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【MarkeZineDay190913】蔦屋家電+が体現するアフターデジタル時代の「メディア化する店舗」とは

【登壇者】
株式会社蔦屋家電エンタープライズ
木崎 大佑氏

(1)二子玉川 蔦屋家電とは

ライフスタイルを買う家電店がコンセプト
モノを売るのではなくライフスタイルを売る
→コト消費に対応している
https://store.tsite.jp/futakotamagawa/about/

・アート&テクノロジー
・商品においても話題の製品だけでなく、
 万博や美術館、博物館にきたと思ってもらえるような
 店舗
→五感を刺激する仕掛け多々あり。
 体験を通して購買につなげる。

◆来店客データ
年間:760万人
1日 20,000〜25,000人

女性比率が6割。
→女性が家電屋さんに積極的に
 訪問してくれるケースはなかなかないので特殊。

◆蔦屋家電のマーケティング戦略
商品力=情報発信力=集客力
ユニークな商品→メディア→カスタマー

新鮮であり、情報発信力の高いお店を維持する秘訣。


(2)小売業のいま〜メディア化する店舗〜
◆ショールーミング化現象
リアルでモノをみて検討せずに、
インターネットで購入すること。

ショールーミングを利用する人は62%
年間傾向として、
リアル店舗は5,000ずつ減っており、
EC店舗は5,000ずつ増えている

[参考]
https://ec-orange.jp/ec-media/?p=9365

[ポイント]
販売がネットに移行した現在において
リアル店舗の役目はブランドを体験してもらう場
と解釈できる

◆アフターデジタルの世界 求められるリアル店舗の価値
顧客にブランドを五感で感じてもらい、
企業は顧客をより理解するための顧客との接点の場

◆解決したかった4つの課題
・実物をみたい顧客
・挑戦したいメーカー
・モノが売れない店舗
・販売員の価値

そこで蔦屋家電+を展開した。
世界中のユニークなプロダクトに
実際に触れることができ、
体験を通して商品を購入したくなる
ショールーム
(開発中の商品が触れたり、
商品の開発秘話が知れたり)

[蔦屋家電+がメーカーにできること]
製品展示でPR
滞留時間の計測
属性情報の計測など

メーカーさんにとって少ないコストでシェアリングできるサービス。

◆それぞれの価値
カスタマー:見て試せる、開発に参加した気持ちになれる
メーカー:データ取得、PR、D2C販売
店舗:販売員の新たな可能性、収益安定

◆蔦屋家電+が考えるC2M(C2B)
これまでは、メーカーから購入した商品を
顧客に届けていた。
今は、お客さんから情報をいただいて、
メーカーにより良い商品を作ることを求める。

リアル店舗はカタチを変えて生き残る
なんでもシステム化するのではなく
「あたたかい部分」を大事にすることが重要。


クライアントさんのリアル店舗も
生き残っていけるよう、
更に利用される方にとって、クライアントさんにとって良いカタチにするにはどうしたら良いかを考えたい。

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