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ソクラテスのつぶやき:結局コンテンツが最強説(第2回):コンテンツを売ることに優れている会社の条件

こんばんは。昨日に引き続き、”結局コンテンツが最強なのか?”という議論をすべく、本日は第2回”コンテンツを売るということ”について取り上げていきたいと思います。

早速ですが、結論は以下の3点です

・コンテンツを売るということはクリエイターが生み出した0→1の価値を1→10の価値にしていくこと

・良い”コンテンツを売る会社”はコンテンツのLTV(Life Time Value)を最大化する仕組みを持っている会社

コンテンツLTVを最大化できる会社はその時代で最も集客力が強く価値の高いチャネルを獲得し続けて高品質で提供し続ける会社

第1回をまだお読みになっていない方はぜひこちらもご覧ください!


もう少し具体的な事例を交えながらLTVを最大化するための仕組みについて整理していきます。

ミッキーマウスというコンテンツがあるとします。このミッキーマウスはある短編映画を製作するにあたって登場するいちキャラクターとして誕生しました。並みの会社であればこのミッキーマウスが出る短編映画を売るだけで終わります。つまりこの映画の価値をわかりやすく10とするのであれば、この会社の価値は10の価値を持つ映画をどれだけ多くの人に届けたかということになります。つまりこの会社が仮に10人にこの短編映画を売ったらミッキーマウスというコンテンツによって生み出された価値は100になります。

今の議論の前提として、1)ミッキーマウスというコンテンツは短編映画という形でしか売っていない、2)映画の価値は10で一定、3)売れた人数は10人と置いています。売れた人数というのは短編映画という形で売り続けた期間とそもそも販売形態として短編映画が獲得できる人数という2要素に分けられることを考えますと、当然1つのコンテンツからより大きい価値を生み出される会社の要素は以下のように分けられると思います。

1)製品化のチャネル数(α):要はコンテンツをマネタイズする媒体をいくつ持っているかです。今回の事例を例にしますと同じ映画であれば、シリーズ化、実写化、アニメ化する手段を持っているか?より広義にメディア媒体として捉えれば絵本化、ラジオ化、ゲーム化する手段を持っているか?もはやメディア媒体から逸脱するのであればグッズ化、テーマパーク化する手段を持っているか?ということになります。

2)チャネルあたりの獲得人数(n):製品化チャネルと連動しますが、平たく言ってしまいますと、より多くの人を獲得できるチャネルの手段を持っているかです。今の時代であれば当然本よりDVD、DVDよりもサブスクリプションサービスとなります。

3)チャネル販売単価(p):こちらも平たく言ってしまいますと、より単価の高いチャネルを持っているか、そしてその単価を維持するだけのチャネルクォリティーを会社が有しているかです。具体的な事例ですと、本でミッキーマウスというコンテンツを売るのであればテーマパークのコンテンツとして売る方が単価が高いということです。

3)コンテンツを売り続ける期間(t):これはある意味1番大事かもしれませんが、平たく言えばチャネルを陳腐化させない手段を会社が有していることを意味します。つまり時代に合ったチャネルを有しているのであれば、似たようなチャネルを持つ会社に負けないような品質を維持することです。

逆に言いますと、コンテンツのLTVは上記を元にしますと、以下の式で表現され、この式の解を最大化できる会社こそ冒頭で申し上げたコンテンツのLTV(Life Time Value)を最大化する仕組みを持っている会社となります。

式

難しい式で書きましたが、要はその時代で最も集客力が強く価値の高いチャネルを獲得し続けて高品質で提供し続ける会社です。

最後までお読みいただいた方はありがとうございました。次回は最終回:”結局良いエンタメ会社とは?”です。皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!

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