断わる時は隙を無くしてから本気で行く
”口説く文章”でコミュニケーションをやさしく。聞いたら書きたいヨシエの気付きをシェアするノートです。
前回は、誰かにお願いしたい時の口説き方を書きましたが今回は「お願いされる側」の話です。友達とのお喋りで あ、こんな風にしたらいいんじゃないかなって気付いたことがあったのでシェアします。
ステップ①嫌だなあ、で終わらせない
「やってもいいけどなんか嫌だな」って頼まれごとありますよね。そのまんまにしておくと、次頼んできた人に会った時に押し切られちゃうか、断ろうとして何かギクシャクして気まずくなったりして「やっぱり人付き合い苦手」なんて思ってみたり。今ではストレスなく断れる私も以前はそうでした。
色々試してみた経験から「私はなぜ嫌なんだろう」と本音を掘り出すことをおすすめします。断りたい時の大半が「大きな理由はないけどやりたくない」場合が多いと思います。でも、本当は理由を持っていると思うのです。
こういうことを聞くと「理由?面倒くさいから」で終わる人がいます。でももう少し奥に、具体的な本音があるはず。例えば
・コミュニケーションを取るのがストレスだから
・スケジュールを合わせることに気を使うから
・人前に立つことで影で文句を言われそうだから
・付き合いが増えると出費が増えるから
・今ある自分の時間が減ってしまうから
こうして具体的な行動に結びつけて考えると、「嫌だな」の本音が出てきます。自分の本音というのは、自分でも直視できないほど繊細な所があるのでちょっと嫌な作業です。だから「メンドクサイ」で片づけようとしちゃうのかなって思います。
ステップ②根っこに本音が絡まってる
ステップ①で出した本音、実は上辺の本音かもしれません。もうちょっと先に根っこが絡まってませんか?
例えばコミュニケーションにストレスを感じる場合、そのストレスはメンバーに苦手な人がいるのか、そもそもコミュニケーションがおっくうなのか。自分を良く見せようとして頑張っちゃうから疲れるのか。
スケジュールを合わせることに気を使うからという人は、自分より相手に合わせなきゃと思いすぎていないでしょうか。そもそもスケジュールを立てるのが苦手だったり。
人前に立つことで影で文句を言われそうだからという人、もしかしてあなたも目立つ人の文句を言っていませんか?もしくは文句を言う人を恐れている?
付き合いが増えると出費が増えるからという人は、誘われると断れないタイプでしょうか。もしくは付き合いには参加しないと大変なことになると思い込んでいるとか。
今ある自分の時間が減ってしまうから、活躍の場が増えれば時間の使い方が変わるのは仕方ありません。嫌々やるなら時間の損失ですが、何かを得ようとしているなら経験は財産になります。どうしてそこまで嫌なのか、もうちょっと本音が見えるまで掘りましょう。
あくまで一例なので、思いもよらない本音が出てくる人もいるのではないかと思います。この作業は紙に文字で書くと冷静に分析しやすいです。私は以前、こういう自己分析をノートに書きなぐっていましたが、絶対人に見せられないノートになってしまうので、最近はワードにカチャカチャ入力して自己分析しています。
ステップ③原因がわかれば対処できる
なんでここまで自分でも見たくない心の奥底の本音を掘り出したのかというと、原因がわからないと対処ができないからです。前回の頼み事をしたい時のノートで「本気じゃないと伝わらない」ということを書きましたが、断る時も「本気で出来ない」ってことを伝えることが大切だと思います。
ステップ②を深堀りしていって、原因をひとつずつ紐解いていくと「案外やれるかもしれない」という気持ちになるかもしれません。それでもやっぱり断りたい時は明日更新する「断わる時、感情に包装紙をかけると大人っぽくなる 」を参考にしてもらえたらと思います。
隙のない人は自分を良く知っている
前回のノートで「お願いごとをできそうにない相手というのは隙がない」ということを書きました。隙のない人というのは自分の本音が自分でわかっている人です。もし、しょっちゅうなにか頼まれてしまう人はステップ②で出てきた本音を今後どうするか?まで考えてみてほしいのです。
例えば「スケジュールが自分主導で管理できるようになったら予定が増えても大丈夫」になるかもしれないし、逆に「こういうスケジュールじゃないと私は無理だ」と、なにかしら自分なりの基準が出来てくると思います。
堂々と断ってもニコニコと付き合える、そんな大人のコミュニケーションには見せないけど本音を自覚する奥ゆかしさがあると思います。
次回は具体的に、どういう文章で相手に断るかを書きます。
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