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#433 漫画論43|超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田

以前、サッカー漫画をまとめて紹介した際に、こちらでも簡単に紹介させていただきましたが、長尺でじっくり本日は「超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田」改め「リベロの武田(リベ武)」について紹介しましょう。



リベロの武田 あらすじ

連載開始は91年春〜92年冬の2年弱の期間、少年ジャンプで連載されていたサッカー・ギャグ漫画です。

おそらくエンディング的にU(打ち切り)によるものと考えてしまいますが、それでも当時サッカーをしていた少年少女の脳裏に深く刻み込まれた、そんな漫画でしたね。周りでもみんな大好きでした。

主人公の武田弾丸(たけだ たま)はサッカー日本代表の父・武田機関銃の1人息子だったんですが、父が行方不明になり、更にサッカーが大好きでありながらこれまで転校した学校はことごとくサッカー部がなく、転校先のあけぼの高校で初めてサッカーを経験します。
以上、ここまでは「イレブン」とほぼ全く設定が一緒です笑

で、そのあけぼの高校はサッカー部が激弱なんですけど、サッカーセンスの塊の武田の加入で徐々に強くなり、インターハイ埼玉地区予選で処理を重ねて決勝トーナメントに進出し、決勝トーナメントでも勝ち上がり、決勝進出するんですが決勝で雷電工業に敗れてしまい、惜しくもIH出場ならず。
そして雪辱を選手権で晴らそう!!という所で、行方不明だった父親の消息が確認され、連載終了に向けてまとまります笑


リベロの武田 魅力

1.少年ジャンプで唯一のサッカー漫画であった

この時代はJリーグ開幕に向けて盛り上がっている最中でありましたが、サッカー漫画は当時は月刊ジャンプの「イレブン」と「かっとび一斗」くらいしかなく、少年ジャンプでは何も連載していなかったので、キッズ達の指示を得たのではないでしょうか。
ちなみにキャプテン翼でお馴染みの高橋陽一先生はこの頃「CHIBI-チビ-」というボクシング漫画を連載していました笑


2.「DF」が主人公の漫画であった

僕が知る限り、DFが主人公の漫画はこの漫画以降はアオアシが誕生するまで存在していなかった気がします。
まぁアオアシの葦人も、今作の武田もDFと言いながらガンガン攻撃に絡んでるとは言えど、やはりサッカーで花形のFW、MFではなく「DF」を主人公にしたのは非常に秀一でした。
「リベロの武田」という語感もいいですね。


3.圧倒的ギャグセンス

とにかく笑いましたね。
にわのまこと先生は画力も結構高いので、その画力から繰り広げられるギャグ、マジで腹抱えて笑いました。
リアルに漫画を読んで笑うことってそうないですけど、この漫画と「脳みそプルン」「おやすみなさい」はマジで爆笑しながら読んだ記憶があります。


リベロの武田 好きなキャラクターBEST10

10位 今川雷丸

雷丸は雷電工業のGKで、事実上ラスボス的な感じでした。
磁力を使ってゴールセーブをするマグネットセービングというメチャクチャな技でゴールセービングするんですが、実際鉄壁のGKでした。
作中でもバズーカチャンネルの1点しか決められてないS.G.G.Kですね。


9位 翔子

この漫画におけるヒロインで、唯一の常識人でした。
武田などの漫画とはいえどメチャクチャなアホ達にしっかりと的確なツッコミができる希少な存在ですし、DFを嫌がる武田を説得したのも翔子でした。
なかなか扱いが酷く、賭け勝負で売り飛ばされそうになったり、校長にケツの匂いを嗅がれたりします笑


8位 由井紋次郎・寛太郎兄弟

雷電工業は雷の力を使いますが、風神高校は「風」を操ります笑
改めてメチャクチャな設定ではありますが、サッカーで風を操ると確かに無敵だなって思ってしまいます笑
なかなかの強敵でしたね。



7位 武田 機関銃

メキシコオリンピックにも出場した元日本代表DFで、南米の練習試合で行方不明になったんですがしっかり生きていて、遺影からテレポーテーションして3Dで登場するという漫画とはいえふざけた展開で登場します笑
そして、弾丸にバズーカチャンネルという必殺シュートを教えてくれるんですね。
父親が敵として登場する、刃牙にも似た展開と言っても良いでしょう。


6位 北条キャプテン

あけぼの高校サッカー部のキャプテンです。
武田にリベロの適性を感じたのか、偶然だったのかは分かりませんが、結果としてあけぼの高校が強くなったのは、このキャプテンの武田リベロ起用が原因ですね。
キャプテンの笑ったのは、商店街の人混みでフェイントの練習をした際に、主婦から「グリコ・ジャイアント・コーン」を盗んだことでしょうか笑


5位 上杉 不破人

出てくる漫画を間違えたキャラクターですね笑
とにかく真っ直ぐで熱いFWで、本来であれば主人公的な立ち位置でもおかしくないんですが、変態達に押されて若干影が薄いですね笑
釜本に憧れていたのも時代を感じます。


4位 球小路 菊麻呂

菊麻呂は転校生でサッカー経験はないんですけど、先祖代々蹴鞠の伝統家系か何かの末裔という設定、この漫画ではサッカーもそれなりにできる感じでした笑
とにかく武田との変態コンビは良かったですね。


3位 白鳥くん

白鳥くんは、武田の小学校の同級生で、武田にとってジャイアン的存在のいじめっ子でした。
そして地区予選決勝の土砂第一工業のGKとして出場しますが、とにかくこの白石くんもメチャクチャなんですね笑
結界でゴール守ったりします笑

僕が一番好きなのは、白鳥くんのルーツは謎にモンゴルの騎馬民族なので、試合に愛馬・ハーンに乗って、勝ち上がるあけぼの高校の試合をシレっと見に来た時ですね笑
VIVANTの世界観です笑


2位 豊 臣三郎

そして豊です。
あけぼののライバル的存在の黄昏学園の1年生チャンスメーカーで、とにかく変態です笑

豊で一番好きなギャグは「湾岸戦争に行きたいかー」か、特に意味のない跳躍に「不死鳥跳躍(フェニックスジャンプ)」という名称が付いていたやつですね笑
あと、武田とヘディングで競り合って、お互い「なんの」「なんの」と言って上空の彼方に消えていくやつもクソ笑いました。


1位 武田 弾丸

そして主人公の武田です。
DFでありながら攻守に絡み、必殺シュートのバズーカチャンネルは全てを薙ぎ倒す破壊力を持ったシュートですが、その代償に幼児退行するという漫画といえふざけた副作用を持ってます笑
とにかく愛されたキャラクターでしたね。
やはりコーヒー豆のやつが一番好きでした。


まとめ

そんな感じでアホな漫画でしたが、それでもすげー好きな漫画でしたね。
最近久々に読みましたが、今読んでも笑ってしまうギャグセンスの高さでした。
純粋なサッカーファンでも楽しめると思うので、是非チェックしてみてください!
以上!

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