何でもアテレコするクセ

自分には何でも『モノ』に名前をつけるクセがあります。名前をつけるばかりか、無意識にアテレコしてしまい、時には感情移入さえしてしまいます。

はじまりは物心ついたころ、姉とのままごと遊びから。あるときは自宅のぬいぐるみたちによる大運動会を開催し、競技のさなか選手同士が激しく衝突するなど白熱したのち、フィナーレではこれまでの健闘を讃え合い、感極まって涙したこともあります。以来、ぬいぐるみは子供時代に留まらず自分の生活に寄り添い続け、息を吐くようにぬいぐるみの人格になりきってアテレコする日常が30年余り続いています。(…付いてきていただけてるでしょうか?)

そんなアテレコ生活に変化が訪れたのが、30過ぎに生まれた子どもが2歳を過ぎた頃。ようやくしゃべりだしたかと思いきや、彼は通りすがった信号機や道路標識等の無機物にしきりに挨拶をするようになりました。当初は戸惑いつつも、信号機等になりきって子どもに挨拶を返すようになり、次第に子ども椅子、家電、ドラッグストアのクーポンと、アテレコの範囲が広がっていきました。

当アカウントのメイントピックス(ピアノ練習)に関しては、最近購入したメトロノーム(SEIKO製)に子どもが『セイちゃん』と名付けました。毎度某ロックバンドのベーシストが頭によぎりつつ、『セイちゃんのカチカチと一緒にピアノ弾いてほしいなぁ〜』などとアテレコして子どもに練習を促しています。外からどう見られるかはいささか不安ですが、子どもと世界観を共有できて結構楽しいです。

いつまで子どもとアテレコ遊びができるのか…。束の間かもしれないし、案外大人になっても続いているかもしれない。貴重なアテレコ同士との日常を楽しみながら、身の回りにある愛着のあるモノを大切にしていこうと思います。

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