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未知の力の強さ

4/7に公言されてから、もう1ヶ月半。

その言葉を聞くようになった2月の頃に、

私は今、こんな風に仕事もできず、舞台にも立てず、好きな人にも会いに行けず、ここ最近の定番だったバースデーディズニーもできず、可愛い洋服を買いに行ったり着たりすることもできず、新しいキイロイトリを買えず、ヘアカラーも変えられず、母の日のプレゼントもあげられず、

とにかく、色々な当たり前、通常、楽しみが無くなってしまうなんて、想像もしていなかった。

「風邪をこじらせて肺炎に…ということもあるけど、インフルの方がよっぽど辛い」

なんて思ってました。

だから、

世の中が騒いでいるけど、予定通り舞台は上演されるし、それが終わったら誕生日を楽しんで、母の日のお祝いをして、さぁ、新しい仕事に変えてしばらくは稼ぐぞ!

なんて思ってました。

ところがどっこい。

感染者は日に日に増え続け、世界規模で問題となり、オリンピックは延期、ライブやイベントも中止、卒業式入学式の類はおろか、授業すら行えない…

気づいたら、私たちが毎日当たり前のように受け取っていたものは、「非日常」になっていました。

それでも、3月中には、稽古をして、好きな人にも会って、美味しいものも食べに行って、こんな状況でも人来るんですね〜なんて言いながらも働いてました。

ちょっと雲行きは怪しいけど、ひと月後には大丈夫になっているかなーなんて思ってたのです。

そんな、3月の下旬。

志村けんさんが、コロナによって亡くなりました。

今でも、まだご存命なんじゃと思うくらい、信じられないニュースでした…。

いつまでも元気で、まだまだテレビで見る日が続くだろうと思っていた人が、ポッと出のウィルスでこんな簡単に…と、きっと沢山の人が感じたんじゃないでしょうか…

その事で急に危機感が高まったことに、芸能人有名人が亡くなってからそんな風に感じるなんて、という意見もよく見かけるのですが、誰もが知っているような人が亡くなるというのは、影響力が強いはずだと私は感じます。

そこから一気に、2ヶ月近くで、世界規模で生活が変わってしまいました。

マスクやアルコールが爆発的に売れて入手困難になったり、様々な情報が飛び交うために買い溜めや転売が増えたり、休業や失業、閉店が多発したり…

こんなにも、未知のものが持つ力が強いなんて、驚きました。

これまでだって、急に現れた病気はあって、今はそれに対処する方法が見つかっているだけという、先人の作り上げた「当たり前」を、私たちは知ることになりました。

すごい。

スケールの大きさにあっけにとられてしまう私は、あぁ、無力だなぁと感じるのでした…。


これが、コロナの影響で私の感じたことの、ひとつめ。

次に続きます。



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