【PMFまでの道】世界と繋がる・少人数制ライブレッスンはなぜ滑ったのか
Boot homeは9/9にオープンしました。今の、
このサービスに落ち着くまでには、悪戦苦闘の歴史がありました(その間2ヶ月ですが、1年くらい頑張ったような感覚があります、、)。
企画職やマーケティング職につかれている方の少しでも参考になるように、【しくじり履歴】ではないですが、なぜ自分たちが訴求していたポイントを外したのか、たぶんこれが原因じゃないかな、というものを書いてみます。
世界と繋がる訴求がなぜ刺さらなかったか
オープン当初は、グローバル to グローバルの形が成立するのでは、と思っていたので、日本人インストラクター以外に、アメリカ人のワークアウトや、インド人のヨガも受けられますよ、という売りでした。
ただこれは、なんだかんだでほとんどの日本人は英語に不安があることと、オンラインでエクササイズをすること自体初めての方が多くて不安なのにそれに加えて外国人の不安もありまずます足が遠のくということがあり、まったく受け入れられませんでした。
グローバル版の方は、インストラクターも会員さんも共通言語が英語なのでいろんな国同士のレッスンが成立しており、理想の形なのですが、やはり日本という国は特殊ですね、、
少人数制ライブレッスン(セミパーソナル)がなぜ刺さらなかったか
ほとんどのライブレッスンのサービスは、月謝が数千円とかで激安押しにしているので、利益を確保するために1:数十人のライブレッスンにせざるをえません。
ただ、一対多でやるライブレッスンって、インストラクターからの声かけもフォームの修正もないですし、YouTubeを見ながらエクササイズするのと何が変わらないんだろう(=提供価値が同じなら無料のYouTubeに食われる)と思っていたので、少人数制を押してみました。
結果として、これは逆にユーザーさんの足が遠のくことになりましたw
なぜかというと、そこまで自分に自信があるわけではない、という深層心理がユーザーさんにはあり、なんならフォームチェックとかはいいからビデオオフでもいい?という方が大半でした。
つまり、少人数制=自分に話が飛んできそうだな、予備校の授業で前の方に座りたくないなw みたいな感覚を与えてしまっていました。
なぜコンテンツの提供ではなくコンテンツをやり切らせるための仕組み作りに変えたのか
自分たちがいいなと思っていたものがユーザーには受け入れられず、ここかなり悩みましたが、エクササイズ動画やライブレッスンというコンテンツ自体に価値はない、エクササイズの先にある体型が変わることや体重などの数字が改善することが価値だ、ということにある時気付き、そこからオンラインコーチングを徹底研究しながら、会員さんにご提供し、うまくいったものだけを残す、ということを繰り返して今の型が見えてきました。
提供側からのロジックだと、自分自身が運動が好きだったり、得意だったりするので、エクササイズすること自体に価値を感じてしまうのですが、ほとんどの方はなんならやりたくない、体型維持やダイエットのために仕方なしにやるものなので、エクササイズ自体に価値はないんだ、と理解するには葛藤がありました。
しかし、たとえば英語コーチングですとプログリットのように英会話レッスンは提供せずに自主学習をやりきらせるサービス、大学受験だと武田塾のように市販の教材を一冊完璧にするサービスなどが広くユーザーに受け入れられています。
結局のところ、やるべきこと(食事管理やトレーニング)は分かっていても、それを自分一人ではやりきれないので伴走してほしい、徹底管理してほしい、というのが真のニーズだということにたどり着きました。
それにより、Boot homeの今の形が生まれ、直近足下では爆伸びしています。
今回の気付きは、まず出してみて、刺さらなかったとしたらなぜ刺さらなかったのかを考えて、ユーザーの真のニーズを考える。これがどれだけ重要なのか、ということです。その時に、これまでの背景(そこまでにいくら開発に投資してきたか)や思惑(こうなってくれたらスケールしそうだな)は、ユーザーには全く関係ありません。
ユーザーが欲しがるものを作る、といいながら、実はユーザーと向き合えていない。これがサービスが失敗するほとんどの理由なんじゃないかと思っています。
そんな生まれ変わったBoot home、無料体験もできますので、是非覗いてみてください→
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