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冬の森とカマキリの卵

春や夏の森には、虫やトカゲなどがよく出てくるので、頻繁に森へ探検に行っていたのですが、冬にはほとんど虫がいないし、動物は冬眠しているので、森探検からはだいぶ遠ざかっていました。

そこで冬の森を知ろうという事で、久しぶりの森探検へ!

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今回の森探検の目的は①カマキリの卵を見つけること②冬の鳥を捜すこと、③冬と夏の森の違いを感じること。の3つを目的にしました。

今回はその中でも、1つ目のカマキリの卵についての話をしたいと思います。

①カマキリの卵を見つけに‼️

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カマキリはだいたい8月~10月の秋に交尾し、産卵をして一生を終えます。餌がなくなる冬の時期に卵で過ごします。産卵場所は枯草や枝の茎になるので、今回は森の枯草や木にカマキリの卵がついていないかを捜しに行きました。

カマキリの産卵場所は地上から約50㎝~250㎝の高さにくっついていることを皆さんご存じですか??(カマキリの種類によりますが・・・)

その理由は、冬に雪が降って卵が雪に埋もれないようにするためなんです。

卵のついている位置が高いと、その年の雪が多いという言い伝えもあるほどで、実際に研究者の報告の中にも、「カマキリはその年の雪の積雪量を予測して卵を産む。」と言われています。まるでカマキリは自然界の気象予報士みたいですね。

こういう能力をつけたのも、カマキリの生き残る戦略ですね!!

そして枝についていた、カマキリの卵(オオカマキリの卵)をいくつか見つけ、そのうち一つを持ち帰ることにしました。

捕獲した時期が少し早いので、早めに孵化しそうなのが心配ではありますが、4月あたりに孵化するのを楽しみにしたいと思います。200〜300匹ほど産まれてくるので少しぞっとしますが、そのうち大人まで生き残るのは2匹ほどという生存競争の厳しさです。

子どもたちがカマキリの一生から何か感じとってくれたら嬉しいです😃

今回はカマキリの卵についてのお話でしたが、冬の森には冬の森の景色があって、植物も動物もみんな自分達が生きるため、種を残すためにいろいろな戦略を持っています。

そんな人間とは違う生物を観察し、生物を知る事は同時に、人間を知る事にも繋がります‼️

生物と人間を比較することで、人間とは何かが見えてくると思います。

冬の森には冬の森の良さがありますので、皆さんもぜひ探検して色々な発見をしてみてください✌️



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