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#448 漫画論44|俺たちのフィールド

本日紹介するのは週刊少年サンデーで長きにわたり連載されていたサッカー漫画にて、当時多くのフォロワーに「サッカー漫画と言えば、これ!」と言われていた「俺たちのフィールド(通称俺フィー)」を紹介します。

以前にダイジェストで軽く紹介はしていますが、細かくは紹介していないので深く掘り下げて紹介します。


俺たちのフィールド あらすじ

まさに「キング・オブ・サンデー」という展開なのですが、主人公のサッカー大好き小学生・高杉和也は、父親でプロサッカー選手の高杉貫一に憧れまくっています。試合で見た父親のようなオーバーヘッドを決めたいと、練習に勤しむのですが…そんなある日。

道路で車に轢かれそうになっていた少年を助けた父・貫一は、打ち所が悪く他界してしまいます。
まさに「がんばれ元気」、のちの「MAJOR」などにリンクする王道展開ですが、これらの漫画との違いは、和也が父の死がトラウマでサッカーを辞めてしまうことです。そして高校2年生まではひたらすら走りまくる少年だったんですが、そんなある日、和也の前に現れた男は、幼い頃父親に助けられた少年で…という感じで、ストーリーが進みます。

そして高校サッカーを経て、海外留学、帰国してJリーグ、そして日本代表として戦うという、まさに「イレブン」コースを歩む漫画なんですが、イレブンとは違う魅力がありますね。


俺たちのフィールドとの出会い

とりあえず僕は持っていなかったんですが、サッカー少年団の友達の誰かが持っていた記憶があります。そこで読んでいたような記憶がありますが、当時連載中だったのもあり、断片的にしか読んでなかったですね。

全巻読んだのは大学に入ってからとか、それ位な記憶があります。
リアルタイムで読んでいなかったので、「シュート」とか「Jドリーム」と比べると若干印象薄いですが、それでも冒頭で触れたように、「サッカー漫画と言えば俺フィー」と言われるくらい、一部から支持を集めた漫画ですね。

僕もリアルタイムで読みたかった限りです。


俺たちのフィールドの魅力的な登場人物BEST10

10位 高杉 貫一

ヤマキ自工(恐らくモデルはYAMAHA)のエースにて、主人公・和也の父親です。普段は明るい性格でおっちょこちょいですが、決める時には決めるという最高の父親です。こんな父親に自分もなりたいですね!
もう出た瞬間に直感的にいなくなるのが分かってしまうのが少し悲しかったですが、そんな愛すべきFatherでした。


9位 ダミアン・ロペス

作中のラスボスですね。
マラドーナの再来と言われたアルゼンチンの至宝で、過去の経験から日本人を恨むというわかりやすい敵として描かれています。
敢えてブラジルではなくアルゼンチンに持ってきたのもですが、作品と現実がリンクして、フランスW杯の初戦がアルゼンチンとなり、作者も「これは書かなきゃ・・・」と思ったとの展開が非常に良いですよね。


8位 磯野 拓郎

この漫画のコメディリリーフです。
前回の漫画論で紹介したリベロの武田で言う所の、豊であり、秀麻呂であり、武田だったりするんですけど…笑
恐らく作者の相当のお気に入りで、序盤から留学、プロ、代表と常に和也と一緒に動いていた変態サイドバックです。


7位 槌矢 郡司

そして同じく、右サイドバックの疾風と呼ばれた槌矢ですね。
この俺フィーの良いところは、多分これまでのサッカー漫画で一番初めに「サイドバック」にフォーカスした点と思っています(多分その次がJドリームの嶋)
今はサイドバックがゲームを作る時代で、その文化はアオアシに語り継がれてますね。


6位 桜場 慎二

桜庭は元々はここまで成長するキャラクターじゃなかったと思いますが、漫画の中で成長し、作者も愛着が湧いたキャラクターではないでしょうか。
最後は日本代表まで上り詰めて、読者も応援したと思われます。


5位 森口 愛子

そしてヒロインの愛子です。
「幼馴染」「主人公を呼び捨て」「近所に住む」という王道中の王道のヒロインでしたね。
そして最後主人公と結ばれて、最終回で子供が生まれているという展開も、まさに王道中の王道で気持ち良かったですね笑


4位 高杉 和也

主人公の高杉は4位です。
ちょっと彼は何考えるか分からないのでこれくらいの順位においておきました笑
オフサイド五郎とちょっと重なるところがありますが、五郎よりスタミナがタフで、メンタルも強い選手で、チームに1人置いておきたい選手ですね。
背番号がリザーブ・ドッグスで5番、A代表で22番、そして最終回の日韓W杯で10番というのが自然で良かったですね。


3位 末次 浩一郎

末次は、前述の高杉和也の父の貫一が、車に轢かれそうになっていた命を救われた少年で、命を助けてくれた人をリスペクトしてサッカーを始め、日本を代表する名GKになりました。この演出は非常に秀逸でしたね。
再登場のシーンもカッコよかったし、終始いい感じのキャラでした。


2位 騎場 拓馬

そして騎馬です。
もう騎馬が主人公でもいいんじゃないと思った位、フラフラする和也にたいしてまともに接する親友ですね。
11番が似合う、ナイスキャラクターでした。


1位 伊武 剣輔

そしてやはり俺フィーと言ったら伊武ですね。
伊武がカッコよすぎたのも、主人公の和也がイマイチ活きなかった理由にあると僕はにらんでいます。
モデルはズーカーと思われますが、最終的にはオリジナルのカッコいいキャラクターになりましたし、サウジ線のハットトリックはマジで惚れました。


最後に

そんな感じで紹介しましたが、大分忘れてしまっているので、久しぶりに読みたい限りですね。
サッカーファンは是非読みましょう!

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