ウイスキーラバーズ名古屋2024に行ってきた
出不精でウイスキー関係のイベント事にはほとんど行かないが、地元開催かつ最寄りの地下鉄沿線という事で初回の2017年から参加し続けているイベント。コロナ禍で中止の期間もあったが2023年から再開、今年は6回目の開催だった。
今では割と当たり前になったが、Barや個人収集家のブースが立ち上げ当初から設けられており、バラエティに富んだ洋酒の試飲ができる。最近では老舗蒸留所・インポーターに加えて国内の新興蒸留所も積極的に出展しており、ニューメイクや会場限定ボトルの販売なども人気の模様。
また、フードにもやたらと力が入っており、本当に美味しいツマミや食事・スイーツが食べられるのも良い。個人的にはアードベッグ餡のどら焼きが好きで今年も食べた。
2024年は3500枚限定のチケットがほぼ完売。コロナ禍もひと段落という事で入場時は長い行列が出来るほど盛況だった
目的があった方が楽しめる
フードブースの充実も相まって、会場の雰囲気はまさにお祭り。試飲ブースの数も多く、すべてのブースをゆっくり見て回ることは出来ない。飲めば酔うし。
イベント事の宿命だが、この状況で高価なモルトの味や香りを満喫することは到底できない。自分は特に出展しているBarに知り合いがいるわけでもないので、毎年一番の楽しみは企業ブースで普段飲めないオフィシャルボトルを試飲する事だった。
特に2023年はMHDのブースでマイナーなボトルが多数提供されており、かなり興奮していろいろ飲んだ記憶がある。
ウイスキーブームもなかなか難しい局面に
WLN2024はとにかく企業ブースの弱さが目立ったように思えた。ディアジオを筆頭とした海外大手は軒並み試飲ボトルが減っていて、個人的に目を引くものが少ない。どのブースも無料・有料試飲共に種類も少なくなっているように見えた。
そんな中での個人的なヒットはレミーコアントローのブルイックラディ。元々過去のリリースをよく行く飲み屋で飲んでいたが、新作も麦の風味前面の仕上がりでとても良かった。滋味深く美味しい。
国内の老舗蒸留所も散々で、サントリーに至っては(自分の見た限りで)自社製造のモルトは置いておらず、ジンとバーボンを並べていただけだった。
後発メーカーでは、ベンチャーウイスキー・長濱蒸留所・三郎丸蒸留所・厚岸蒸留所のブースは賑わっていたように見えた。正直それ以外は数が多すぎて良くわからない。
個人的に好きな本坊酒造(信州蒸留所)はモルトの試飲に関してはかなりトーンダウンを感じて寂しい。長年のファンとしてはノンエイジのリリースを頻発するよりも、8年くらいの年数表記有りでリリースして欲しいところ。ただ、金柑のリキュールはとても美味しかった。
一番好きな蒸留所Glenfarclasの輸入元ミリオン商事のブースもかなりスリム化されていて残念だった。正直今年は試飲したいボトルが一本も無くノベルティの販売も無かったので、17年を飲むだけで終わってしまった。もっと献金したかったが…
今は全国各地でウイスキーのイベントがあるので、これから飲み始めたいと言う人にはとても良い状況になった。その半面、ボトルの高騰(転売・投機目的の買占め)やリリースの減少といったそもそも欲しいボトルが買えないという残念な状況でもある。
ウイスキーラバース名古屋2025に向けて
Barブースでは何杯か貴重なモルトを頂いたが、正直ここに書き残しておくような記憶は無い。摩幌美のPBをハイランダーインのブースで飲むことが出来たのは何となくうれしかったが。
来年も参加はする。と思う。ただ、企業ブースが今年より充実するとは思えないので一抹の不安がある。チケット代・交通費・飲食代、安くは無いし、同じ金額を馴染みの店やBarで使えばもっと良い体験が出来る。そう考えると次のイベントとの付き合い方も少し考えておく必要があると思った。
翌日は遊びに来たちいかわおじさんをパルコにエスコート。死ぬほど楽しそうでした。
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