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#418 TV論19|VIVANT

7月から日曜21時、毎週楽しみにしていたVIVANT(ヴィヴァン)が、本日終了しました。この3ヶ月、非常に楽しかったですね!
ここでも軽く書いてはいましたが、久しぶりにドラマにハマりましたね。



VIVANTとは?

「半沢直樹」「ルーズベルト・ゲーム」「下町ロケット」「陸王」(あと何気に「3年B組 金八先生 第4シリーズ」)など、名作を輩出したTBSのプロデューサー・福澤克雄氏が制作し、日曜21時の「日曜劇場」チーム、そして豪華キャストが送る、過去の日本ドラマで類を見なかった予算、スケール、インパクトのスーパー・エンターテイメント。

堺雅人、阿部寛、役所広司、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也と、他のドラマだと主役を張れるメンツが一同に揃った、かなり豪華なキャストと、モンゴル政府完全協力で行われたスケールのデカさ、予算も鬼のようにかかっていると思われますが、そのハードルを十分に超える面白さがありました。

で、僕はこの放映日の7月16日当日、こういうドラマが放送されることは知っていたんですが、見てなかったんです。
で、翌日、オフィスで部下のMちゃんに「昨日見た?」と聞くと、「メチャクチャ面白いので絶対見た方がいいです」と言われたので、これは見なきゃならんと思ってTVerで見て、これはおもしれーと思い、完全なフリークと化しました。


VIVANT あらすじ

主人公の乃木(堺雅人)は、国内最大手の商社で働く商社マンなんですが、アジアの架空の国家「バルカ共和国」のインフラ整備か何かで、1,000万ドルを送金しようと思ったら、プログラミングを誤操作されており、1億ドルを振り込んでしまいました泣

そりゃないぜとバルカ共和国に乗り込み、振り込んだ企業のTOPのアリに「返してくれ!」と言うも、「もう下請けに払っちゃったYO!もらったものは俺のもの!」と血も涙もないレスポンス。
で、下請けに回収しようと向かうんですが、砂漠の中央でタクシーに騙されて置いてけぼりに。
で、行き倒れていたところ、ジャミーンという少女に救われるんです。

そんな中で、医者の薫(二階堂ふみ)、公安の野崎(阿部寛)らと知り合い、仲間になるんですが、ここまでは金を回収するという「半沢直樹 of World」みたいな感じのストーリーで、これはこれで面白いと思って見ていたんですが・・・
4話目で劇的に話が動き、そしてここでグッと心を掴まれました。
やばい、メチャクチャおもしれー!
ここからがエグかったですね。


VIVANTの魅力

1.マジで読めない展開

正直、1〜3話までの展開はある程度読めたんです。
「薫、見つかるんだろうな…」とか、「まぁサーバールームでデータ無事盗むんだろうな…」とか。
ただ、4話目からはマジで読めなくなります。てか、最初ついて行けませんでしたね笑
「ああ、そういうことなんだ!」がメチャクチャ多く、先が読めないのが本当に面白い。
真夏のシンデレラなんてメチャクチャ読めますからね笑


2.散り巡らされた伏線

これも本当に面白かった。
伏線を堂々と出しっぱなしにしてて、それが繋がってく感じですね。
サラッと二重人格のFが当たり前のように第1話目から出ていたり当たり前のようにCIAに友達がいたり、そういう違和感を特に説明なく、普通に出して視聴者に想像させ、展開が繋がっていく。

そして「考察班」も多く出ていたのが、このドラマが注目されている特徴でしたね。


3.世界を見据えた展開

モンゴルではもう放送が始まっているみたいですけど、やはり日本だけでは止まらないでしょう。
こうした形で世界に情報が展開していくのがいいですね。

あと、最近はONE PIECEのように、動画配信プラットフォームがオリジナルコンテンツを作っていくのが主流になっている中で、こうしてTVドラマも同等に戦っていけるのを示したのが個人的には凄く良かったと思ってます。
さすがTBSですね。


VAVANTで好きだったキャラクター


次点 長野専務

BLUE@WALKERと不倫していた専務であり、明らかに怪しく、明らかにテントなのか別班なのか・・・みんな疑ってましたが、結局何もなし!笑
ただのエロオヤジってだけでした笑

ただ、この人にはみんな騙されましたね笑
俺も絶対また出てくると思ってました。


10位 山本

山本は本作品で数少ない、正義が無いクズヤローでした笑

普通に大手企業に勤めているのに、何が不満なのかテロ組織テントのモニター(構成員)を志願したアナーキーでして、乃木を騙したりしたのはまだテントの使命であると理解できますし、BLUE@WALKERの正体がバレた時に拉致したのもテントの使命と理解できますが、"ついで"的な感じでカッコよくジャケットを脱ぎ捨ててBLUE@WALKERを犯したのは、なんの正義も無かったですね笑

殺されるべくして殺されたキャラクターです笑


9位 BLUE@WALKER(太田さん)

表向きは経理の可愛い新人社員で多くの男達からアプローチを受けている太田ちゃんですが、裏の顔はBLUE@WALKERというスーパーハッカーという、年齢的にちょっと無理があるような展開でしたが、まぁ可愛いのでよしとしましょう。
(なんで長野専務と不倫してたのかは謎ですが・・・)

で、山本に利用され、犯され、放置されて人間不信になっていたものの、別斑の乃木と黒須に…もとい依頼されて、テントの手掛かりを知ることができました。
そんな太田さんのセリフで僕が一番好きなのは下記です。

うるさい!ハッキングは最後は運!神様の気まぐれ!


8位 ドラム

そして最初から最後まで謎だったのはドラムでした。
なんで喋らないのかも謎でしたし、ひょっとした何か謎の考察があるのかなとも思ってましたが、何もなかったという笑
国籍も不明でしたが、兵庫出身の普通の日本人でしたし笑
黄色い帯が怪しい系の考察もありましたね笑

野崎さんもどういう経緯でこの男を仲間にしたのか謎ですが、最後までこの敵か味方か、味方か敵かがわからないドラマにおいて、「癒し」となる、盗聴器をつけるのがうまい男でした。


7位 アリ

そしてアリは日本人だったようでしたが、今後も一生「アリ」と呼ばれるでしょう笑
とにかくアリの迫真だったのはやはり、乃木と黒須がアリの家族を殺しまくる(ように見せた)時に嘆き悲しむシーンでしょう。あれはエグかった。
とにかくあのシーンはダンサー・イン・ザ・ダークのクソエグいシーンが続くような、僕も騙されました。
おそらくあのシーンの影響で、次回放送の際に「グロい表現が・・・」の断りが入ったと推察されます。


6位 ジャミーン

ジャミーンはめちゃくちゃ可愛かったですね。
この子は女優でもなんでもない子で、オーディションで決まったみたいですが、これからもモンゴル出身の女優目指して頑張って欲しいですね。
ちなみに放送期間は自身の娘を僕はジャミーンと職場の人たちとリモートで話していましたね笑
「あ、ちょっとジャミーンと遊んでくるからちょっと待って」とか笑


5位 黒須

黒須が出てきてから、劇的に物語が面白くなりましたね。
これまで松坂桃李という名前は知っていましたが、存在はそんな知らず、今回初めての勢いで見たんですが、普通にイケメンだし、演技力もあるし、いい役でしたね。この子多分売れますよ笑

黒須のやっぱ一番好きなシーンは、乃木が仲間を撃った際のシーンです。

「気でも狂ったのか〜っ!!」

まさに迫真の演技であり、味方を欺いたあたりがさすが乃木、さすが別班でしたね。
最後は乃木さんと蟠りが解けて、イチャつく姿はめちゃくちゃ可愛かったですね笑



4位 チンギス

チンギスは本作で、最もインパクトを与え、最も愛されたキャラクターと言っても過言ではないでしょう。
序盤の最大のライバルだったので、とんでもねー奴いるなと思っていたものでしたが、途中から笑顔の可愛いワイルドモンゴルポリスとして大活躍。
そして最終回で明かされる過去のエピソード。素晴らしかったです。
まさに国を良くしていく、警察の鏡ですね。

一気に日本でもブレイクしたので、これからも日本の作品に出て欲しいですよね。


3位 野崎さん

そして阿部寛です。やはりメチャクチャかっこいいですね、この人は。
下町ロケットの佃社長も良いですが、やっぱりもう少しこの人は荒くれ役の方が合ってます。
故に、今回のちょっと悪い公安の刑事なんて、まさにピタリ、ハマり役でしょう。
正義の心、頭の回転の速さ、先を読む能力など、まさに完璧でした。
わからなかったのは「ハリーポッターが好き」ってのだけでしたが、あれも伏線になっているとは・・・笑


2位 ノゴーン・ベキ(乃木 卓)

そして元公安の刑事であり、赴任していたバルカ共和国で考案に裏切られ、生きるために国際的テロ組織「テント」のリーダーとなったノゴーン・ベキ(緑の魔術師)、本名乃木卓ですね。
役所広司も「陸王」の社長より、こういうアウトロー役の方がしっくりきますね。「渇き。」のキチガイ刑事とか完璧でしたからね笑

とにかく役所(やくどころ)は完璧でした。
まさに組織のNo.1的なカリスマ性がありつつ、圧倒的な存在感そして演技力。こういう役者が好きですね。
最終回のノコルとの抱擁は泣けました。


1位 乃木憂輔

そして乃木でしょう。
やはりこの俳優は本当に素晴らしい。
二枚目、三枚目、そして殺人者、人を愛するシーン、家族を愛するシーンなど、色んな顔を持った役でしたが、完璧に演じていました。
この役をできるのは堺雅人しかいないと言っても過言ではないでしょう。

正義と悪、使命と義務、そして愛・・・
色々な中で揺れながら、それでも使命を遵守する、別班の極みでしたね。


VIVANT 最終回を終えて

まだまだ含みのある最終回で、続編が期待されますね!
是非、またこんな盛り上がるドラマを提供してほしいと思います!

さすがにこのスケールを見てしまうと、
次のクールのドラマが弱くなってしまいますが・・・やはりこうした楽しみは必要ですね!

関係者の皆さん、ありがとうございました!

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