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キッズダンス自助論|子どもが自ら学び、より楽しい未来を創っていく。

 良い結果を求めるには、良い準備が必要不可欠です。

 子どもが自ら学ぶ姿勢を身につけることは、生涯にわたってお子様を支え続ける、たいへん価値のあることです。ここではダンスを通じて、その方法をお伝えしていきます。

 キッズダンスの上達に大切なのは「練習の習慣化」です。
練習の習慣化ができていない場合は、ここに今スグできる習慣化の一例を挙げておきますので、よろしければ参考になさってみてください。

1、レッスン後は忘れないうちに習ったことを思い出してみる。
2、帰宅したらシューズを陰干しする。
3、お風呂上がりにストレッチする。
4、時間を上手に使う。

 意外とシンプルですよね。1から3については、具体性がありますので、できそうだと思ったら、今スグやって見てください。4については、時間の使い方の一例を挙げておきます。例えば、ゲームを毎日30分やっている場合、ゲームを15分にすれば、15分練習できます。

 なお、これらは「人より早く上達しなくてもよい。その時その時を自分らしく楽しみたい。」と考えるお子様にも、あてはまります。なぜなら、この論は「やりたいことに自ら取り組むことの大切さ」を述べていますので「人より○○」という比較対象が、特に必要ないからです。

 「友達よりも上手くなりたい」という心理は、子どもには、わかりやすいかもしれません。しかし、そんな小さな世界での勝敗に、大きな意味は当然ありません。子どもが自分自身で、自分の目標に向かって楽しんで取り組むこと。このことに大きな意味があるのです。

 ペン1本で世界を変えたマララ・ユスフザイさんも、幼い頃には周りの大人や偉い人に、課題解決に取り組んでくれるよう頼んでいたようです。しかし、ある時に気づきます。「自分のやりたいことを自分以上にやりたい人はいないのではないか」と。そして、何度も壁にぶつかりながらも、自分にできることを1つ1つ実現していきます。

 「子どもが自ら進んでやってくれれば苦労はしない」と思われるかもしれませんが、それは親御さんからもキッカケを与えることが、できます。お子様の意欲を加速させるのは、親御さんからの褒め言葉なのです。親御さんのご協力があると、子どものパワーは何倍にもなります。ほとんどの子どもは、ご家庭で褒められたいと思っていますので、褒められることで、お子様が自らすすんでやろうとする「内的モチベーション」が喚起されます。内的モチベーションを高く保つことは、お子様が勉強や運動を効率よく楽しく身につけるための肝となります。そして、自ら進んで行動できる強さが身につくと、社会に出て仕事をするようになっても、お子様を支え続けるでしょう。

 時々スーパーなどで、子どもに向かって悪口を言うような「オラオラ母さん」を見かけますが、オラオラ母さんは、お子様を叱ることで、お母さんのストレスをお子様に移動しているだけのようにも見えます。この方法では、お子様に自立と成長を促すことは、なかなか困難となります。親御さんにとって、なにか叱りたいことがあったとしても、一度落ち着いてください。そして、考え方を前向きで明るい方向に変換して、お子様を褒めていただけたら幸いです。

 他には「ニンジン作戦」で、褒美を与えてやらせる方法がありますが、これは逆効果となることが、あります。なぜなら、最初は褒美が欲しいからやるかもしれませんが、すぐに褒美に慣れてしまいます。よって「褒美が無いならやらない」という思考に陥るからです。しかし、親御さんの笑顔は、お子様にとっての何よりのご褒美なのです。だからこそ、お子様をシッカリと日々褒めていただけたら幸いです。

 「練習の習慣化」とは、練習する本人にフォーカスしたアドバイスですが、親子で協力するとさらにパワーアップできる。「親が褒めることによって、子どもが自ら進んでがんばってくれる」のです。これを続けると「なんとなく時間を浪費し続けた結果としての未来」ではなく「時間を上手に使うことで自ら創ってきた未来」を実現することができます。

 自ら創って来た未来のほうが楽しそうだと思ったら、ぜひ楽しい方に向かっていきましょう。それでは最後に、目標達成に近づくためのヒントを記しておきます。

「いつかは、やりたい。」では目標は達成できません。
「できるときに、やる。」では後回し論法となり、できる時が訪れません。
「いつまでに、やる。」と、自分自身で明確に目標設定することが第一歩です。

目標設定ができたら「そのために、今これをやる。」と段階的に細分化して、その1つ1つに取り組んでいきましょう。

ここで親御さんには「子どもから手は話すが目は離さない」という適度な距離感で、褒める方向でサポートしていただけると幸いです。

このようにして、遠くの大きな目標を成し遂げるための、日々の小さなステップを歩んでください。そして、日々の小さな成功を積み重ねていきましょう。

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