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『プラモデル初心者がゆく』スミ入れをする。

さて前回、プラモデル初心者がゆく と題しましてスタートしました、初心者なりの解釈や判断をし、独学で突き進む企画の第2弾です。
前回はデカールと呼ばれる、組み立て後のシールを貼る作業をおこないました。

小さいプラモデル「ビークルモデル 006 スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン プラモデル」に貼りつける極小デカールに苦戦する筆者ですが、どうにかカタチになりました。というところまで。

<前回の様子はコチラから>

つづいて初歩的な作業として、今回は【スミ入れ】に挑戦することにした筆者。果たしてどうなっていくのか?

■スミ入れとはなんぞや!?

そもそも【スミ入れ】という用語がすでにプロっぽいというか、とっつきにくいというか…
まぁ簡単に言うと、プラモデルのミゾの部分に、専用ペンなどを使って着色していくことです。

プラモデルって、小さなものは特に簡略化されている部分が非常に多いのです。
たとえば今回はミレニアム・ファルコンですが、鉄板を貼り合わせたような外見を再現するために、板のつなぎ目を表すミゾができています。これに【スミ入れ】していくことで、つなぎ目を再現していくことができるのです。

おおよそのディティールは凹凸で再現してくれているが、同じ色なので少し物足りない。

■スミ入れしてみよう!

エライもんで、ガンプラ用スミ入れペン、なるものが販売されているのでガンプラではないもののそちらを購入。
どれもだいたい2〜300円程度で購入できるが、今回は2種類を使うことに。

(上)ガンダムマーカー スミいれ用<ブラック>、
(下)ガンダム スミ入れペン SHARP 0.3mm

上のガンダムマーカーは、極細サインペンという感じで、インクが出てきます。

下のスミ入れペンは、シャープペンシルのように芯を押し出して使います。
力を入れすぎたり、芯を出しすぎていると折れてしまうのもシャープペンシルと同じです。じゃあシャープペンシルでもいいんじゃないの?とも思いますが、芯の黒さが全然ちがいました。スミ入れペンの芯はすごく黒いです。

今回はこの2本を駆使していこうと思います。

まずは細いミゾを書いていこう、ということでスミ入れペンを使ってガリガリ書いていきます。

ザザーッとはみ出ても、指でこすったりなんかしちゃって、消しながら乗り越えます。

こするだけでも案外、汚くならずに消えてくれます。

細いペンだと完成しても薄味になりそうな気がしたので、ここで思い切ってガンダムマーカーにチェンジ。

はみ出しても大丈夫。

大胆になぞって…

ティッシュで拭き取る。

なんか濃いめの線になりました。この方が好みかも。

サイドの部分もディティールがギッシリしていますが、この辺も塗りたいですね。

太めのガンダムマーカーでぐりぐりと塗り、

ティッシュで拭き取る。

上記の塗る・拭き取るを繰り返すと、ミゾに上手く塗料が入り込み、全体もグレーに近い感じになってくる。

こうやって塗り方を発見していく。
いいですね。自分流になってきました。


■いよいよ完成。そしてスミ入れの本質に気づく。


この辺りで筆者は気づくわけです。

【スミ入れ】って、【汚してる】んじゃないか。と。

とても新しい戦艦のプラモなら、ほとんどつなぎ目が無いように造られ、スミ入れする前のようなカタチでスミ入れも必要ないでしょう。

しかし、これは「ミレニアム・ファルコン」。歴戦の戦いをくぐり抜けた「銀河系最速のガラクタ」の異名をもっているこの宇宙船が、綺麗なハズがない!

ミゾは汚れているんだ。船体もサビたりしてるんじゃないか!?

そんなことを考えながら(言い訳にしながら)、バンバンはみ出し、ティッシュでこすり、汚しながら塗っていきます。

すると、約3時間後…

ジャジャーン!

世にも美しいミレニアム・ファルコンの誕生です。
実際に近くで見てしまうと、荒く塗られた部分もありますが、コレはコレでいい!と思わせてくれるほど老朽化の再現ができておりますね。はい。

で、最後になって気づいたこととしては…

デカールは【スミ入れ】のあとがいい!!

ということ。どういうことかというと、
●デカール→スミ入れをする場合

・貼り付けたシールの上をマーカーは通りづらい

・デカールの端にインクが溜まってしまう

・マーカーの先が引っかかってデカールを傷つける、はがしてしまう

・拭き取りに使っていたティッシュまでくっつけてしまい、デカールが汚れる

と、こんなに悪いことばかり。
それと、もう1つの理由は、デカールがいらない?場所が発生すること。

前回でも触れていますが、ミレニアム・ファルコンの後方部分の排気口は、デカールを貼る前から、網目が描かれています。

今回はスミ入れをするほうが排気口を綺麗に表現できると考え、デカールを思いきってはがしてみました。

そして、塗り塗り。すると…

バァーン!

こんな感じ。マーカーがはみ出して、落としきれない汚れのようになっているのもご愛嬌。

「汚れている乗り物」だからこそできるテキトー塗りですね。

最後は、この完成品をもう一枚。

わざとはみ出させたり、汚れの溜まりそうなところを黒くしたり、楽しくできましたとさ。

しかし…実はオモテ面に時間をかけすぎたため、ウラ面が仕上がっておらず!これからやる予定でございます…( ゜ω゜;)

そして、プラモデル初心者は、次は何をしていくのがよいのか…!
(第一部、完)

作業時間 / 約 3 時間(オモテ面のみ)
使用道具 / 組み立て済みビークルモデル 006 スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン プラモデル、ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>、ガンダム スミ入れペン SHARP 0.3mm、ティッシュペーパー


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