牛タン! 牛っタっンっ!
ボリビアでも、牛タンは食べる。
が、
なんか……まずくないけど、まずくはないけど、
もったいないっっていう食べ方。
アヒ・デ・レングアという煮込み料理にされてる。
そんなわけで、市場に行くと、牛肉屋で気持ちの悪いものが売っている。
牛の舌である。
解剖に詳しいからか。
食への渇望か。
牛も人も哺乳類なので、肉の部位はわからないけど、臓器の部位はわかる。
舌以外にも、心臓や腎臓、胃や腸のモツ、それに肺も売っている。
牛タンは生とゆでたものが売っていて、狙うは生!
因みにゆでたものは皮を削いでくれるが、生はしてくれない……。
30-80Bsくらいで、小さいものは安いが大きくて立派なのは高くなる。
舌の根本を触って柔らかいものがいいらしいが、触れないので見た目で判断。
新鮮そうなのを選んで購入する。
喉元などもついているときがあるが、正直いらないので切り落としてもらってもいい。
家に持ち帰って、一度絶望する。
水洗いして、骨を外して、皮を切り離して、かなりの重労働である。
舌の先は固いので、煮込みに使ってしまう。なので皮を剥かずに一度茹でてしまう。
ゆでると固くなって皮を切り取りやすい。
根本は牛タンステーキにしたいので頑張って捌く。
焼肉屋のように薄くする必要はない。
5-10mm厚にして、切り込みを入れればいい。
薄くしたければ一度凍らせるが、面倒だし結局切るのが大変。
スライスにしたら、水につけて臭みを抜く。何回か水を変えて、赤くならなくなったら、次は牛乳につけておく。
そのままだと結構臭みがあったが、下処理で大分臭みが抜ける。
牛が小さいころに飲んでたものなので、相性はいい。
下処理が済んだら普通に焼いて食べればよい。
大変おいしい。
日本だとかなり高いが、ボリビアだと千円くらい。
さてさて、根本はおいしく頂けるが、先の方がもったいない。
なので、タンシチューを作る。
手間自体はそこそこかかるが、煮込み料理なので失敗しにくい。
クズ部分もぶちこんで、作ればおいしい。
ボリビアのご飯はまあ……あれだけど、
材料自体は工夫次第でおいしくなる。
いまだとユーチューブとかでなんでもやり方がわかる時代。
日本ではまずやらない牛タン料理に挑戦してみては?
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