メンヘラコラム②『ODについて』

ボクに味方してくれるのはお薬だけ！！
…本気で言ってる？
はい。本気で言ってます。
※この記事にはODを勧める意図は一切ございません。「周りにODしてる人がいて心配…」
「ODしたらどうなっちゃうか不安で仕方ない…」そんな人向けに書いています。
それでは行ってみよう！！よいしょ！！

①なんでODをするのか？
動機は様々ですが、快楽を求めるというよりは、
「自分の闇(病み)と戦うために現実逃避したい」
という目的である場合が多いようです。
ODは自傷行為の一部です。
依存する人はいるものの、はじめからやりたくて始めた人なんていないのです。
精神疾患がある人間は、シラフの状態でいると頭の中で辛いことや過去の苦い体験を思い出しては常に苦しんでいます。
そういう人間にとって、なんとか生き延びるために一時的な現実逃避をお薬に頼ってしまうわけです。

②ODで起きる脳内と身体の変化
ひとくちにODと言ってもさまざまな薬が使われます。
その中でもいわゆるOD界隈で浸透している有名な薬をピックアップし、効果を書いていきたいと思います。

・エスエスブロン錠

ODで有名と言えば真っ先に挙がるのがこのお薬。
コデインは体内で10%がモルヒネに変換されてしまうため、麻薬性咳止めという分類になっている。なので、ふわふわとした多幸感が発生する。　
また、エフェドリンは弱い覚せい剤のようなものなので(この薬を飲んでスポーツをするとドーピングで罰せられる！！)、シャキッと目が醒めた感覚、集中力のブースト、やる気といった効果が発生します。　
側から見ると「ちょっとテンション高いなあの人」程度で済むので、ODバレがしにくい。
【効果】
[コデイン]
・ポジティブ…
多幸感、高揚した気分、鎮痛、満足感
・中性…かゆみ
・ネガティブ…
吐き気、便秘、眠気、めまい、排尿困難

[エフェドリン]
・ポジティブ…
多幸感、身体能力向上、覚醒、集中力とやる気の増加
・中性...食欲減少
・ネガティブ…
脱水、頻脈、睡眠不足

・金パブ

ブロンより安価で、しかもコデインやエフェドリンが入っています。
え、それってブロンの上位互換では…？
いいえ、そんなことはありません。
こちらは熱にも効くようにコロナで有名になったアセトアミノフェン(カロナールが有名)が大量に入っており、
量を間違えると肝不全になる恐れがあるたいへん身体的負荷が大きい薬です。(アセトアミノフェンは肝臓に大ダメージを負わせる)
お金があるときはブロンを買ってください。苦しみますよ。

【効果】
[コデイン]
・ポジティブ…
多幸感、高揚した気分、鎮痛、満足感
・中性…かゆみ
・ネガティブ…
吐き気、便秘、眠気、めまい、排尿困難

[エフェドリン]
・ポジティブ…
多幸感、身体能力向上、覚醒、集中力とやる気の増加
・中性...食欲減少
・ネガティブ…
脱水、頻脈、睡眠不足
その他、アセトアミノフェンによる強い吐き気、肝障害のリスク大

・レタス

第一世代抗ヒスタミン薬という分類のアレルギーの薬で、眠気などの副作用が強いため新薬が開発され、今ではドラッグストアでしか見かけなくなりました。
主な効果はせん妄(錯乱、自分が何であるかわからなくなる)で、コバエのような幻覚を見たり、人の声の幻聴が聞こえたり、体がダル重くまともに動けない、といった効果もあります。
つまり、快楽目的ではあまり使用されません。(ボクはこの薬を「飲むリスカ」と表現しています)
【効果】
・ポジティブ…
音楽に対する感受性の増加
・中性…視覚、音の歪み、何を言えばいいかわからなくなる
(ボクは絶対音感を持っていますが、このお薬をODすると常に音楽が半音下がって聞こえて気持ち悪くなります)
・ネガティブ…
口渇、せん妄、錯乱、吐き気、運動失調、心拍数増加、不快な気分、アカシジア(足等がそわそわむず痒くていてもたってもいられなくなる苦痛症状)、小虫の幻覚、幻聴
まあ、あんまり好んで飲んでる人はいないので、あまり試さない方がいいかと思います。
＊余談…主成分ジフェンヒドラミンには、お薬の効き目を強く長くする効果があるので、他のお薬と合わせると効果が強くなるといった裏技がある(飲み過ぎ注意)

・新トニン

ODの代名詞「ブロン」からエフェドリンを抜いたような薬。
つまるところシャキーン感がなく、コデインのまったり幸せ感飲みを味わえるため、コデイン好きのユーザーがよく使用している。
ただし、コデインの含有率の問題でブロンよりコスパが悪い

・ポジティブ…
多幸感、高揚した気分、鎮痛、満足感
・中性…かゆみ
・ネガティブ…
吐き気、便秘、眠気、めまい、排尿困難

・ウット

昔睡眠薬自殺ブームが起きていた頃の薬を市販薬にしたもの。今はほとんど出されない。
ODするとふわふわ多幸感の次にスッとした眠りに入る。
ただ、半減期がクッソ長いので起きた後も何となくぼーっとしてしまう気がする。
【効果】
ポジティブ…
眠気、ふわふわ、多幸感
中性…ぼーっとする
ネガティブ…
強い依存性、長い半減期

・メジコン(orコンタックW)

合法なのに幻覚が見れちゃうお薬。
メジコン40錠入りの発売により病み垢で大人気。
コロナ禍の影響もあり度々品薄になる。
非麻薬性咳止め成分のデキストロメトルファンだが、解離性麻酔薬としての一面も持っているため
現実感の喪失、世界への認識力が弱くなるといった効果が発生する。(だから現実逃避目的でみんな飲むんだね！)
また、飲む量によってかなり効果が変わってくる薬なので
初めはなるべく少なめに、慣れてきたら次回からだんだん増やすといった飲み方をお勧めします。
死人や救急搬送者もたくさん出ている薬です。お気をつけください。

【効果】
・ポジティブ…
多幸感、気分高揚、夢のような感覚、音楽への深い感謝や共感
・中性…
閉眼幻覚(目を閉じた時いろいろと見える。綺麗なものを見ることもあれば怖いものを見ることもあるので中性)、食欲減少、ご飯が不味くなる
・ネガティブ…
強い吐き気や嘔吐、めまい、ふらつき、かゆみ、熱、頻脈

・デパス(エチゾラム)※処方薬

抜けの早さと強い依存性から乱用されまくっている悪名高い処方薬。
某ゲームのテーマ曲で「あなただけのデパス」と歌詞にも登場しているくらいその界隈では有名なお薬。
筋弛緩作用や心を落ち着ける作用、眠気を誘う作用があるため服用するととてもリラックスする。
しかし、デパス系統のお薬(ベンゾ系と呼ばれる)は大量に飲むと健忘(記憶のないうちに色々やらかす)が発生するため、その間に攻撃性が発生することもあるため、飲み過ぎには要注意。

【効果】
・ポジティブ…
多幸感、不安を抑える、リラックス
・中性…
身体の力が抜ける、眠気、食欲の変動
・ネガティブ…
記憶の喪失、健忘、めまい

・サイレース(フルニトラゼパム)※処方薬

レ○プドラッグとして出回ってしまった歴史があるためお酒や水に溶かすと不自然に青くなるように着色されている。
(青いお酒には気をつけろ！とよく言われているのはこれのため)
ベンゾの最高傑作とも謳われているお薬で、その催眠効果や筋弛緩作用はピカイチ。
それゆえやはり乱用もされやすく、健忘も起きるため飲んだら大人しく布団にもぐって横になりましょう。

【効果】
・ポジティブ…
多幸感、ふわふわ感、不安を抑える、リラックス
・中性…
身体の力が抜ける、眠気(睡眠薬なので当たり前か)、食欲増大
・ネガティブ…
記憶の喪失、健忘、ふらつき、めまい

【あとがき】
大抵のODで使われるお薬について実体験やwikiに基づき解説しました。
周りの人がODしてる…どんな風になるんだろう、心配…という方はこちらを参考にしてください。
ここまで見てくださりありがとうございました。