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ソクラテスのつぶやき:結局コンテンツが最強説(第1回):そもそも良いコンテンツとは?

こんばんは。ずっと制作中であったカバーページを更新しました。本日は書きながらずっと脳裏に浮かんでいた下記のテーマについて取り上げたいと思います:

”結局コンテンツが最強なのか?”

上記のテーマについて何回かに分けて掘り下げて考えていきたいと思います。シリーズ第1回では以下のサブテーマで考えていきたいと思います

”そもそも良いコンテンツとは?”です。

コンテンツって何ですか?と聞かれた時には英語contentsの字のごとく”内容”と比較的容易に答えらえれます。では一方でいいコンテンツっって何ですか?と聞かれた時はいかがでしょうか。筆者は一瞬止まりました。止まったので現代人らしくgoogleに聞いてみたのですが、意外としっかり”良いコンテンツ”を定義/説明しているものはありませんでした。いくつか記事がありましたが、どれも似たような内容で”Googleが定義する良いコンテンツ”という前提で”人が有益だと思うもの”と正直、大したことない、それこそ有益でないコンテンツだった印象です。

では改めて”良いコンテンツ”とは何でしょうか?

そもそも良いコンテンツといいましても、そのコンテンツが表現する媒体によっていろいろ異なると思います。今回はエンタメコンテンツに焦点を当てたいので、上記で取り上げさせていただいたウェブコンテンツというよりは映画でみるコンテンツやゲームのコンテンツについて触れたいと思います。とはいえ、本質は全て同じなので結局すべてのコンテンツを対象に議論することとなります。

先に結論ありきでいきますと、筆者が考える”良いコンテンツ”の本質は”再現性”と”共感性”にあると思っています。定義するならば、良いコンテンツとは再現性が低く多くの人々の共感を生むものです。

筆者は元々芸術肌というよりは論理人間だと自覚しておりますので、コンテンツの良さを定量化しますと、以下の式で定義づけられると考えています。

(良いコンテンツ)=(人の心を動かした総量)

そして人の心を動かした総量は以下のような定義が適切だと考えております

(人の心を動かした総量)=(どれだけ深く)×(どれだけの人々を)×(どれだけ長く)動かしてきたか

経済学的な効用関数の概念を導入しますと、P:深さ(質)、N:人数(量)、t:時間とする典型的なu = P× N× t でシンプルに表せると思います。つまり良いコンテンツもかみ砕くとシンプルに量×質×時間で評価できると思います。

逆にここを起点に良いコンテンツを考え直しますと、筆者としてはしっくりくる印象です。いくつかエンタメコンテンツに置き換えて考えてみます。ディスニーはたくさんの人に深く長い期間愛されてきたからこそあれだけのお化けコンテンツとして価値があります。ゲームの世界でも同じです。コンソルや形態は違えど、マリオやポケモンはいつの時代でもいろんな世代に愛されてきました。だからこそ”良いコンテンツ”と言われ続けているのです。

では話を戻しますと、当然次の疑問として、人の心を深く動かし続けるコンテンツはどういう特徴があるのか?という議論になると思います。それがまさしく前半で申し上げた”共感”と”再現性”です。

共感をもう少しかみ砕きますと、共感とは見ている人自身の体験・経験と重なって何か共通の思いを喚起させることだと思います。共感の方法は人それぞれです。ただ結局のところは見ている人がコンテンツを自分の価値体系の中に組み込んでそれに対して何かしら思いを抱く作用を発生させるものだと思います。共感を最大化するようなコンテンツは多くの人々に深く刺さるものなので、ある意味普遍的な価値観を表現しているものともいえるかもしれません。(ディスニーはその点わかりやすく”夢”と”幸せ”という普遍的な概念を大事にし、ミッキーマウスがそれを象徴するキャラクターになってますね)

再現性については先ほどのシンプルな式(u=p× N× t)を思い出しますと、まさしくtの時間、つまりそのコンテンツがどれだけ長い間人の心を動かしているか?という変数にかかります。再現性が低いということはそのコンテンツが他に模倣されるリスクが低いということです。逆に言えば先に申し上げた”共感”という観点から人々の心を動かしているコンテンツであれば、再現性が低ければ半永久的にコンテンツとして生き続けることを意味します。逆に再現性が高ければすぐに模倣されて陳腐化するリスクがあるともいえます。よくミッキーマウスは唯一無二のコンテンツといいますが、まさしくそういうことだと思います。世界にミッキーは1匹?しかいないわけですから。

少し長かったですが、最後までお読みいただいた方はありがとうございました。次回は第2回”コンテンツを売るということ”です!皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!


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