映画は映画館で見るもの。〜ドント・ブリーズ〜
映画は映画館で見るもの。〜ドント・ブリーズ〜
※重要なネタバレを含みますのでお気をつけてください。
どこで呼吸していいか分からない映画
フェデ・アルバレス監督とサム・ライミが製作のタッグで作られたサスペンススリラー映画
リブート版「死霊のはらわた」と同じタッグで作られたというのと、ちょっと狂った設定、そしてトレーラー映像からヒシヒシと伝わって来る怖さ。
ホラー系大好きな私としては、近年稀に見るワクワクさを感じた…が…見て驚いた
まずこの映画、"若者3人が、裕福な盲目の老人の家に行く強盗しにいく"という話なんですが、この裕福な盲目の老人がですね。ヤヴァイ。語彙力を失うぐらいヤヴァイ。目が見えない代わりに、どんな音も聞き逃さない超人的な聴覚力を持っている。そして嗅覚もそれなりに進化しているし、何よりこの老人…退役軍人…身体能力が超人的だし…何より色々なことに対して躊躇がない。とにかくヤヴァイ老人だった。
もうこの映画はホラーでもなんでもなく、怖いという感情よりも、ただただ辛い逃げ出したいという感情が一番に出てくる。
映画を見ているとよく登場人物に感情移入をしてしまうけど、この映画は何故か自身がその場にいるような感覚を味わった。
普通なら主人公たち逃げてー!とか頑張ってー!って思えるけど、この映画はそんなことよりも自分助かりたい、主人公とかどうでもいい、私だけでも助かりたい!という感じになってしまった。
それゆえに、観ながら呼吸が出来ない。呼吸したら老人に位置がバレてしまう。
どうしよう、どうすればいいの?辛いよう…早く逃げたいよう…呼吸したいよ…大きく深呼吸したいよ…と観ながら精神的に追い詰められてくる…。
ほんとただただ辛い。
そしてこの老人、思考回路もヤヴァイってんだから恐ろしい。
はぁ?はぁ?はぁ?何考えてるの!?地下に隠してるのは金だけじゃないの!?というね。
幽霊や怪物よりも人間が一番恐ろしいかもしれないと思わしてくれる…
違う意味でこえーよ!!と映画館で叫びたくなった。
だって…だって…妊婦を飼っているんだよ?地下で?縛り付けて。
そんな展開になると思うかい?しかもさ、その妊婦もさ…いや、あとは見てください。
はぁ今この記事を書きながら思い返しても色々辛くなってくる…。
すごく楽しく辛い映画で文句はほぼほぼないのですが、主人公が家からの脱出に成功してから連れ返されるシーン
あれオープニングの映像のシーンとリンクしているんですけど、そこで映画思わっても良かったんじゃないかなぁ?とちょっと思いました。
そこで終わるのが…一番怖かった…。
まぁでも、この映画の終わり方も怖いですけどね。盲目老人クッソ怖いな…ってなったから、これはこれで良い終わりだと思いますけどね。
映画そのものは、そこまでグロテスクなシーンはないですし
怖いの見たいけど…グロいのはちょっと…って人でも見られる怖い映画かもしれません。
そして見て、盲目老人やべぇ…。辛い…。呼吸したい…。という感覚を味わってください。
この映画から得られる教訓は
なんだかんだで怖いのは人間だし、悪いことは止めよう!ということ
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