Vol.3 「自分の言葉には大事な価値観が眠っている」My Compass創造者〜吉田 真さん〜
人生には、物語が詰まっている。
そして、その物語の中には大切にしている想いや価値観が眠っている。
生きていると幾度となくやっていくのが、’’選択’’ですよね。
今までに、
「自分の選択に自信がない・・・」
「どう行動していいか分からない。」
そう思ったことはないでしょうか。
今回は、コーチの傍、「My Compass」というサービスを通じて、人々の大切な人生の物語を聴きながら、その人生の目的と行動指針を形にしている吉田真(よしだ まこと )さん、通称「まこさん」のプロフィール(ライフストーリー)を書かせていただきました。(以下、まこさんと呼びます。)
自身のサービスを通してまこさんが大事にしているのは、’’人が個で立つ姿’’です。なぜ個で立つことにこだわるのか?彼の言う’’個’’とはどのようなものなのか?
「吉田真さんのストーリー」から学ぶ、明日をより良く生きるヒントをお届けします。
吉田真(よしだ まこと )さん
埼玉県出身。 長岡技術科学大学大学院卒業。
国内大手メーカーで働く父の元、幼い頃より技術や物づくりが隣合わせの環境で育つ。
前職で企画した企業内研修は累計70本を超え、延べ1000名以上の人をサポートしてきた経験から、個人や組織が強くなるための本質は「一人ひとりが理念を持つこと」にあると確信する。
『誰もが創造性を発揮し、自らの力を言語化する能力を持ち、そして、思い・願いを実現することができる』
という理念のもと、次世代に活躍する人材の育成に励む指導者のサポートに尽力している。
MyCompassというサービスを通じて個人の理念・行動指針を言語化するパイオニアとして活動している。お客様の経験を丁寧に聴き、行動と感情の背景にある理由を紐解くことで、確固たる軸が整い、自信を取り戻す人が続出。
多くのお客様から’’絶対的な安心感があり、どんなことでも話せる’’と評価をいただく。また、「環境や世の中が困難な時でも迷わずに選択することができる」、「自分らしく相手と仕事ができるようになった。」、「人生の目的と行動指針を見ることで、自信を持てる。」、「自分の内側になんとなくあると思っていた信念に確信を持つことができた。」という声が絶えない。
洞察力と傾聴力を高めるため、2006年より音楽を通じたコミュニケーション手法を学ぶドラムサークルに力を注ぎ、2008年よりコーチングに携わり続けている。それに限らず、サービス向上のため、日々学びを継続中。
現在では企業からの依頼も増え、個人から組織へと活躍の幅がますます広がっている。
言語の力、そしてそこに宿る非言語の力を大切にする
皆さんは、普段どれだけ自分の発してる言葉を意識していますか?
まこさんの人生から見えてきたもの…それは、言語と非言語の世界観です。一見相反するものなのですが、とても深い繋がりがある。そんなことを教えてもらいました。
私たちは同じ言葉を聞いた時、あたかも周りの人と同じもの認識していると思ってしがいがちです。ですが、その言葉の抽象度が高ければ高いほど、具体的な部分に違いがあるのです。
言葉の裏にある体験は、その人だけの世界が広がっている。
自分の言葉には自分の体験に紐づいた非言語の世界があり、そこを紐解いていくと、自分の行動パターンや大事にしている価値観、選択基準などが見えてきます。
自分の言葉を改めて意識してみると、自分でも気づかなかったことが見えてくるので、これは面白い!
日常での言葉に意識を向けてみる
・入社すぐにITバブルが弾け、給与カットと所属部門の存続が危ぶまれる
・会社の同期を過労で2名亡くしている
まこさんは、社会に出てからというもの、組織に強く疑問を感じてきた体験があり、組織改善への強い思いを抱いていました。
大学生の時から和太鼓をやっていることもあり、音楽という非言語の力の可能性や言語を超えたコミュニケーションを利用して、組織に新しい風を取り入れようとしたのですが、うまくいかなかったようです。
その後コーチングと出会ったことで、組織内コミュニケーションの改善に着目し、自分自身も普段の会話の中で言葉を大事にしてこなかったことに気づいたと言います。
皆さんは、どれだけ普段、自分が使っている言葉に意識を向けているでしょうか?おそらくそのほとんどが無意識かもしれませんね。
先日あるセミナーでも学んだことなのですが、この世界のありのままを認識できる人はひとりもいない!ということ。
つまり、人はモノを見たままに認識していると思いがちですが、「言葉」があって初めてそのモノを認識しているのです。
それほど、「言葉」というのは、私たちの人生に影響を与えているんですよね!
日々の中で自分がどんな言葉を使っているのか、その言葉に意識を向けてみるだけでも、自分のことがよく分かります。
自分の使っている言葉を1歩深く認識することは、人とコミュニケーションを取る時、より具体的に相手に伝えることができる1つの方法にもなるのです。
自分を大切にしていないと、相手も大切にすることができない
自分の想いが大事な人に伝わらないことへの悲しさと苦しさ
まこさんは、2011年に起こった東日本大地震がきっかけで、妻との価値観の違いから、別居、最終的には離婚せざるを得なくなってしまったそうです。
当時1歳に満たない娘とも再び1つ屋根の下で暮らすことはないと悟った時のやるせない気持ち、ドラムサークル・コーチングで培ってきたコミュニケーションの学びを、肝心な時に活かすことができなかった悔しさ…
そんな心の葛藤が伝わってきました。
自分の想いが大事な人に伝わらないというのは、本当に悲しいことですよね。皆さんも、なにかしらのタイミングでこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
まこさんが、離婚の経験から、自分を受け入れること・認めること、そして自らの至らない点に向き合うことを通して出てきたこんな言葉が印象に残りました。
「自分を大切にしていないと、相手も大切にすることができない。」
あたりまえのようなフレーズにも聞こえますが、頭では理解している人は多くても、これを日常で体現している人はあまり多くはありません。
たとえば、人は「他人にどう思われるか?」をどうしても気にしてしまいます。それゆえ本音を隠したり、相手にとって耳触りのよい言葉をかけてあげることは少なくないかもしれません。
一見相手のためを思っているようにも見えますが、「相手にどう思ってもらいたいか?」を考えて言葉を発している時は、自分の承認欲求が含まれています。
でも、「自分が相手をどう思うか?」という’’自分自身の内側’’にフォーカスして言葉を発する時は、相手に意識がいきます。
つまり、自らが自分を大切しにしていないと、自己肯定や価値を他者に求めてしまうのために、結果として相手を大切にすることはできません。
自分を大切にしているからこそ、本当の意味で相手の言葉を聴くことができ、思いやりのある言葉をかけてあげられるのではと改めて思いました。
また、まこさんもストーリーの中で言っていた、’’自らの言葉を使って相手に伝えることの重要さ’’には、そこに偽りがないということも大切です。
言葉にすることは簡単でも、自分が語ることに自分が生きていないと、その言葉の重さは出せないからです。
まこさんの「言葉に魂を宿らせることを大切にしたい。」という願いも、そんなところに繋がっているのでは?と、私は受け取りました。
皆さんは、自分の言葉や自分自身を大切にしていますでしょうか?一度自分と向き合い、問いかけてみてくださいね!
自分の言葉を理解し、その力を信じること
私自身もMyCompassを受けてみて気がついたことなのですが、自分の言葉にはものすごい大事な価値観が眠っているということです。
たとえば、私の場合は「自分のままで生きる」という言葉が行動指針のトップにきているのですが、その裏には「自らの軸に沿ってエネルギーを惜しみなく使い、やりたいと思ったことをやる」という世界が広がっています。
(人生を通して自分が無意識に大事にしてきた価値観を可視化してくれます。)
これがたとえば、「自分らしく生きる」と表現する人もいるでしょうし、他の人にとっては「自分のまま生きる」というのは、「大好きな人に囲まれて穏やかに過ごす」ということかもしれません。
「自分らしく」という言葉はなんだかピンときませが、「自分のまま」という言葉は私の中でエネルギーが湧いてきます。他者から同じように見えても、自分の中ではまるで違う。そんなことに気がつくのも面白い発見です。
また、同じ言葉をとったとしても、その裏には自分がこれまで生きてきた中で培われた世界があり、その体験と言葉を無意識に紐付けていることが分かります。
そして、自分が本当に大切にしている価値観は、いくら環境が変わろうと、どんな状況に置かれようとも変わりませんし、今までも無意識に選択しているということです。
これは、自分の内から出てきた言葉でないと紐解くことが難しく、だからこそ自分の言葉を本当の意味で理解すると、自分の信念に確信を持つことができるのです。
誰かに認めてもらうのは一時的な安心感、自分が認めたことは継続力のある自信
「自分に自信がない…」
そんな風に悩む人も多いのではないでしょうか?
自信がない人ほど、相手に同調することで安心感を得ようとしたり、他人の顔色ばかり伺ってしまいます。
このようにして誰かに認めてもらえたとしても、その安心感は一時的なものでしかありません。
一時的に安心感を得たとしても、また他の誰かに認めてもらうことを求め、その繰り返しになってしまうのです。
よく、自信をつけるには、自信のある人と一緒にいるだとか、スキルを習得しようだとか、自分を磨こうなどといった克服方法を言っている人もいますが、最も大切なのは、「自分で自分自身を認める」ことなのではないでしょうか?
自分で自分自身を認め、自分が信頼できる状態になるには、どうしたらいいのか?まずは、自分としっかり向き合う必要があるのです。
まこさんの言う「個で立つ」と言うのは、まさに’’自分が自分を信頼している状態’’です。
自分が今まで生きてきた中で、何を持って選択・決断し、行動してきたのかを見つめることは、個で立つ土台をつくることに繋がります。
人生での体験の欠けらには、どんな軸があり何に重きをおいていきたのか?そこを確認していく作業を丁寧に伴走してくれるが’’MyCompass’’だと感じました。
それは、まるで、バラバラにあったパズルのピースが1枚の絵になる感覚です。
自分を認められず信頼もできずにぶつかってきたまこさんだからこそ、今では他者のことを尊重することができ、他者の話を聴けるのでしょう。
(時には9時間もかけて聴くことも…!)
自分自身の言葉で語られた行動指針や価値観は、迷った時にいつでも立ちかえることができ、未来へとつながります。
さらには、その軸があるからこそ、自分の価値観を共有できる仲間と深く繋がることができるのです。
人生の中でたった1日でも自分の人生を振り返ることで、未来への指針が見えてきます。じっくりと今までの自分の歩んできた足跡をしっかり見つめてみる機会を持ってみませんか?
そこには、自分だけでは気づくことができなかった、自分の大切にしたい世界が広がっているはずです!
【My Compass HP】
ーいつもあなたの隣に人生の羅針盤をー
https://my-compass.me/
【Instagram】
ー非言語の世界観を垣間見るー
https://www.instagram.com/mycompass.me/
【吉田真さんのストーリー】
https://my-compass.me/mystory/
吉田真(よしだ まこと)さん
就職や進路に悩んでいる学生、メンバーを牽引するリーダー、起業したての経営者、キャリアに悩んでいる社会人の個人の理念・行動指針を言語化するサポートを実施。また、その後の人生の目的へ向けたコーチングや個人事業主の方の理念やHP関係の技術的悩みを聞き、ホームページの作成及び技術的サポートも行なっている。
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