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#690 人事論14|会社を辞めない人の傾向を考える

人事担当の最大の課題「退職者の引き止め」を実現する為、これまで「従業員の退職を防ぐ」というミッションを叶えるための方法を、色々な角度から分析をしてきました。
とにかく繰り返しになりますが、コミュニケーションの徹底による早期発見に尽きると思います!この辺を実現して退職を回避していきましょう!

と、そんな感じではありますが・・・ここで別の視点を持ってみます。
会社を辞める人が多く存在するのとは対照的に「会社を辞めない人達」という層も一定数存在します。
本日はそんな王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)ならぬ会社の守護者達に関して掘り下げて考えてみました。


会社を辞める人とは?

以前に調べた所、年間300万人の人が転職を行っている(会社を退職している)みたいですので、そのパイは多いと言えるでしょう。


で、統計では、「キャリアアップ」「給料・待遇の不満」「上司への不満」「労働時間や環境の不安」「会社や自分の将来への不安」などの順で、会社に不満を持ち、退職に至るケースが多いと少し前に下記で紹介しました。


また、マネージャーの立ち振る舞いも重要です。
人事担当マネージャーの言動によって、従業員のモチベーションを下げてしまう可能性もありますので、下記のようなバッドケースが無いようにも意識しなければなりません。


会社を辞めない人とは?

そんな感じですが、上記で簡単に例をあげた「会社を辞める人の傾向」に反して、会社を辞めない人はどのような傾向にあるかを考えてみました。


1. 会社に満足している

まず、これが挙げられるでしょう。
前述の退職理由の逆で「キャリアアップができている」「給料・待遇に満足している」「上司に対して不満が無い」「労働時間や環境のに満足している」「会社や自分の将来が明るい」という方々は辞める必要が無いんです。
それであれば辞めるメリットも無いですよね。


2. 会社を辞めるのが面倒くさい

1ほどモチベーションや帰属意識が高いわけでは無いですが、転職するほど会社に対してネガティブではないという層もいますね。
なのでメリットデメリットで考えた際に、メリットの方が上に来るので退職しない、という方も存在するでしょう。


3. 会社を辞めて、次を見つける自信が無い

このタイプの方も一定数存在するかと思います。
会社に対しては不満もあるけど…辞めてもいい所に行けないだろうからしがみつくしかないという人は私の周りにも多く存在します。
特に新卒から入った会社が長い人ほど、そう思う傾向がある気がします。それはそれで良い事なんですけどね。

また、ベンチャー上りはすぐ転職したりするし、どこに行っても通用するスキルを持っていたりするので、こういう時に強かったりしますね。


4. それ以外の理由

他にも経済的理由や、ワークライフバランスなど、色々な理由があると思いますが、まとめると「会社に残るメリットの方が多い」と言った所でしょう。


まとめ

結論「会社を辞めない」に越したことは無いんです。
イチからやり直すのも、覚えなおすのも面倒ですし、しっかりと積みあげた功績もあるでしょうから、会社に長く勤めた方があなたと言う人の良いところを知ってもらう機会は増えるので、VIVA終身雇用!という考え方もあっていいと思います。

故に、今続けていて「辞める理由が無い」「残る方がメリットが多い人は引き続き働き続ける」のがベターですね。

リモートワークが出てきて、スポットワークという考えて方も生まれたり、働き方も多種多様となっておりますが、辞めないで働き続けるのも古き良きカルチャーなので、そいう会社で働けている人は幸せかも知れませんね。

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