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「正解がない」から面白い。2年目で事業を創る面白さに覚醒

掲載手数料0円のクラウドファンディング事業For Goodで事業開発を担う成田好さん。

0から1を生み出す新規事業は決断の連続。成田さんは自分の意見に自信がもてず、悩むことも多かったそう。しかし、諦めずに向き合い続けた結果、事業開発の本当の面白さを知りました。

多くの葛藤を糧にして、現在は事業開発のプロとして活躍する成田さんの思いに迫りました。

1999年2月、埼玉県出身。幼少期に「格差のない世界をつくりたい」という思いをもち、学生時代は国連のインターンにも参加。2021年に株式会社ボーダレス・ジャパンに入社。ハチドリ電力で修行後、新規事業開発を経て、For Goodの事業立ち上げを牽引。現在は、For Good事業開発。

「何かが違う」モヤモヤを抱えて過ごした学生時代

―成田さんが社会問題に関心をもったきっかけは幼少期にあったとか?

小学生の時に、家族で東南アジアを旅行した際に見た光景が一番最初のきっかけです。外に出れば当たり前に物乞いの子どもたちがいて、バスの窓をトントン叩いてアピールしてくるんです。現地の人に「目を合わせないでください」と言われ、両親もお金や物を渡すそぶりを見せませんでした。

「一人に渡したらキリがないからダメなんだよ」と教えてもらいましたが、子どもながら納得がいきませんでした。私には家族がいて、何不自由なくご飯を食べられるのに、あの子たちとは何が違うんだろう?と疑問に感じました。

そのあと「世界がもし100人の村だったら」を題材にしたドキュメンタリーで、危険なゴミ山でゴミを回収して生計を立てている子どもたちを見ました。私と同じくらいの年齢の子どもたちが働いている姿と快適な部屋でお菓子を食べている自分とを比較し、ショックを受けた記憶があります。

―幼少期の体験があって、学生時代の活動へとつながっていくわけですね。

中高時代は英語や世界史を通して、戦争や差別など世界のいろいろな問題に関心が広がっていきました。「格差のない世界にしたい」という想いはぼんやりともっていましたが、実際に行動を起こしたのは大学進学後でした。

将来国連職員になりたいと思っていた私は、国連のインターンに参加しました。しかし、派遣されたカザフスタンでは、英語も完璧ではないしロシア語も話せない、これといった特技や能力もない自分に無力感を抱きました。また、活動に取り組む中で当事者の顔が見えず、本当に社会問題の解決につながっているのか分からないことに大きな違和感をもちました。

別のNPOの活動に携わったときには、資金繰りに苦労している職員さんの姿を目の当たりにして、素晴らしい活動にも関わらず持続性に課題のある現状を知りました。

就活では海外勤務のある商社などを探していましたが、モヤモヤが消えることはありませんでした。そんな時に授業で出会ったのが「ソーシャルビジネス」という言葉です。「これだ!」と雷に打たれたような衝撃を受けました。

持続的で、本当の問題解決に繋がる。これをやりたい!と思ったタイミングで、ボーダレスを知り、すぐにエントリーしました。ずっと抱えていたモヤモヤが晴れていった瞬間でした。

事業立ち上げで学んだ「自分で正解にしていく力」

―ボーダレスにジョインして、1年目に学んだことを教えてください。

最初にハチドリ電力で修行したときに、自分の頭で考えることの難しさを思い知らされました。私は、周りから「BよりAがいいよね」って言われたら、鵜呑みにしてAを選んでしまう性格なんです。先輩たちのアドバイスを実現するためのアイデアは出てくるのですが、自分の意見が出てきませんでした。

「こっこ(成田)はどう思うの?」「こっこが思う一番いいサービスって何?」という質問に、うまく答えられなくて…。新しいことにチャレンジする時ってどこにも正解はないんですよね。それなのに、私は最初から正解探しをしてしまっていたんです。

仮説を立てて検証していく力も、自分を信じて最後まで走りぬく力も全然足りないということを実感しました。

―自分の意見に自信がもてるようになったきっかけは何だったんでしょうか?

ForGoodの事業立ち上げのときも、自分の意見に自信がもてず、周囲から厳しいフィードバックをもらいました。

でも改めて、本気で「こうした方がいい!」と思ったアイデアをぶつけたときに、初めて自分の言葉で自分の想いを説明することができたんです。結果的に、「それいいね」と言われることも、「もう少し考えて」と言われることもありましたが、周りの意見に左右されることはなくなっていきました。

強い思いを本気でぶつけてその意見が通る経験を通して、「自分で考えて正解にしていく力」が大切なのだと学びました。

チャレンジングな状況で、仲間と0から1を生み出す面白さ

―新規事業開発というポジションの面白さはどこですか?

日々チャレンジングな状況で働けることだと思います。入社1年目に一人で事業を創りはじめて、3カ月後に後輩を6人迎えることになりました。そこから、1年目2年目のメンバーで経営から採用まで、すべて0から創っていったのですが、そんな状況って珍しいですよね。

リーダーはいますが、一人ひとりが意思決定者であるという自覚をもって、メンバー全員が対等に意見を出し合います。いいアイディアを思いついたらすぐに共有して、メンバー全員が賛同すれば次の日にはもう反映されていたり、スピード感もすごいです。

自分の仕事がインパクトを生んでいるのを感じられたり、実行者さんの感謝の声やご意見が直接聞けたりすると、とてもやりがいを感じますね。

―本当にチャレンジングな環境ですね。その上で起業家と事業開発の違いって何だと思いますか?

世の中に新しいものを生み出すという点では、起業家も事業開発も同じだと思います。ただ、違うところは、一人で始めるのか、仲間と一緒に作り上げていくのかだと思います。

私はFor Goodの立ち上げを一人で始めて、後輩ができ、事業統括まで担ったので、起業家と同じような経験をしたことがあります。当時の私は、利益が下がったりチームがうまく動かなかったりすると、全部自分の責任だと感じて思考が止まってしまっていました。今振り返ると、ベクトルが自分に向いていて、事業の方に向けられていなかったんですよね。

しかし、チームの体制が変わり、私も一人のメンバーとして動き始めてからは、事業やサービスにしっかりと向き合えるようになりました。一人ひとりが自分の良さを活かしながら仲間と共に作り上げられるのが事業開発の魅力だと思います。

「社会をよくしたい」という想いをもつ仲間と多くの問題を解決していきたい

―成田さんは今後どんなことにチャレンジしていきたいですか?

ForGoodって本当に良いサービスだなって、今は心から思っています。正直、最初のころはそんな風に思う余裕はありませんでした。周りの意見に振り回される自分から卒業して、自分の強みを活かしながら事業開発に邁進してきた結果だと思っています。

今はクラウドファンディングでお金を集めるという形で課題解決をしていますが、中には資金調達は必要ないパターンの課題もあるんですよね。例えば自然災害の物資の支援とか。そういった問題にもFor Goodのスキームを生かして出来ることがあるはず!と模索しています。

ForGoodに集う実行者さんたちのおかげで、初めて知る社会問題にたくさん出会います。これからも、For Goodで多くの社会問題に関わり、興味のある分野を増やしていきたいと思っています。

―ボーダレスに興味をもっている方に、伝えたいことはありますか?

一番大切なことは「社会をよくしたい」という想いです。ボーダレスに入って驚いたことは、起業家を支えるメンバーやバックオフィスの皆さん、パートさんに至るまで、全員が社会を良くしたいという想いをもって働いていることです。共通の想いをもった仲間たちと切磋琢磨できることは、とても幸せなことだと思います。

解決したい課題が1つではなかったり、それを実行するための特別なスキルがないからといって諦める必要はありません。私もボーダレスにジョインした当時は、子育ての問題を解決したいと思っていたんですが、環境問題も貧困問題も気になっていて1つには絞れませんでした。

だからこそ、ボーダレスの新規事業開発やFor Goodの事業などを通して、様々な社会問題に関われることにとても魅力を感じています。

「社会をよくしたい」という想いがある方には、ボーダレスをひとつの選択肢として考えてみてほしいです。そしてその想いを実現できる環境があるボーダレスへ、ぜひ飛び込んでみてほしいです。


転載元:https://www.borderless-japan.com/recruit/fresh-business-development/

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