広島市豪雨災害を経て見つけた、地域の中での民間企業の役割。 民家緊急避難所 導入事例インタビュー:新日本サービス株式会社(広島県)
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広島市豪雨災害を経て見つけた、地域の中での民間企業の役割。 民家緊急避難所 導入事例インタビュー:新日本サービス株式会社(広島県)

2021年9月1日の防災の日に向け、2021年8月31日、西日本を拠点とする会社として初めて、広島県安芸高田市で自動販売機総合メンテナンス業を営む新日本サービス株式会社が緊急避難所の設置訓練を行います。導入の背景にはどんな想いがあったのか、自身も広島で豪雨災害を経験した、同社代表取締役 中野智貴氏にお話を伺いました。

新日本サービス株式会社 
広島県安芸高田市を拠点に、中四国エリアの自動販売機総合メンテナンス業を営む。本社にある保管倉庫の面積は、屋外倉庫が3,464坪、屋内倉庫が837坪と、広島県内最大級を誇る。自動販売機だけでなく、クレーン付き3tトラック・パワーゲート付き4tトラックを活用した大型重量物に特化した一般貨物自動車運送業や、産業廃棄物収集・運搬業も運営している。
地域に密着し、広島の街と共に成長する事業

ー今回、BOSAI SYSTEMのサポートの元、民間緊急避難所※1の導入を決めた背景を教えてください。

私たちは「まちと暮らしのそばに」というコンセプトの元、地域に密着したまちづくりを大事にしています。弊社自体は自動販売機の総合メンテナンス業なので取引先は法人がほとんどですが、自販機自体地域の生活に根ざしたもので、BtoBtoCの事業です。街に対して貢献するという意味では、自社だけでなく、広島青年会議所の活動でも同じテーマで活動をしています。そういった、「広島の街と共に成長していきたい」という想いが常々あり、災害時の民間緊急避難所になることを決めました。

※1 民間緊急避難所の詳細についてはこちらをご覧ください。

豪雨災害の中、何もできなかった悔しさが原体験

ー中野さんご自身も災害をご経験されたと伺っています。

平成26年8月20日、広島市豪雨災害が私の中では大きな経験でした。この豪雨で、土砂崩れの恐ろしさが全国に伝わったような、大変な災害で、たくさんの方が亡くなりました。当時は豪雨と土砂で道路が機能せず、鉄道が止まり、物流が遮断されました。結果的にコンビニにものがなくなり、自動販売機も各地で埋まってしまう大変な状況でした。

幸いにも私たちの会社は無事だったのですが、皆初めての状況に、何か行動したいと思いつつ何もできなかったんです。唯一、できるだけ早く自販機を復旧し冷たい飲料を被災地の方々に届けることが我々にできたことでした。もっとうちにできることがあるんじゃないかと思いましたね。

その4年後には東日本豪雨で道路が冠水、今年も浸水があり、災害が日々隣り合わせにある危機感があります。そういった中で、BOSAI SYSTEM社の民間緊急避難所の構想を聞き、自分たちが地域に貢献できる手段になると思い、すぐに導入を決めました。

地域と共に成長するSDGs経営を目指す

ー今回の取り組みに期待することを伺わせて下さい。

やはり、災害時に地域の役に立てるよう、防災の知識と設備を整えていきたいです。我々の工場は民家の近くにあるため、地域の方々にご迷惑をおかけているのではと、普段は地域のゴミ拾いや雑草をむしったりしているのですが、それ以上に、地域に貢献できる役割として、民間緊急避難所で皆さんの不安を軽減し、安心を守れたらと思います。

弊社だけでなく、今どの会社も防災というテーマは意識していると思います。私たちと同じように、何かしたいものの知識がないからどうしたらいいかわからないという会社・経営者が多いと思うんです。だからこそ、防災教育を通じて民間企業が地域に貢献していくことが増えていって欲しいです。

防災や地域貢献含め、SDGsが経営の重要な要素になる時代です。我々としても地域の方と一緒に事業・会社を進化させていきたいです。

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