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ここぞという時に頑張りたい自分、逃げたい自分

高校2年生。

入部当初から終始補欠。
2年生になってからは
下級生にも技術に抜かされ、同期唯一の補欠となる。

居心地が悪いなと思っていた自分に、
チャンスが訪れる。

部長だったHがケガをして、レギュラーが一席空席となる。

部長が怪我の期間自分がレギュラーで出ることになった。

この期間でしっかり結果を出せば
今後レギュラーとして積極的に使ってくれるかもしれない。

期待を胸に膨らませる。


ただその期待は、最初の練習試合で数分で弾け飛ぶ。
シュートミス。パスミス。キャッチミス。

相手が強いからとかではなく、そもそも基礎的なミスを連発。

ミスのたび顧問のR也先生からの怒号が飛ぶ。

ミス3.4回続いたあたりで

R也先生「もういい!かわれ!」

と途中交代。

3試合出たうち、フル出場できたことは1度もなかった。

なんで僕はこんなにできないんだ。

なんでこんなに下手なんだ。

皆は普通にできてることが、なんで僕だけできない。

ミスをするたび
途中交代させられるたび、
悲観的な気持ちが溢れ出す。

最初の頃はR也先生も注意したり指摘してくれた。

それがただのイライラに変わりだすのが言葉の内容でわかった。

R也先生「何回同じミスするねん!!!」

ごもっともだ。
僕も高2にもなって初歩的なミスなんかしたくない。

でもしてしまう。
下手な自分が嫌になる。

レギュラーとしてアピールできる貴重な機会。

チャンスは二度と訪れないから、どうにか頑張れよ。
と何度も自分に言い聞かせる。

でも試合に出た瞬間前向きな気持ちは失せる。

『僕にパスしないで』
『シュートして失敗して怒られたくない』

逃げの言葉が脳内に響き渡る。


数ヶ月経ち、
Hのケガが治ったので僕は元の補欠ポジションに戻った。


ホッとした気持ち2割と、後悔が8割残る。

もっと本気出していたらレギュラーになれていたのかな。

諦めずにいたら、
もう1度チャンスをくれていたのかな。

もう少し頑張ればよかったと後悔した。


後悔してももう遅い。
同じチャンスは二度と来ることはなかった。



つづく


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【当noteの発信内容】

当noteは、

占い師からただのフリーターになった何者でもない32歳の男が、

自分史を通じて

自身の人生のミッション(役割)を見つけだすことで、

自分探しの旅を終わらせるまでの軌跡をつづっていく。

人気占い師から、ただのフリーターになった男の話

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