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考察の友「ドラゴンクエスト編」

みなさん、ごきげんよう。今回から始まります考察の友。お相手のこたろです。どうぞよろしくお願いいたします。

■追記■
好評な企画のため、第2弾を公開しました!
天空シリーズを中心にご紹介しています。
リンク先はコチラから

「考察の友」という意味についてですが、漫画やアニメ、ゲーム、ドラマと様々な物語から得られる断片的な情報を頼りに、この物語って
【実はこうなっているんじゃないか】
【こういうことが言いたいのでは】
と考えを巡らせること「考察」を、皆様といっしょに楽しみたい。そんな想いを込めたコーナーになっています。

まずはじめにご紹介する題材は、ドラクエの愛称でも知られるゲーム、ドラゴンクエストです。
2016年には第一弾の発売から30周年、シリーズ累計6400万本の販売数(2014年時点)を誇る、国民的ゲーム。ファイナルファンタジーをはじめとした数々の日本製RPGの元となっていることでも有名です。

このドラゴンクエストが「考察の友」に選ばれた理由は、非常に単純明快です。シリーズを通しての、“つながり” によって、作品の楽しみ方が何倍にもふくれあがるからです。

それでは皆様もご一緒に「考察」を楽しみましょう。

■ドラゴンクエストとは。

まず基礎知識として、ドラゴンクエストを知っていきましょう。

シナリオは堀井雄二、キャラクターデザインを鳥山明、音楽をすぎやまこういち、という別のお仕事で人気の3人が軸となって作っている、西洋風の世界を冒険するファンタジー。

物語はもちろんシリーズごとに違いますが、大きな流れとしては、

・主人公と仲間たちで、魔物はびこる世界を旅する。
・行く先々の町や村で魔物を倒したり、難問を解決。
・最後に待ち受ける魔王を討伐する。

というもの。
いわゆる王道ファンタジーの基礎のような話です。

しかし、この中にシナリオライター堀井雄二が仕掛けた数々の「伏線」や「謎」「どんでん返し」を含んでいたからこそ、今も続く大人気の国民的ゲームとなりえたのだと思います。個人的に。

■ネタバレアリ。ロト三部作が熱い!

1〜10(2017年に11が発売予定)までナンバリングがある長寿ゲームタイトル『ドラゴンクエスト』シリーズは、いくつかをまとめて、

・1作目〜3作目をロト三部作
・4作目〜6作目までを天空三部作

と呼びます。

ストーリーは一作ごとに完結していますが、三部作にはあちこちで物語の共通点やつながりがあります。
今回は1作目から3作目のロト三部作を例に「考察」の面白さを見ていきましょう。

■ドラゴンクエスト(1作目)

第1作の主人公は勇者ロトの末裔で、アレフガルドという大陸で一人で果敢にも世界を救う旅に出るという話。勇者ロトの伝説の武具を手に入れ、見事魔王を討伐、世界に平和を取り戻すのでした。


■ドラゴンクエスト2 悪霊の神々 (2作目)

第2作は、1作目の100年後世界に再び闇が現れます。今度は海の向こうの大陸に渡っていたロトの子孫たちが、3人で力を合わせて新たな魔王に戦いに挑みます。
主人公(プレイヤー)が冒険を進めると、前作の舞台アレフガルド大陸へも行けるようになり、ユーザーはそこで前作のアレフガルドの外側がこんなに広かったのかと気づくようになっています。


■ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…(3作目)

そして、三部作最後の作品、第3作。

冒険の舞台は、過去二作とは変わります。
テレビの前で遊ぶプレイヤーには見覚えのある世界。まるで現実の世界地図のような土地を冒険していくことになるのです。
地図だけでなく、日本を思わせる街、エジプトのピラミッドのようなダンジョンなどの登場でいよいよココは我々のいる世界なのか…?
そんな世界をプレイヤーは勇者となって、酒場で仲間を集め、世界中の悪と戦います。

その後、冒険をしていくうちに勇者はある大穴に落ちてしまいます。
落ちた先に現れた新たな世界に、過去二作を遊んできたプレイヤーは驚くことになります。

その落ちた先の世界が、アレフガルド大陸だったからです。

そして、アレフガルドで待ち受ける、この物語最後の魔王ゾーマを倒した時、勇者には『ロト』という称号が与えられます。
ロトとなった勇者の鎧や剣は、伝説の武具として”のちの世界”で保管され、語り継がれることになります。

そう、まさしくこの物語は「そして伝説へ…」というサブタイトルが示す通り、1へとつながる伝説の始まりだったのです。

つまり、一番最後に遊んだ、3作目が実は一番過去の物語で、
時系列順に並べると、
3→1→2
であったということが、エンディングにして初めてわかるのです。

一作目から順番に物語を楽しんできたプレイヤーは、三作目まで遊び終わったとき、自分自身が勇者ロトの伝説を作り出した気分になることができました。
(お気づきでしょうか。この文章内でも、3には"プレイヤー"という、自分自身を表す言葉が多用されていたことに…)

さらに、サブタイトルの「そして伝説へ…」の意味を、最後の最後に理解することになります。
これがシリーズを通して遊ぶプレイヤーへのサプライズです。

しかし、この楽しみ方は普通のユーザーです。

クリアを前にして村人の会話などから「実はコレって…昔の話…?」
推測することができます。これが「考察」の楽しみなのです。

つながったときの喜び。
この喜びが忘れられず、人はさらに【実はこうなっているんじゃないか】【この人はもしかしてあの人の祖先…!?】などと「考えをふくらます」=「考察する」のです。

実は、これらはもちろん「つながり」の楽しさを伝えるものであり、「考察」そのものではありません。
これらの事柄から、さらに「考察」していくのが楽しいのです。
ドラクエにはまだ「考察」の余地がたくさん残されています。

■その後のドラクエはもっと深い…!

さて上記でも少し触れたように、ここまで語ってきたロト三部作は、実は公式に認められた設定。なわけです。

「考察」の楽しみはココから。

公式でこれほど手の込んだストーリーがあるならば…ということで、その後のシリーズについても当然ながらこのような「つながり」があるだろう!
と考えるのが自然です。

実はこの考察がインターネット上でかなりやりとりされていて、
ドラクエの謎はもっと深いのです。
例えば…
・実はロト三部作(1〜3作目)だけでなく、1作目から現在(10作目)まで全てのシリーズがつながっている説
・実はドラクエ7のラスボスは、なんらかの悪に染まり、時空を超えて現れた主人公のかつての親友だったという説…

これらは噂にしかすぎませんが、ドラクエを考察していくと、
思わぬところがつながっていたり、ハッピーエンドでは終わらない結末など様々なものがインターネット上に散りばめられています。

最後は、そんな考察サイトをいくつかご紹介して終わりたいと思います。
サイトを読み込みすぎると…眠れなくなりそうです。

□ドラクエ世界家系図

http://dragonquesthistory.com/kettou.html

こちらのサイトは、シリーズの主人公たちが血縁関係にあるのでは…という推測の元、キャラクターで家系図が作られています。
チャモロという仲間キャラクターが、ボスキャラとイコールで結ばれているなんて…冒険の中でも信仰心の強かったチャモロに一体何があったのでしょう…。

□ドラゴンクエストの大陸の変化

http://ifs.nog.cc/xb_lim.at.infoseek.co.jp/dq/tairiku.htm

全てのシリーズが同じ世界の話であったと仮定し、それがどのように変化していったのかを考察するサイトです。
たしかに言われてみれば形状がよく似ていて、現実世界の大陸移動と同じように捉えることで、他のシリーズとのつながりを感じさせます。


□ドラゴンクエスト7の謎 キーファ=オルゴ・デミーラ説

http://blog.livedoor.jp/guraroido/archives/66392610.html

最後は、シリーズ第7作目に出てくる仲間「キーファ」が、ラスボス「オルゴ・デミーラ」だという説。
この説もなかなか有力な説で、このシナリオがあまりにプレイヤーには辛すぎるので、大幅に書き換えられた為に、発売予定がかなり遅れたとか…(実際に発売は数年遅れました)

■追記!!(2017.07.04)

あまりにアクセスがあるので、続編書いてしまいました!天空シリーズの考察をいたします。ぜひ!

考察の友「ドラゴンクエスト天空編」https://note.mu/bornweb/n/n53b5f5147023


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