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カレー狂の25歳女が自分のお店を開くまで

はじめまして。

吉村萌々(よしむら もも)と申します。奈良で『菩薩咖喱』というスパイスカレーのお店を営んでいます。

私はこれまで、InstagramやTwitterを通して、自分が今おこなっている活動の報告や告知などを続けてきました。

(こんなイベントに出るよ、今日のカレーはこれだよ、的な内容がメインです)

したがって、私自身のパーソナルな面についての紹介というものをする機会のないまま、今日という日を迎えてしまったがために、一部のお客様には「ほんで自分は何者やねん」と思われてしまっているのでは…?ということに突如思い至り、こうして拙い文章を綴っている次第であります。

つきましては、ひとまずは私の簡単なプロフィールと、これまでカレーとともに歩んできた経緯について、ご紹介して参りたいと思います。 

私とカレーの軌跡

▼私のカレー年表

幼少期〜 漠然とカレーを好み、母の作るおうちカレーをもりもり食べる
2014 カレー好きを自覚し、主に奈良市内のカレー店を巡り始める
2016 奈良市内のカレー店でアルバイトを始める
2017.5 就職先で営業部に配属、外回りの際に大阪市内のカレー店を巡りまくる
2018.11 内勤の部署に異動 カレーの自給自足を余儀なくされる
2018.12 イベントにてカレーの出店を開始
2019.6 退職 間借りカレー店を始める
2020.2 実店舗OPEN 


カレーをドヤ顔で見せびらかす私です。

私は25歳の女性で、奈良に生まれ育ち、県内の公立高校から県内の国立大学へ進学、奈良という土地とズブズブの学生生活を送ってきました。

大学時代は奈良市内のおしゃれスポット・ならまちやきたまちを庭とし、シャレオツカフェやシブい飲み屋などのリサーチに明け暮れ、卒業後の進路を考える頃には「一生奈良に住むし、奈良から通える範囲の会社に勤めよう」と固く決めていました。

そして就職活動を終えた大学4回生の夏、学生時代にやり残したことはないかと考えた時に、「私はカレーが好きなのに、なぜこれまでカレー屋でバイトをしてこなかったのか?」ということに思い至ります。

その翌日、奈良市内のカレー店に運よくアルバイトの募集が出ているのを発見、それから大学卒業までの約半年間、そのお店でお世話になりました。スパイスから作るカレーの複雑な味わいや、まかないでいつもカレーを頂き、「日々カレーを食べる」姿勢が出来上がったこと、その全てが刺激的で、忘れられない経験となりました。

大阪のプラスチック系メーカーで会社員として働きはじめてからは、営業部に配属になったこともあり、これまではなかなか通えなかった大阪市内のカレー店を巡る日々を送りました。スパイスカレー、ミールス、ダルバート・・・カレーにはさまざまなジャンルがあり、それぞれがそれぞれに奥深いものであることを、私はこのときはじめて思い知ったように思います。そして、カレーに対する知見をより深めたいと思うようになりました。

そうして充実したカレー生活を送っていた私の元に、突如、思いもよらない報せが舞い込んできます。

営業部から内勤の部署への異動。

この頃の私にとって、働くことのモチベーションはカレーにあり、むしろカレーは仕事のルーティーンの一部とも言えるものであり、つまりこのニュースは寝耳に水、耳に水を差されるくらいならカレーを流し込んでほしかった、何のこっちゃわかりませんがとにかく衝撃的なものでした。

また、私にとってカレーはオタクにとってのアイドルみたいなもので、崇拝対象であり、日々お店に通ってカレー業界にお金を落とすことが、自分にできるいちばんの貢献だと思っていました。オタクにとって現場に通えなくなることが相当の痛手であるのと同様、私のカレー人生にとって、毎日お店のカレーを食べられなくなることは致命的と言っても過言ではなかった。そして、このことが今後自分がカレーとどう関わっていくのかを見つめ直すきっかけとなりました。

カレーをたくさん食べていて、当然、このおいしさはどのように紡ぎ出されるのか?ということに興味が向かないはずもなく、私はいつしかカレーを作ることにも熱中していました。しかしながら、カレーへのリスペクトから「自分のようなものが表現をする側にまわるなんて、おこがましいことだ」という気持ちを強く抱いていたため、人様にカレーを振る舞う考えなど全くありませんでした。

とはいえ、カレーへの関わり方を見つめ直すという急務を前に、結局のところ私に出来たのは「カレーを作る」ことだけでした。最初は、日々自分の食べるカレーの自給自足をはかるところから。そして、そのことを発信しているうちに、イベント出店のお誘いを頂けるようになり、会社勤めを辞めてカレーに集中しようと決断するまでの期間はあっという間のことでした。崇拝対象であるカレーに「表現」のサイドからアプローチをするのに、本腰で挑まない理由がなかったからです。


それからはさまざまなご縁があり、本当に多くの方々からの応援を頂き、このようにお店を持ち、日々カレーを提供するという形を作ることが出来ました。開業までの詳しい経緯は改めてご説明致しますが、若輩者の私が如何なる経緯でカレー屋の店主になったかということについて、簡単にご紹介が出来たかと思います。

今後もこうして皆様に知って頂きたいお店のこと、私自身のことなど発信していけたらと思っております。

グッズなども細々と販売致しております。


















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