・みなさんはどの試合を思い出すでしょうか?

W杯で言うと、06ドイツのオーストラリア戦やブラジル戦、14ブラジルのコロンビア戦などを浮かべる方も多いでしょうが、この試合では少なくとも点を取っていますが、私は2001年のフランス戦、いわゆるサンドニの悲劇を挙げます。
0-5の大敗で、本当に何もさせてくれなかった試合でした。


この当時の日本代表は強かった

前回、2000年アジアカップでの日本代表の勇姿を紹介しましたが、今考えてもこの時のA代表は本当に強かったと思ってます。
W杯などの成績とかではなく、純粋に「強い」と言えるレベルは、この時期が個人的には一番だった気がしますね(もしくは2004年くらいの久保竜彦時代)


更にはこの少し前にハッサン2世杯でフランス代表と2-2で引き分けてます(PKで敗れたが公式記録では引き分け)
なので、過去にPKで敗れたフランスに対して、アジアカップで優勝した勢いでリベンジをかますと言うのがトルシエ指揮官の狙いでした。


相手はフランス

相手のフランスは言うまでもなくこの時期最強で、98年のW杯を制し、そして日本がアジアカップを制したように、フランスもヨーロッパ最強を決めるEURO2000で優勝しております。
ちなみにこの時期オランダが最強に強かったのでこの時期はメッチャオランダのサッカー好きでしたね・・・



そしてキックオフ

2001年3月24日、朝4:45に試合は始まりました。

スタメンはこんな感じ。
この時期のベストメンバーと言っても過言ではないでしょう。

GK 18 楢崎 正剛(名古屋)
DF 3 松田 直樹(cap)(横浜FM)
DF 4 森岡 隆三(清水)
DF 6 服部 年宏(磐田)
MF 5 稲本 潤一(G大阪)
MF 10 名波 浩(磐田)
MF 12 明神 智和(柏)
MF 14 中村 俊輔(横浜FM)
MF 15 伊東 輝悦(清水)
FW 7 中田 英寿(ローマ)
FW 9 西澤 明訓(C大阪)


しかし、この日はすごい雨で、芝がとんでもないことになっていたようで、前半開始早々に松田がロベール・ピレスを倒してPKを与えてしまうとそれを決められて0-1。
その後も、あれよ、あれよといううちにアンリやトレセゲ、ヴィルトールなどに決められて0-5という屈辱的なスコア。
多分、この試合以来、ここまで圧倒的に負けた記憶は無いんじゃないかなと思います。

で、この試合で日本代表で唯一キレキレで、脅威になっていたのは中田英寿。
ピッチコンディションが悪いなんてのはヨーロッパでは日常茶飯事だったようで、唯一戦えていたのはヒデだけでした。


ちなみに僕はこの試合を見ていないんです。
明け方なので寝ていたわけでもなく・・・友達と飲んでましたね笑

この時期、高校2年生から3年生になる切り替えの時期の春休み、地元に帰省しており、僕の実家で中学時代の悪友達が集まり、朝まで飲んでましたね笑
で、みんな帰って、寝ようと思った直前に「あ、負けたんだ・・・」と思った軽いノリでした笑


この敗戦から得た教訓

ただこの試合、日本のコンディションだったり、ピッチコンディションが悪すぎたのが敗因という説もあり、双方がまともだったらここまでの差は開いていなかったかも知れませんが、あくまで仮定の話ですし、この時期のフランスは鬼強かったのでなんとも言えないでしょう。

しかしながらこの時以降、ここまでコテンパンにやられた試合は無いと記憶してますので、この試合で得た教訓は多かったのでしょうし、この後に紹介する2002日韓W杯が成功と呼べるのであれば、この時の敗戦は良い薬になったのかも知れませんね。

ただ、0-5で負けるのは本当に凹みます・・・
自分も現役の時に滅多にここまで大差で負けることは無かったですが、ただ「早く終わってくれ・・・」と思っちゃうんですよね。

そうした教訓が今日の日本サッカーの発展に繋がっているんですね!



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