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#547 アルバム論26|GUITARHYTHM FOREVER Vol.2 / 布袋 寅泰(1995)

前回紹介した布袋の「GUITARHYTHM」シリーズを締めくくるベストアルバム「GUITARHYTHM FOREVER Vol.1」に続いて、今回はバラードやゆったりしたメロウな曲を中心に収録した、GUITARHYTHM FOREVER Vol.2について紹介しましょう。
こっちもこっちでいいんですよ。


GUITARHYTHM FOREVER Vol.2とは?

もう背景とか詳細とかはVo.1で語ったので割愛しますが、とにかく布袋サウンドの「優しい」「染みる」「心に残る」曲を中心にセレクトされたアルバムですね。

初めて聞いたのはいつか覚えてないですが、青版を聞いてから暫くたった後と記憶しています。
多分ほとんどの曲をここで初めて聞いたんですけど、「この歌良いな…」とか思って、このアルバムもフェイバリットになりましたね。
結構聞いていたと思います。


GUITARHYTHM FOREVER Vol.2 全曲紹介

1. さらば青春の光 “ALBUM VERSION”

バラード系・メロウ系が多めの本アルバムですが、攻撃的なナンバーも存在足手織り、まさにこの曲がそうですね。
ギターリフが印象的な曲であり、いきなり始まるサビはメロウで、泣けるメロディの曲です。そして歌詞もいいんですよ。

さらば青春の光 あの頃俺とお前は
傷つくのも恐れずに ただ走り続けていた

この曲はBOØWY時代の氷室に向けて書いた歌詞なんですね。
人生に一つの区切りをつけて、偉大なる仲間に対して「さらば青春の光」と伝える、友としての贐のメッセージですね。
名曲です。


2. LONELY★WILD “SINGLE VERSION”

そして続くのは、布袋がかなり思い入れのある曲「LONLEY★WILD」ですね。
イントロからメロウで、Aメロ、Bメロ、そしてサビもメロウな曲です。
ライブバージョンでラストの「生き抜いてやれ昨日と明日の間」をオーディエンスがシンガロングする構成も好きですね。

生前のhideもこの曲を愛していたようで、布袋のバックでこの曲のベースを弾くCHROLYNにダメ出しをしていたというエピソードが凄く好きですね。
「孤独でもワイルドに行け」と、色々な人の背中を押した曲ですね。


3. SLOW MOTION

この曲は幽体離脱をテーマにした曲とのことですが…
正直あまり印象に残ってないですね。S.S(※)だった記憶があります。

※S.S ~ Skip Song(よく飛ばす曲)の意


4. 薔薇と雨

これはなかなか重厚でヘヴィーな重いバラードですね。
僕の中では資産家の館で執事が薔薇の咲いた庭を見ている情景が浮かんできたりしますし、「薔薇」「雨」ときたらどうしてもXを想起してしまう、そんな曲ですね。
個人的にそんな琴線に触れるタイプの曲では無いのですが、普通に良い曲と思いますし、布袋の引き出しの広さを改めて実感しますね。


5. DANCING WITH THE MOONLIGHT

これはイギリスのみでリリースされた、布袋の幻の1stシングルなんですね。
前回紹介した「C'MON EVERYBODY」「GLORIOUS DAYS」よろしくGUITARHYTHMの世界観にも通じる、デジタルでポップでグローバルな曲だったりするんですが、あまりロックさが無いのでちょっと僕の琴線には触れないというか何というか。
やっぱある程度のロックさは欲しいですね。


6. ANGEL WALTZ

この曲は結構好きだったりします。
曲名はワルツですが、ジャンルで言うとジャズなのかあまりよく分かってませんが、布袋のヴォーカルと最高にマッチした曲ですよね。
ピアノも美しく、メロディというか展開もいい感じで、まさにこのアルバムのジャケットである「天使」に関して歌った、そんな感じの曲ですね。


7. 気まぐれ天使

ANGEL(天使)が続きますが、この曲もメッチャ好きですね。
ロックンロールが貴重でありながらも、とにかくメロウ、メロウ、メロウ!というメロウ地獄の曲です。
ギターのリフの時点で名曲が予見されるのですが、AメロからBメロの繋がり、そしてBメロからサビの繋がりが自然で気持ちよくて、そしてサビがものすごく好きです。
「I Always Love You いつまでも今のままの君でいて」と凄くシンプルなサビなんですけど、やっぱ"Always"という単語が凄くいいですね。

そしてラスサビ前で、転調するんですけど、そこの繋ぎの「ウーウウウウー」の所も凄くいい。
そして最後の「My Little Angel」の所もいいですね。名曲です。


8. YOU

この曲もメロウなラブソングですね。
恋人に手紙を送る感じの歌詞で、とにかくロマンチックな曲です。
「例えばこのまま会えなくなったとしたら、きっと君のような君を探す」とか、なかなか深いリリックですよね。
大学時代のバイトの同僚がこの曲良く歌ってましたね‥


9. FLY INTO YOUR DREAM

これもかなり布袋が愛した曲ですね。
曲はシンプルなんですが、圧巻は布袋の後半のギターソロです。
そのギターソロが、まぁ長い
ライブだと更に長くなるという笑

ロマンチックでメロウな曲ですね。


10. ESCAPE “ALBUM MIX”

この曲もかなり好きですね。とにかく優しい曲ですね。
「見果てぬ夢を叶えるために行く当てのない旅に出よう」の所が非常に秀逸であり、サビのシンプルに繰り返す構成なども非常にメロウで泣ける。
このアルバムを締める曲でしょう。

ただこの曲のPVを始めてみましたがとにかく意外でした。まず布袋の髪型が違和感なのですが…笑
この曲は真夜中に街からヒッソリ逃亡する2人の曲なのですが、PVが真昼間の海というという所で堂々としているというギャップ笑
このPVは違う気がしています笑


11. GUITAR LOVES YOU

この曲は布袋の父親が最も愛した曲との事です、が!
あんま覚えてないっスね笑


12. WILD LOVE

このアルバムのラストを締めるのはWILD LOVEです。
当時の妻である山下久美子について歌った曲との事で、タイトルは激しい感じではありますが、ゆっくりとした優しい曲ですね。


おまけ

こちらも2024年現在、改めてメロウな曲を集めたアルバムを企画するのであれば、シングルでは「ラストシーン」「Nobody Is Perfect」「Thank You &Good Bye」などが入ってくるかもですね。
個人的には「Dear My Love」などを収録して欲しいところです。

さて!そんな感じで布袋のベスト2枚について紹介しましたが、ここでちょっとルーツであるミスチルについて語りたくなったので、既に紹介した深海を除く「everything」「Kind Of Love」「Versus」「Atomic Heart」「Bolero」「Discovery」とかについて語ろうかと思っておりますので、お楽しみに!
と言いつつ全然別のアルバム紹介するかもですが…笑

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